シェットランドフォックスの革靴(アバディーンのストレートチップ)です。
ディテールが美しいです。丁寧で繊細な作り、きめ細やかでこれからのエイジングを楽しめるだろう革、そして最初はキツくとも完全にフィットした履き心地、控えめに言って最高です。
開封の儀式と合わせ、箱出し状態のシェットランドフォックス・アバディーンを写真中心に紹介いたします。
楽天:シェットランドフォックス アバディーン ストレートチップ 3055 SF ブラック
アバディーン開封の儀式
シェットランドフォックスの靴箱。
このブランドのロゴからは日本製というよりも英国ブランドっぽい雰囲気が漂っていると感じるのは私だけでしょうか。シェットランドフォックスというブランドが日本ブランドでありつつもイギリスの血が濃い為でしょう。
早速箱から出しててみます。
シェットランドフォックス アバディーン ストレートチップです。
こんにちは。これから末長いお付き合いのほど、宜しくお願いします。
ドレッシーでエレガントな佇まいがたまりません。
アバディーンを様々な角度から撮影
室内だと光源のバランスが悪く自然な写りを撮れないので、改めて外での撮影会を行いました。
靴の撮影途中、近所のおじちゃんから不思議がられてなぜ靴の写真を?と声を掛けられましたが、逆に撮らないんですか?と返しておきました。
まずは真上から。
この靴を履いているのを人から見られる際はこんなディテールで見られるのでしょう。
最初に公式サイトでアバディーンを見たときはロングノーズ感が高い印象で、自分が履くのには少し尖りすぎかなと感じましたが、実物はそこまででもなくバランスの取れた形状でした。
向きを変えて自分の履いた目線。
嫌いじゃありません。
という好きです♡
少し引いて斜めから撮影してみましょう。
真横から
言葉選ばずに言わせていただきます。
エロいです。
いや、エモい!
エモエモのエモ!
エモさついでにアウトソール。
革張りのアウトソール。
半カラス仕上げによるブラウンとブラックのコントラスト、そしてくびれ。
下の写真は土踏まず部分のくびれですが、グッと持ち上がっている感がたまりません。
ちなみにシェットランドフォックスは、かかとの芯素材がかなり手前まで入っているのが特徴です。
実際に触ってみると、かかとから土踏まずのくびれ部分の半分の位置まで芯素材が確認できます。
その新素材によって履いた時に土踏まずをしっかりと持ち上げてくれる様な感覚があります。
話を戻してアウトソール。
クローズアップして並べてみます。
ふぁー、たまりません。
水平に見てみましょう。
水平に見ると、平ではなくなだらかな曲線を描いているのが分かります。歩くときって外側から踏み込んで歩くので、こういった形状の方がバランスよく歩けるのです。
さて、アバディーンはグッドイヤーウエルト式製法ですが、アウトソールから縫い糸が見えていません。
ヒドゥンチャネル仕上げと言いましたっけ。糸で縫ったあとで薄革を被せることによってスティッチを守るという工夫が施されています。
細部まで気を使った作りであることが伝わってきますね。
今度は日のあたる場所で撮影していきます。
また雰囲気が変わります。
光が当たると革のキメの細かさと黒さの中に透明感が伝わってきます。
なお、アバディーンのアッパーに使われている革は、フランス・ANNONEY(アノネイ社)のVOCALOU(ボカルー)という革です。
国産の高級3万円台中盤〜5万円前後の靴ではよく使われている革で、キメが細かく耐久性に優れ、手入れ次第で美しい艶にエイジングが進んでいく素晴らしい革です。
続いて内側を見ていきましょう。
チラリと見えるヌメ革のインソールがたまりません。
サイド部分に3055とシューズの型番が印字されています。
レザー製のインソール。
間違いありません。
このヌメ革のインソールは、エイジングによって濃い飴色の美しい風合いに変化していきます。
ちょっと細かいところも見ていきます。
ステッチの細かな縫いの美しさは、さすがシェットランドフォックスならではの仕事。
スティッチの細かさと合わせ、革のつなぎ目の部分が薄くすかれているのは、職人がひと手間ふた手間かけて仕上げているからなせるものです。
ぱっと見ではわからないかもしれませんが、この繊細な作りの積み重ねが、最終的にドレッシーな印象を醸す部分です。
丁寧につくられた革靴と、コストカットされて作られた革靴で大きな差がつくポイントにもなります。
良い仕事していますね。
続いてアウトソールのコバ部分。
コバの仕上げも美しいですね。
パーフェクト!
最後に全体のディテールに戻りまして、気に入ったアングルを並べてみましょう。
いかがでしたでしょうか。
シェットランドフォックス、アバディーンというシューズのエモさが伝わりましでしょうか?
私は履く前から悩殺されました。
この靴を履いて外を歩くのが楽しみで仕方ありません。
改めて履き心地なども合わせた細かなレビューに変えていきたいと思います。