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クルトガアドバンスをレビュー・従来モデルと比較してどう変わった?

クルトガアドバンス

「キレイな文字が書ける」そんなキャッチコピーを元に三菱鉛筆から発売されたクルトガの進化系、クルトガアドバンス。

クルトガは、紙面に芯を当てるたびに芯が少しずつ回転することで、常に芯が尖り続けている状態で筆記できる革新的なシャープペンとして大ヒット商品となりました。

そのクルトガの進化系シャープであるクルトガアドバンスをレビューします。

クルトガアドバンスの製品概要

クルトガアドバンス

クルトガアドバンスは、「文字をキレイに書きたい」・「芯先の偏減りや芯折れを気にせずに、集中して学習をしたい」というニーズに対応するため、自動で芯を回転させる独自の機構(自動芯回転機構)とボディデザインにこだわり、全体の機能を進化させたシャープです。書き続けても文字の濃さも太さも変わらないため、芯が回転しない通常のシャープと比べて格段にキレイな文字を書くことができます。

上記はクルトガアドバンスの製品概要。これだけ読むと一般的なクルトガと変わりはありませんが、従来のクルトガから進化した性能としては下記の3ポイントです。

  1. 通常のクルトガの2倍の速さで芯が回転
  2. クルトガ特有のペン先の振動が抑制されるため筆記感が安定
  3. 芯折れ防止機構を搭載。芯が折れにくく集中できる

それぞれのポイントを具体的に解説します。

1. 通常のクルトガの2倍の速さで芯が回転

これまでの『クルトガ スタンダードモデル』では、40画で芯が1周回転する仕様でしたが、クルトガアドバンスは半分の20歯のギアが採用されました。

20画で芯が1周回転することで、HBでは約12%、2Bでは約17%細い描線幅を書き続けることがで可能。そのおかげで従来のクルトガよりも濃さも太さもずっと変わらずキレイな文字を書き続けられるようになりました。

2. クルトガ特有のペン先の振動が抑制されるため筆記感が安定

紙面に芯が当たって芯が紙から離れるたびに、ギアが上下に動いてしまうため筆記時に書きづらさがありましたが、先端部品の一つである口金を精巧に加工した金属パーツにすることで、振動が抑制されて筆記感が安定しました

3. 芯折れ防止機構を搭載。芯が折れにくく集中できる

芯先を先端パイプから出さなくても筆記可能なスライドパイプを搭載したことよって筆記時の芯折れを防ぎます。

スライドパイプは芯と連動して先端パイプがスライドするため、1回のノックでパイプが短くなるまで、継続的に長時間にわたって書き続けることができます

クルトガアドバンスの進化ポイントを検証

クルトガ

今回の検証では「クルトガスタンダードモデル」・「クルトガパイプスライドモデル」と、「クルトガアドバンス」でどう変わったかを検証しました。

※左から「クルトガアドバンス」「クルトガタンダードモデル:2本(昔のモデルと最近のモデル)」・「クルトガパイプスライドモデル:2本」。

クルトガパイプスライドモデルを検証に入れたのは、折芯防止機構がクルトガパイプスライドモデルと比較して同じものなのか、それとも変わったのかを調べたかったので。もう一つ最近発売されたクルトガを入れたのは少し気になることがあったためです。後ほど書きます。

通常のクルトガの2倍の速さで芯が回転

クルトガエンジン

まず、今回のクルトガアドバンスで1番の注目機能であるWスピードエンジン。

これまでのクルトガは、40画で芯が1周回転するように40歯のギアを使用していましたが、クルトガアドバンスは、2倍速く回る20歯のギアを使用しています。

写真をよく見るとギアの細かさの違いが伝わると思いますが、クルトガの印の上のギザギザになっている部分が、スタンダードは40歯ですが、クルトガアドバンスは20歯になっています。

