JR飯田橋駅から徒歩5分、アパホテル飯田橋駅南の一階にある「アパ社長カレー」に行ってきました。
アパ社長カレーといえばアパホテルの社長、元谷 芙美子が自信を持ってオススメする本格派ビーフカレー。まだ歴史は新しいものの「第2回カレー・オブ・ザ・イヤー2018/外食飲食店部門(カレー大學主催)」受賞、モンドセレクション2019銀賞受賞、第9回神田カレーグランプリ2019 グランプリ決定戦」第3位入賞など輝かしい実績をもっています。
この度、アパ社長カレーを食してみましたのでレポさせていただきます。
【アパ社長カレー】食レポ
アパホテルのブランドコンセプトは、高品質・高機能・環境対応型という「新都市型ホテル」。店舗全体のディテールもブランドコンセプトに相応しくシックな雰囲気をベースに、ところどころアパを詰め込んだ感じ。
レンガで囲まれた店舗の雰囲気に明朝体フォントでの案内。雰囲気出ていますね。
そこに書かれたコンセプトは、
アパホテル直営レストランで生まれた本格派ビーフカレー。オリジナルスパイスとまろやかなソースを贅沢に使い、じっくりと煮込んだ牛肉と野菜の自然な甘みをお楽しみください。
良い感じじゃないですか。
ちなみにプレミアムって言葉を聞くと高級感というか特別な感じがするのは僕だけでないはず。
アパ社長カレーにおけるプレミアムの定義は、
プレミアム過ぎ。
少し話がずれますが、私はカレーライスの大ファン。
20代の若い頃は横浜新杉田にあるバーグというカレー屋さんに週10回のペースで通っていた実績もあるくらいのカレー好きです。
http://www.staminaburg.com/
まだ行ったことのない方、バーグを見つけたら恐れずに入ってください。そしてスタミナカレーの生(ナマ)を頼んでみてください。トータルクオリティの高さに間違いなく感動するはずです。
話を戻してアパ社長カレー。
ショーケースにはメインメニューであろう「ロースカツ社長カレー」、「ハンバーグ社長カレー」、「エビフライ社長カレー」、そして野菜がコロコロ入った「ラタトゥイユ社長カレー」が陳列されています。どのカレーの名前にも「社長」がつくのがアパらしいですね。
レトルトのアパ社長カレーも陳列されていました。今度買ってみようかな。(その横にある2017年1月11付のサイン誰のだろう)
入り口前に置かれていた立て看板。ご飯大盛り・ルー大盛り無料ですって。プレミアムだと超大盛りが無料、普通のオーダーでも大盛り無料ということ。これはありがたいです。
発券機が設置されており、ここでチケットを購入してお店に入ります。
ライス&ルー大盛り無料に発券機、そしてショーケースに飾られたサイン色紙など良い感じでB級グルメな香りが漂ってきましたね。
今回は初めての訪問ということで一番定番っぽいロースカツ社長カレー(830円)のチケットを購入してお店に入りました。
お店の中に入って私が座ったのは一番奥の席。時間帯のせいか客は私だけでした。
店内の雰囲気としては一般的なカレー屋さんと比べると妙にキラキラしており、ラグジュアリー感が漂ってきます。
社長さんの帽子も飾られていました。
ちょっとした読み物としても楽しめる敷紙。
ナプキンにもアパ社長が描かれてます。お口を拭く際、ドキッとしちゃいますね。
水はこだわりのレモン水でした。
良いなと感じたのがこれ。
テーブルの下にカバンをかけるフックが付いていました。こういったところはさすがホテルならではのおもてなしですよね。有ると無いのでは大きく違います。暖かい心配りです。
席に座るとスタッフさんがスタンプカードを持ってきてくれました。
このスタンプカード、最初はカードを渡されるだけでスタンプは押されてないのですが、なんとスタンプする枠が3箇所しかありません。
その後3回(合計4回)食べたらコンプリートでアパ社長カレーが一食無料で食べられるんですって。スタンプカードを渡された日から1ヶ月という制限が有るのですが、近くで働いている方なら1ヶ月で4回なんて楽勝でしょう。なんなら二日でコンプ。
飯田橋で活動する全ての皆様が心から羨ましいです。
さて、待つこと5分程度。ついに出てきましたロースカツ社長カレー。
ライスが見えないくらいにしっかりと覆いかぶさったカレーのルー、その上に置かれたロースカツと山のように盛られた千切りのキャベツ。このコラボレーションはまさに大航海時代。大海原を航海中、嵐に遭遇し漂流し命がけで発見したアフリカ大陸、さらには喜望峰の世界を彷彿とさせます。
言い方を変えましょう。
