万年筆の選び方

万年筆

順調に増え続ける万年筆。気づけば保有万年筆は金ペンで20本を超えておりスチールペンを入れると30本を優に越しています。

最近、「どの万年筆がオススメですか?」といった質問もいただくようになりましたので、万年筆を選ぶにあたっての基本的なお話をさせていただければと思います。

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万年筆の選び方

字幅

万年筆を選ぶ上で1番大切なのはどんなシーンで使いたいかという事。仕事上でノートやメモを取る、手帳に細かな文字を書き込む、日記を書く、手紙を書く、宛名書きをするなど筆記するシーンは様々ですが、私の用途としては、ノート、手帳、習字がほとんどです。

この場合だと、あまり太い字幅で柔らかいペン先は使いづらく、細めの筆記が可能なFかEFの固めのペン先を使用する事になります。

MやBなど太めの字幅で柔らかいペン先は万年筆ならではのペン先のたわみを活かした気持ち良い筆記ができるとともにインクの濃淡を味わう事が出来ますので、楽しいという定義では太めの柔らかいペン先になるのですが、どうにも実用頻度を考えると制限されてしまう事の方が多いです。

Mがミディアムである事からMをベースに選んでしまいがちですが、漢字など字画の多い文字を書く日本ではFを基準に選んだ方がよいです。私はFを普段使いの基準にして、筆記を楽しみたい時にMやBなどの太字、また柔らか目のペン先を使っています。

ちなみに万年筆の字幅にはEFとかFとかMなどといったサイズがありますが、各メーカーそのサイズの定義はバラバラで、また同じ商品でも個体差があるケースもあります。

同じFでも一般的に国産の万年筆は細く、海外ブランドのFは太い字幅になることを頭に入れておくと良いです。

保有万年筆の字幅

保有万年筆の字幅。左側のEFでもこれくらいの差が出ます。

軸のサイズ


続いて軸のサイズ。万年筆というとペン先ばかりに意識がいってしまいますが、ペン先と同じくらい重要なのが軸です。細い軸、太い軸、短い軸、長い軸などありますので自分に合った軸を選ぶ必要があります。写真はペリカンの万年筆(左からM300、M400、M600、M800、M1000)ですが、これだけの軸のサイズがあります。

また、軸の重心もポイントですね。万年筆はボールペンと比べると寝かして書く筆記具ですので、キャップを軸の後ろに付けてさらに重心を高い位置(ペン先から見て後ろ)にもっていくケースもあります。※首軸の素材を変えて低重心設計されている万年筆もありますので、どの重心が理想なのかは一概にはいえませんが。

ちなみに一般的には太くて長めの方が長時間筆記に向いていると言われています。私自身もさまざまなサイズの万年筆を保有していますが、私自身にもこの話は当てはまっているようで、腰を据えて筆記したいときには大きめの万年筆を持つケースが多いです。

軸のサイズに関しては、持つ人の手の大きさや感覚にもよるのでどのサイズが理想かは難しいところです。

文具屋さんで試筆させてもらっても長時間試筆が出来るわけでもありませんし、その時々で感覚が変わってしまうため判断しづらいと思います。

最初の一本は中間クラスのサイズで万年筆を始めてみて、そこから小さめの方に進むのか、大きなものを持つのかを決めるのが良いかと思います。※私のような鈍感な人間ですと、その日その日によって持ちやすいものが異なりますので困りものです。

値段

もう一つ大切なのがお値段です。万年筆は価格の幅が非常に大きく、安いものでは1000円という安価なものから高級なものでは10万円を超えるものまで。(中には100万を超える万年筆もありますから驚きます)
最初はどの価格帯の万年筆を選べば良いか悩んでしまうわけですが、大きく以下の考え方でよいかと思います。

万年筆がどんなものかを試してみたい方

パイロットのカクノという1000円の万年筆をお勧めします。ペン先はスチールペンですが、万年筆ならではの書き味を楽しむことができますしコンバーターを取り付けることにより様々なインクを使うことも可能です。サイズはEF・F・Mの3種類が発売されておりますが、カクノの字幅は他の万年筆と比べて細く、EF・Fは紙によって若干カリカリとした書き味になりますので、M(中字)を選ばれると良いでしょう。

また、最近ではスケルトンのカクノが発売され、スケルトンカクノをデコレーションすることも流行っています。
デコカクノ
万年筆というと敷居が高いように感じてしまいますが、カクノであればこんな楽しみ方も気軽に出来るのが良いですね。

本格的に万年筆を使っていきたい方

本格的に万年筆を使っていきたい方にはパイロットから発売されている「グランセ」か「カスタム74」という10,000円の万年筆をお勧めします。
14金のペン先で本格的に万年筆を始めるのにぴったりです。どちらもパイロットから発売されている万年筆で品質には高い定評があります。(個体差によるハズレが本当に少ないです)
私は細身のデザインに惹かれてグランセにて万年筆を始めましたが、カスタム74の方がペン先がグランセと比べて大きく軸も太い作りになっています。

万年筆の値段は安いものから高いものまで幅広くありますが、いきなり高いものを購入しても違いが分かりにくいかと思いますのであまり高いものを購入する必要はありません。海外ブランドの万年筆はオシャレですし値段に大きな差があるため、(こっちの方が良いんじゃないか・・・)みたいな思いも生じると思いますが、最初は差を見出せないと思います。

※私はグランセの次にモンブランの146という万年筆を購入しましたが違いが分かりませんでした。

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