芯を押すと目印が回転しますので実際に試してみましたが、スタンダードは40回転で1周、クルトガアドバンスは20回転で1周する作りになっています。

なお、このWスピードエンジンによってHBでは約12%、2Bでは約17%細い描線幅を書き続けることができるとの事。

実際はどうなのか試してみました。

HBで検証(芯はHi-uni GRCT HB)

2Bで検証(芯はHi-uni GRCT 2B)

上段がクルトガスタンダード、中段がアドバンスで筆記した文字です。また、一般的なシャープペンとの違いを見比べる為、下にスマッシュで筆記しています。

芯は Hi-uni GRCT の HB と 2B を使用しました。

HBに関しては見比べても判りづらいのです。体感としてアドバンスの方が細くなっているような気がするようなしないような。笑

2Bだと差が分かりますね。クルトガスタンダードとの比較では多少の違いが見え、スマッシュと比べるとだいぶ違いが出ています。

パイプスライドモデルも20画で1周では?

さて、この検証中に気づいたのですが、スタンダードは40歯のギアですが、パイプスライドモデルは20歯のギアになっているという事。強いては最近発売されたクルトガも20歯のギアです。

左からクルトガアドバンス、最近の普通のクルトガ、パイプスライドモデル、昔ながらのスタンダードモデルです。

ギアのキザキザの間隔が昔ながらのスタンダードモデル以外全て同じ間隔で20歯のギアです。

もちろんギアの回転速度は、クルトガアドバンスもパイプスライドモデルも最近のスタンダードモデルも同じスピードで回転します。

通常のクルトガの2倍の速度で回転するWスピードエンジンが搭載されたとPRされていますが、新開発されたものではなく、最近のクルトガの多くがWスピードエンジンが搭載されていることが確認できました。

これは従来型のクルトガをアップデートしている中で20歯にしてみたら、思いの外良かったので新製品として大々的にアプローチしようという考えなのでしょうかね^^

ペン先の振動が抑制されるため筆記感が安定

続いてペン先の振動の抑制について。この性能強化が個人的には期待していた部分です。

といいますのは、クルトガの場合ギアで回転させて芯をとがり続けさせる為、芯を紙面に当てる度に上下(左右も)にグラついて書きづらさを感じていたのですが、クルトガアドバンスでは振動が抑制されるとの発表をみて楽しみにしていました。

芯がとがり続けて、さらにグラつかないのであれば最高と楽しみにしていましたが結論から言うとクルトガアドバンスでもグラつきます。

ただ、これまでのスタンダードモデルやパイプスライドモデルと比較するとグラつきは少なくなったように感じます。

グラつきが少なくなった事で、筆記感は少し向上したと言って良いでしょう。

芯折れ防止機構とパイプのスライド機構について


続いてはアドバンスのもう一つのPRポイントである、芯折れ防止機構+パイプスライドによる長く書き続けられる機能について。

これまでのクルトガでも、パイプスライドモデルにて芯折れ防止機能は提供されておりましたが、パイプスライドモデルと比較してアドバンスで改良があったのかを試してみました。

検証の内容は、上の写真のように1ノック分のみ芯を出して、折れずにどこまで書き続けられるかを試してみました。

シャー芯はHi-uni GRCT HB です。

書き比べていった結果、両方とも原稿用紙一枚程度まで筆記続けられることができまして、アドバンスの芯折れ防止機構は、パイプスライドモデルの機構と何ら変わらず同じものであることが確認できました。

キレイな文字が書ける?

