世界の油性ボールペンの書き心地を徹底比較します。

油性ボールペン比較

油性ボールペンの業界がここ数年大きく変化してきてます。

ここ10年で各社から滑らかで途切れない筆記ができる低粘度油性ボールペンが発売され、これまでの油性ボールペンでの課題であった、書き出しでインクが出ない、ダマが出来てしまい、かすれてしまう、ネトネトして筆記が疲れるなどといった事のないボールペンも増えてきました。

昨年末からの話題ではジェットストリームのパーカータイプリフィルがテスト販売されましたね。このパーカータイプのジェットストリームリフィルも正式発売が決定され、来月(2018年2月)に0.7mm芯と0.5mm芯が発売されることになりました。

ジェットストリームのパーカータイプリフィルが発売されたということは、世界中のパーカータイプ規格のボールペン軸でジェットストリームで筆記が出来るようになるということです。海外のおしゃれな軸でジェットストリームを使いたいという需要は多く、今後さらに油性ボールペン業界が熱くなること間違いありません。

※記事トップの画像は私が保有しているパーカータイプの油性ボールペンインク。保有していないものも存在しますので、少なくともこれ以上のブランドがパーカータイプ規格でボールペンを発売している事になります。

さて、そんな油性ボールペンですが、どのブランドの油性ボールペンの書き心地が一番良いのか(自分に合うのか)は解らずにいました。
ミニマムな世界で、「ジェットストリームが良い!」とか「アクロインキが良い!」とか「カランダッシュゴリアットが良い!」など、そういったものはありましたが果たして全てと比較した時にそれがベストなのかというのは中々確認する術がありません。

ネットでボールペンの書き心地を比較してランキング化されているサイトは数多くありますが、国内のボールペンだけに絞っていたり、記事を書く人の感情的な部分が含まれていて客観的な内容にはなっていなかったりで、本当の意味でのベストというのは探し出すことは難しいと感じます。

そういった部分も含め、今回は一般的に流通しているブランドのボールペンリフィルを可能な限り集め、複数の観点からテスト検証を行うことにより、出来るだけ感情での評価を入れない比較を行いました。

なお、今回の検証は各社油性ボールペンのインクでのテストとなります。軸のデザインやバランスを含めたテストは残念ながら金銭的な部分から実施することは出来ません。1本何万円もするような軸をそんなにたくさん購入できませんので^^;

また、本来であればボールペン一つ一つに対して10本くらいのリフィルを使用して検証しなければ個体差を考慮した検証結果が出せませんが、そこまでの予算と検証時間を確保することは出来ませんでした。明らかに違和感を感じたボールペンに関しては2本・3本購入して再検証を行いましたが、あくまでも個人レベルでの検証であることご了承いただければと思います。

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油性ボールペン比較の検証内容

さて、今回実施した油性ボールペン比較の検証内容について説明します。

種類


まず今回検証したボールペン(インク)の種類は38ブランド、48種類のインク、芯径の違いを含めて59種類の油性ボールペンで比較を行いました。
今後、新しいものが増えた際は追加していこうと思いますが、スタート段階では以下となります。

【AURORA】、【BIC】、【Bic EasyGlid】、【Caran d’Ache GOLIATH】、【Caran d’ACHE 4c】、【Cartier】、【CROSS】、【DAYACOM】、【DELTA】、【DIPLOMAT】、【Faber-Castell】、【FISHER】、【Kaweco】、【LAMY】、【Montegrappa】、【MONTEVERDE】、【MONTBLANC】、【OHTO】、【Orobianco】、【PARKER QUINK flow】、【Pelikan】、【Pentel】、【Pentel vicuna 0.7mm・0.5mm】、【PILOT】、【PILOT Acroink 1.0mm・0.7mm・0.5mm】、【PILOT Down force】、【PLATINUM】、【RHODIA】、【ROMEO easyFLOW】、【rotring】、【SAILOR】、【SAILOR G-FREE 0.7mm・0.5mm】、【SCHMIDT easyFLOW】、【STABILO】、【STAEDTLER】、【STALOGY】、【SHEAFFR】、【S.T.Dupont】、【Tombow Air Press】、【Tombow AIR touch】、【Tombow Smart ink】、【uni】、【uni JETSTREAM 1.0mm・0.7mm・0.5mm・0.38mm】、【uni POWER TANK 1.0mm・0.7mm・0.5mm】、【VISCONTI】、【WATERMAN】、【YARD-O-RED】、【ZEBRA】、【ZEBRA EMULSION 0.7mm・0.5mm】

また、筆記用紙はPlotterのシステム手帳リフィルを採用しました。
Plotterのノートリフィルは私が今後多く使っていく用紙であるためと、今回の検証では用紙を差し替えたり取り外したりすることも多いためリングで綴じれるシステム手帳が検証しやすかった為です。