最後の一口まで途切れることのないライスとルーの絶妙なバランス。重めになりがちなルーとロースカツをきちんと中和するオアシスとしての役割を果たす千切りのキャベツ、どれ一つが欠けても成立しないこのチームプレーはまさにONE TEAM。(言いたかった)
なお、ルーを先に食べ過ぎてしまう方向けに、「追いカレー」という仕組みが用意されており、ルー一杯(70g)を無料で追加してもらえるんですよ。
ありますよねー。ルーとライスを食するペース配分を間違えて最後ライスが残ってしまうケース。普段白米として食べるならライス自体を美味しく味わえるのですが、カレールーがなくなった残ライスの痛々しい微妙な味といったら…ノーマリアージュ。
アパ社長カレーのライスとルーのバランスは私的には非常に良かったので追いカレーの必要はありませんでしたが、とにかくルーを多めに食べたい方は追いカレーをオーダーしてみてください。
また、もう一つの無料サービスとして味変トッピングというものがあります。
フライドオニオンとクラッシュナッツがかけ放題ということで、たくさん頂きました。
中盤以降の気分転換に味変は大変ありがたいですね。
さて、アパホテル発祥の地は石川県です。
石川県といえば金沢カレーが有名。金沢カレーといえばステンレス皿、ロースカツにキャベツ、そしてキャベツを食べやすい先がフォーク状になったスプーンなど独特の文化で発展してきたカレーです。
地元金沢カレーという伝統と文化を大切にしつつ、長年のホテル・レストラン経営により蓄積されたアパホテルならではのスパイスで仕上げたのがアパ社長カレーという訳です。じっくり煮込んだ牛肉と野菜の自然な甘みとまろやかさを引き出した贅沢な本格派ビーフカレーなのです。
さて実際の味わいですが、甘味のあるまろやかな味わいの中に、心地よくスパイスが効いている感じ。甘口、中辛、辛口といった定義の中ではオーソドックスな中辛ではないかと思います。
私の中では、このアパ社長カレーは単なる辛さを追求するだけのカレーではない、複雑で繊細な味わいを楽しむべきカレーだと感じました。
さて、こういう素晴らしい金沢カレーを食べるとどうしても比べてみたくなるのが同じ石川県発のゴーゴーカレー。
ということで翌日行ってきましたよ。ゴーゴーカレー。
入り口から漂うB級グルメ感が気軽に店内へと足を向かわせてくれます。いや、うそ。初めて入店したときはちょっと緊張した。
店舗内にはお客さんも複数いたので写真は撮れませんでしたが、アパで感じるようなラグジュアリー感は一切ありません。まあ雰囲気の差ってどちらが良い悪いは無いのでサクッと流して本題のカレーについて。
ゴーゴーカレーでオーダーしたのはアパとの比較をすべくロースカツカレー。ちなみにアパのロースカツ社長カレーは830円、ゴーゴーカレーのロースカツカレー(中盛り)は800円とアパの方が30円お高くなっています。
オーダーして待つこと7分程度、ゴーゴーカレーのロースカツカレーとご対面です。
アパと同じく、銀の皿にルー、ロースカツ、そして千切りキャベツの組み合わせ。
ここで気になったのは、キャベツの配置位置。
ゴーゴーカレーのキャベツは左側に配置されていますが、アパ社長カレーの配置は右側です。個人的にはアパ配置の方が食べやすいですね。最後まで形崩れを防げるのがアパの配置だと思うのです。
右側にカレーがあると、スプーンで押してすくう形になるんですよね。定常的な圧力が形くずれの原因となるのです。
カレーというのはシンプルにガッつける料理であり、汚く食べると本当に汚くなる料理。最後まで綺麗に食べたいじゃないですか。
さてゴーゴーカレーの味わいについて。
個人的には以前よりゴーゴーカレーファンであったのですが、アパ社長カレーを食べた後だと完全にアパに軍配が上がります。
ゴーゴーカレーの方が味が濃いのですが、その濃さに雑味を感じるというか、ルーを煮込みすぎてこってりしているのではないかと感じるような濃さ。
その点アパ社長カレーの方が濃い中にも繊細な味わいが楽しめます。
アパのカレーが新しいながらも次々と賞を取っていのがわかる気がしました。
ちなみに現在、アパ社長カレーが食べられるのは以下の三店舗。
アパ社長カレー 飯田橋駅南店 首都圏第1号店
アパ社長カレー 御堂筋本町駅東店 関西第1号店
アパ社長カレー 広島駅前店
まだまだ店舗数は少ないですが、これからの拡大を楽しみにしたいですね。
なお、レトルトアパ社長カレーはネット通販でも購入出来ますので、ぜひお試しあれ!