【ぺんてるスマッシュ VS グラフ1000】どっちが書きやすいのかを比較・検証

ぺんてるスマッシュ グラフ1000 シャープペン

スマッシュとグラフ1000は、両者ともにぺんてる社の超ロングセラーシャープペンシル。

グラフ1000は、1986年に他社の製図用シャープペンと明確に差別化できる製図シャープペンを作ろうと企画したことから生み出されました。そしてその翌年の1987年に、製図用としてではなく一般用にスマッシュが誕生。

この二つは、発売から30年以上も経過した今でも、設計士からはもちろん学生にまで高い人気を誇るシャープペンとなっています。

スマッシュとグラフ1000、一般的な用途で使用した場合にどちらが書きやすいのかを比較・検証してみました。

外観・デザインの比較

スマッシュ グラフ1000
上の写真は、スマッシュとグラフ1000のサイズ比較用に上から撮影しました。

公式の数値は、以下となります。(素材や芯径もあわせ)

スマッシュ
サイズ/重さ:軸径:11mm × 奥行:9mm × 長さ:139mm、重さ:13g
材質:軸:ABS グリップ:真鍮、シリコンゴム ノック部:真鍮、NBRゴム クリップ:鉄
芯径:0.3mm、0.5mm

グラフ1000
サイズ/重さ:軸径:10mm × 奥行:8mm × 長さ:145mm、重さ11g
材質:軸:アルミニウム、再生ABS グリップ:シリコンゴム クリップ:鉄 先金:真鍮 ノック:真鍮、POM、ABS
芯径:0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.7mm、0.9mm

二つを比較すると、グラフ1000の方が7mmほど長めの作りになっていますね。
1mmスマッシュが太く、2gスマッシュの方が重たい作りになっています。

尚、スマッシュは0.3mmと0.5mmの2種類が販売されていますが、グラフ1000では0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.7mm、0.9mmと5種類のバリエーションがあります。

芯硬度表示窓

硬度芯表示窓
シャープペンの中にどの硬度の芯が入っているかを示すための窓「芯硬度表示窓」がどちらにも付いています。
製図用であるグラフ1000に芯硬度表示窓がついているのは分かりますが、一般向けのコンセプトで開発されたスマッシュにも芯硬度表示窓ついているのは面白いところです。

ちなみにグラフ1000の芯硬度表示窓は、3H、2H、H、F、HB、B の6表示に対して、スマッシュは、それ以上の8つの硬度表示となっており、4H、3H、2H、H、F、HB、B、2Bまで対応しています。

一般用途で4H、3Hを使用する事はほぼありませんので、この設計はぺんてる社の「遊び心」でしょう。

ペン先の形状

スマッシュ グラフ1000 ペン先形状
もう1つ、大きく異なるのがペン先の形状。
グラフ1000は階段状 の「ステップヘッド」になっており、スマッシュは円錐スタイル。

製図では細かな線を引くことが多く、そのため常にペン先まわりの視界をよくする必要があります。
円錐型の斜めのラインより、階段状のステップヘッドになっている方が、段差の分だけ細かな部分がよく見えるためこのような形状になっているのですが、一般用途であれば円錐型でも問題はありません。

ちなみに私は円錐型で視界が悪い・見づらいと感じたことはありません。

全体デザイン

ぺんてるスマッシュ グラフ1000
全体的なデザインを比較すると、遊び心のあるスマッシュに対して、製図用シャープペンとしての正統的なデザインを踏襲するグラフ1000といったイメージ。

スマッシュのノック部分など、バイクのパーツを配慮したデザインは男心をくすぐります。グラフ1000の全体的に角ばったオーソドックスな形状も多くの人に受け入れらるデザインですよね。
どちらも細部にこだわりが感じられ、そのこだわりをシンプルな形状に盛り込んでいるの良いですね。

スマッシュとグラフ1000のグリップ感

スマッシュ グラフ1000 グリップ部分
両方ともラバーでグリップ性能を高めており、本体からラバーが突出していますが、スマッシュの方がより突出しているともに、小さな正方形を散りばめているため、よりフィット感が高まります。