なお、インクの色は黒のみで検証を行っています。

書き出し


筆記時の書き出しのテスト。

油性ボールペンでは書き出しでインクが出づらいという課題がありますので、書き出しのどのタイミングでインクがで始めるかの検証を行いました。

こちらの検証は続けてテストすることは出来ず(続けたら書き出しテストになりませんので)、1度テストを行った後に最低でも数時間〜1日は開けてテストを実施し合計10回のテストを行いました。

筆記圧

続いて筆記圧のテスト。

書き出しと同じく3本の線を引いていますが何をやっているかというと、「筆圧をかけないで書いた線」「普通の筆圧で書いた線」「強めの筆圧で書いた線」の3本の線を引いています。一般的な油性ボールペンでは筆圧をかけないで書くとインクがあまり乗らず薄い線になり、筆圧をかければ濃い線で筆記ができます。

筆圧をかけないで書いた線と筆圧をかけて書いた線の差があればあるほど、色の強弱が生まれ風合いのある文字になりますし、逆にいうと筆圧をかけないと濃い文字が書けないものは筆記疲れの原因になります。筆圧をかけなくとも筆圧をかけた状態と同じように書けるインクは力を入れなくても筆記できるインクということになりますね。

この検証は各インク3回実施しています。

速乾性

次にインクの乾き具合をテストしています。「あ〜ほ」までのひらがな30文字を筆記した後に、筆記した文字をティッシュで拭き取ります。この30文字を書いてティッシュで拭き取るまで45秒前後の時間を要しますので、その45秒のうちにどこまで乾くかをテストしたものになります。
この検証は各インク2回実施しています。

ダマの出来やすさ


続いて油性ボールペンの大きな課題の一つ、ダマの出来やすさです。

このダマの出来やすさに関してはどのような検証方法が一番効率的なのかを考えた上で、横線を5本書いた後に「8」という文字を10回書くという検証を行いました。10回「8」を書くというのはボールペンの紙面に当たる向きを少しずつずらしながら筆記するためです。

ダマの原因はボールペンのペン先のボールに何らかの原因でインクが溜まってしまう事から生じますが、横線を書き続けるとインクだまりが出来やすい傾向にありますのでこの検証としました。

この検証はそれぞれ5回ずつ実施しています。

文章の筆記


次に実際の文章を書いてみる筆記テストです。
これまでのテストでは、客観的に見て判断をしやすいのですが、実際にボールペンを使っていると書き出しやダマの出来やすさなどとは別に書きやすい・書きづらいという感覚があります。

書き出しはインクが出なくて不満だけど、インクが出始めると程よい滑らかさで気持ちよく筆記ができる。と言うやつですね。

インクによっても滑らかな書き味のもの・ネットリとした書き味のもの・カリカリとした書き味のものなど様々で、この検証に関しては客観的なものではなく私の感想を交えて報告いたします。

※文章は江戸川乱歩の「火星の運河」より一部抜粋しています。文章に何を書くかちょうど良いものがなかった為、Twitterの「#深夜のゆる書写60分一本勝負」でお題に上がっていた文章を活用させていただいております。

もう一つ同じく文章筆記テストで、こちらは縦書きにして大きな文字で筆記しております。
縦書きにする事で、筆記途中のインク汚れなども検証しています。

※文章はパイロットペン習字の12月分・1月分の級位認定課題です^^

また、文章の筆記テストに関しては用紙にトモエリバーを採用しました。近年トモエリバーと低粘度油性インクでの相性について裏抜け(経年劣化?)の問題が挙げられます。半年・1年と時間は要しますが、その相性も見極めたいと思いトモエリバーを採用しました。

蛍光ペンとの相性


最後に油性ボールペンで筆記した後、蛍光ペンでなぞった際に油性ボールペンインクが滲んでしまわないかどうかのテストを実施しました。

使用した蛍光ペンは国内メーカーの蛍光ペンで、【Pentel FITLINE】・【PILOT spotliter2】・【Tombow 蛍coat】・【uni PROPUS】・【ZEBRA OPTEX 2 EZ】の5種類、色はそれぞれ、ピンク・オレンジ・イエロー・グリーン・ブルーの5色で検証を行いました。

油性ボールペンと蛍光ペンの相性は基本的に悪くなく、途中この検証ってやる必要あったのかな?と思いつつも、中には滲んでしまうボールペンインクも存在しましたので参考にしていただければと思います^^

まとめ

以上の検証結果についてこれから随時アップしていきたいと思います。
この検証を行ってみたところ、自分が良いと思っていたボールペンよりも素晴らしい書き味のボールペンが登場したり、逆にダークホース的に素晴らしいボールペンが現れたりと、すっごく地道な検証ではありましたが面白い検証でした。


この検証データだけで23mm径のシステム手帳がいっぱいに。笑

また、この企画に関しては今後何度かリライトしていく予定です。今回行った検証が100%でないことを理解しており、こんな検証も行った方が良いとか、こっちの検証の方が良かったのではという事も今後発生する可能性が高いためです。

それぞれのボールペンの良い部分だけでなく悪い部分も結果として出てしまう検証になり、そういった悪い部分についても結果として乗せていきますが、あくまでも個人ベースの検証結果だとして見ていただければと思います。

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