最後にアドバンスがキレイな文字がかけるかどうかについて。

上の写真はスマッシュとアドバンスで書いた文字を比べたものですが、同じ0.5mm芯でもアドバンスは同じ幅・同じ濃さの筆記線を書き続けられています。

この辺りがキレイな文字がかけると言われる所以ですが、美しい文字がかけるかどうかというとそれは別の話です。

やはり字幅のずれや文字の濃淡があった方が、シャープペンや鉛筆ならではの味のある文字が書けるので美しく見えます。

この辺りは好みによるところでしょうか^^

まとめ

クルトガアドバンス

今回、いくつかの検証をしてきましたが、公式のクルトガアドバンス紹介ページを見ると従来モデルよりも機能的に大きく進化したかのように思えますが、実際そこまでの進化は感じることが出来ません。

PRされていた20歯ギアのWスピードエンジンはこれまでも搭載されてますし、折れない機能もパイプスライドモデルで搭載されているものと同じように感じます。改善点としたら口金部分の改善によるグラつきの軽減と、デザインに高級感が出たレベルではないでしょうか。

新しいシャープペンと期待して購入すると期待はずれになってしまいますので、クルトガパイプスライドモデルがアップデートされて、「少しグラつきが軽減された」・「デザインが良くなった」と考えて購入するのが良いかもしれません。

以上、クルトガアドバンスのレビューとさせていただきます。

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よしぞー

よしぞー

万年筆、ボールペン等の筆記具沼・ゲーム沼・美容沼、そして革沼など複数の沼のほとりにて、物欲のままに暮らしてます。このブログは使用した物のレビューを中心に好きなことを気ままに書いてます。ご覧になられた方が一人でも多く沼に堕ちてくれたら嬉しいです。

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9 件のコメント

  1. ひゃ〜!レビュー待ってました!
    あら、発売日の意味は何なんでしょうね?私もこの3連休にじっくり使ってみたかったです。予約してますが早くて25日しか取りに行けません。
    24日はアフター5が嫌な予定の日なのでその前に幸せな思いをしたかった…。
    クルトガ大好きな自分としては、同じくアドバンスに対して今年一、注目してました!

    しかし検証大変お疲れ様でした!
    4 B芯使用でも尖りは 従来品より実感できそうですか?愛用している濃さなので。

    すごく期待しているのでレビューを拝見させていただき良い意味で頭を冷やすことができました。その上で買ってみます。あとは高級版が出るのを待つのみです(^^)

  2. ともこさん、ありがとうございます!
    あまり期待しづらいレビューになってしまい逆に申し訳ないです。

    今回の検証、これまでのクルトガからの進化をなんとか見出そうとなんだかんだで5時間くらい書き続けてましたが、私の中ではちょっとした進化しか見出せませんでした。

    でもきっと、ちょっとした進化の積み重ねが大切なんですよね^^;

    多分、私の中で三菱鉛筆さんには期待をしすぎちゃっているのかもしれませんね。
    クルトガが発売された時やジェットストリームが発売された時みたいな感動を求めてしまっているようで。。

    > 24日はアフター5が嫌な予定の日なのでその前に幸せな思いをしたかった…。
    嫌な予定が入ってらっしゃるのですね。笑
    なんとか乗り越えて来てください!

    4B芯ですか!
    また柔らかいのを使ってらっしゃいますね^^
    改めて試してみたいですね〜。

    はい、私も高級版は楽しみにしています!!

  3. ポニャギさん、コメントありがとうございます^^

    > って、字ウマッΣ( ̄□ ̄;)

    とんでもないです!誤字やらかしてますし。苦笑

  4. 貴重なレビュー、たいへん参考になりました。
    ところで、アドバンスの口金がスタンダードに付けられるとのことですが、ローレットモデルにも可能でしょうか?
    ローレットで折れにくいとなれば最高だなぁと思いまして……
    ぜひ、ご教授いただければと思いますっ(* >ω<)

  5. だれか、メーカーに左回転のクルトガを作るように言ってくれないかな
    左回転だと次にくる形が「レ」になるから滑らかに書ける
    右回りだと「レ」の逆の形になるから引っかかるんだよね
    何で右回りにしたのかな?

  6. 徳島県です。。。(山になってます)
    私も右回転より左回転の方がしっくり来ますね。
    筆記してみましたがすごく参考になりました!
    クルトガアドバンス買いました。ありがとうございましたです。

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