逆にグラフ1000の方はグリップ部分にラバーを使っているのにかかわらず若干滑りそうな感じがします。手の状態にもよると思いますが、手が汗ばんでいる時は間違いなくスマッシュに軍配が上がります。

シャープペンを持つ時の力加減にも影響しますが、長時間の筆記をしていると私の場合では間違いなくグラフ1000で書いている時の方が疲れます。

個人的には最初グラフ1000が好みでしたが、二つを使っていくうちにスマッシュの使用頻度の方が高くなっていきました。

尚、ラバーグリップのメリットは滑り止め効果がある点ですが、デメリットもあり、それは弾力がある分、ギュッと握ると凹んでしまうということ。

製図の世界のように精密な線を引く分野では、ちょっとしたグリップのフィーリングの変化が成果物に大きく影響してしまいます。

そこで考えられたのが、グラフ1000やスマッシュのように金属に穴を開け、そこからラバーを出すという方法で、この方法ならラバーならではの滑り止め効果が得られ、ギュッと握りこんでも金属があるので安定したグリップも得られるという考え方です。

この観点から考えると、グラフ1000のラバーの出っ張りがスマッシュより少ないのが理解できますね。

ローレット加工の方が良いのではという意見もありますが、ローレットや重量が増えますし、皮膚の薄い方にはローレットはキツいですからね。その辺りにもこだわってるからこそのラバーなのだと思います。

重心の違い

スマッシュ グラフ1000 重心の違い

上の写真はスマッシュとグラフ1000の重心を確かめるために撮ったものです。上がグラフ1000で下がスマッシュ。

斜めから撮ってしまったので少々分かりづらいかもしれませんが、スマッシュの方が低重心で重心がペン先に来ています。

これはペンを持つ人にもよりますが、一般的には低重心のペンの方が書きやすいと言われており、実際に私自身も低重心のペンの方が書きやすく感じます。
この重心バランスも、持った時の安心感につながるんですよね。
ですので、バランス的な部分でも私としてはスマッシュに軍配が上がります。

最終的にスマッシュとグラフ1000どちらが書きやすいのか

これまでの文章からも伝わるかと思いますが、私個人的にはスマッシュの方が好きです。
数あるシャーペンの中でも本当に書きやすいシャーペンですので、ちょっとシャーペンにこだわってみたい方は是非試してもらいたいです。

ただ、グラフ1000の方に好印象を持たれている方も多いのは事実。

私の場合、最初に手に取った印象・感触からスマッシュを使う機会が圧倒的に多くなっていますが、優先的にグラフ1000を使い続けてみれば、改めて違う発見が見つかるかもしれませんので試してみたいと思います。

コメント

  1. 通りすがり より:

    スマッシュは元々はグラフ1000の後継機として、製図用のシャーペンで発売されました。
    その時の芯径は0.3mm、0.7mm、0.9mmもありました。
    グラフ1000を見切りセールにして、製図用シャープの什器の合いた部分にスマッシュを入れる販売店が各地で見られました。

    ただスマッシュの工作精度が非常に悪く、特に0.5mmと0.3mmはノックもろくにできない不具合品が多かったために人気を失いました。
    その後も0.5mmだけは細々と生きながらえてきましたが、その間に結構色々な仕様変更や改善が重ねられて、発売当初とは見た目も操作感も別物になっています。

    とは言え、個体差やロット間のバラツキが大きく、アタリを引くかハズレを引くかで、評価がかなり分かれるとこところは、昔の粗悪品と叩かれまくった時代の製品と比べても大した進歩がないように感じられます。

    • Stationery Life より:

      通りすがりさん、初めまして。
      貴重なコメントありがとうございます。

      0.3mmに関してはそういった時代背景があったと聞きますね。

      私自身、スマッシュは0.5mm以外使用したことがないので分からず、また0.5mmでもハズレを引いた事もなく良いイメージしかありませんでしたが、これまでの長い年月の間に様々な仕様変更や改善があり今のカタチがあること大変勉強になりました。

      今後とも宜しくお願いします^^