今回ご紹介するのは、ぺんてるのシャープペン P360。
国内販売はされておらず、ネットショップ又は逆輸入を行なっている文房具屋さんでしか手に入らないシャープペンです。
写真のP360は、芯径0.5mm の Pentel P365 。
ボディーからも淡い色合いがベースとなっており、最近のトレンドに乗っているシャープペンですので国内販売されれば良い売れ行きになるのではと思うのは私だけでしょうか。
製品概要
P365 は金属グリップの中に一定間隔の穴がありそこからラバーが出ているタイプのシャープペン。
全体的なプラスチックボディの中でグリップのみが金属製グリップの為、低重心となり安定した書き心地が味わえるシャープペンです。
このP365のボディカラーは、イエロー・マゼンダ・スカイブルー・オレンジ・ライトグリーンの5色が展開されており販売価格は750円です。
特徴的な金属+ラバーグリップ
ぺんてるのお家芸的なグリップでスマッシュ、グラフ1000、グラフギア1000などと同じラバーが飛び出したタイプのグリップ仕様となります。
P365 金属部分はツルツルですがラバー部分の飛び出し量が多い為、他と比較してグリップ力が劣る感じはしません。
グラフギア1000などのようにローレットだと手が痛くなってしまう方には逆にちょうど良いかと感じます。
ぺんてるシャープペンシルの型番について
ぺんてるのシャープペンの型番ですが、今回のP365の最後の5という数字が芯径を示しています。
P363 だと 0.3mm、P365 だと 0.5mm、P367 だと 0.7mm、P369 ですと 0.9mm といったイメージ。
これらを総合して P360 シリーズと言われており、この辺りは、グラフ 500 とか グラフ 1000、グラフギア1000などでも一緒ですね。
写真のシャープペンは全てぺんてるのシャープペンとなりますが、全て型番の後ろに 5とか4とか3とか数字がついています。
こちらの最後の数字が芯径を表しています。
尚、P360 シリーズは、海外ではグラフギア800シリーズとも言われているようですね。
「Graphgear800」で画像検索すると、P360シリーズと同じデザインのシャープペンが検索結果として出てきます。
書き心地
P365の書き心地に関しては、まず低重心で安定した書き心地が味わえることが大きな特徴です。
実際に持った感じだとぺんてるのシャープペンの中でもずば抜けて低重心の部類に入るのではないでしょうか。
少し雑な検証になりますが、P365がかなりの低重心であることは伝わると思います。
次にP365も4mmの先端パイプと3段テーパーで芯先がはっきりと見えて書きやすくなっています。
ただ、このあたりは他の製図用シャープペンと比較してもさほど変わりありませんので、特徴と言えるほどの特徴ではありませんが、製図用ペンとしての基本性能をしっかりと兼ね備えていると言った方が良いでしょうかね。
こちらが分解写真。
チャックも金属製としっかりとした作り。
少し余談ですが、「チャック」とは、芯をつかんでカチカチと繰り出す役割をしているパーツの事を言いますが低価格のシャープペンだとチャックがプラスチックで出来ているものもあります。
この金属かプラスチックかの性能的な違いについて簡単に説明すると、「金属チャック」は芯を出したまま紙の上で強く押し込んでも芯が引っ込まないけど、プラスチック製のものだと芯が引っ込んでしまうことがある。
ノックしたときに「金属チャック」は精密に芯が出ていくが、プラスチック製は芯が出た後に少しだけ芯が引っ込むという違いがあります。
尚、製図用のシャーペンの部類には入りますが硬度表示窓はついておりません。
総合して基本性能はもちろんデザインも良く普段使いにオススメできるシャープペン。
国内で保有されている方は少ないので、人とはちょっと違うシャープペンを持ちたい方、P360はいかがでしょうか。