万年筆で気持ちよく筆記できる用紙をトラベラーズノートでも使いたい。万年筆とトラベラーズノートの愛用者でしたらきっと考える事ですね。
私もその一人で、最近ではお気に入りの紙をトラベラーズノートのリフィルとして自作して使用しています。
一般的な文房具屋では万年筆で書きやすいと言われるようなトモエリバーやバンクペーパー、フールス紙などの用紙だけを売っているお店は少ないのですが、丸善や伊東屋など大型な文房具屋に行くといくつかの種類が販売されていますし、アマゾンなどのネット販売でなら比較的簡単に手に入れる事ができます。
ほぼ日手帳やジブン手帳の用紙で薄くて万年筆で書きやすいと有名なトモエリバーだと、アマゾンで100枚 800円程度と比較的安価な値段で入手する事が可能。
今回は、このトモエリバーとコンケラーウーブという用紙を使ってのトラベラーズノートオリジナルリフィルの作り方を説明します。
慣れると7〜10分程度で作れますので、ぜひ試してください。
オリジナルリフィルの作成
用意するもの
まず、オリジナルリフィルを作成するにあたって用意するものです。
用紙
今回のリフィル作成に使う用紙です。
手前の用紙がトモエリバーで右側の用紙がコンケラーウーブ。裏に写っているのは表紙と中紙です。透明なのが中紙で一般的なトレーシングペーパー、赤と青の紙はラフィーネという光沢の入った用紙を今回は用意しました。
個人で使うのであれば中紙は無くても大丈夫ですが、今回は中紙も入れて作成します。
尚、用紙はA4サイズのものを使います。A4用紙の横幅がトラベラーズノートの縦幅と同じためです。
道具
こちらが作成に必要な道具。
定規、シャープペン、カッターはほとんどの方が持ってますね。
ちょっと特殊なのはホッチキスが通常のホッチキスではなく、「ホッチくる」というものを使っています。
作り方
それでは作成に入ります。
用紙を折る
1. 今回使用する紙。
2. それぞれの紙を半分に折っていきます。
3. 筆記用の用紙は纏めておると折りづらいので、数回に分けて折ると綺麗に折れますよ。
4. 折った紙を中に挟んでいきます。表紙・中紙・トモエリバーの順番ですね。
ホッチキス留め
続いてホッチキス留めです。
ここでホッチくるを使うのですが、通常のホッチキスだと線にホッチキスを合わせようとしても届かないため、芯の向きを変えられるホッチくるを使用します。
1枚1枚の薄いトモエリバーだと20枚程度、コンケラーウーブだと12枚程度+表紙・中紙を留める事が可能。
カッティング
続いてカッティング。
このままだと大きすぎますので、トラベラーズノートのリフィルと同じサイズになるようにカットします。
1. 普段使っているトラベラーズノートのリフィルを上に合わせて、
2. シャープペンで線を引きます。
3. 引いた線の上に定規を合わせて
4. カッターでカット。枚数が多いと一度ではカットできませんので、複数回カッターで切っていくイメージです。
市販のトラベラーズノートリフィルと比べてもあまり差はありません。
オリジナルリフィルを作成する費用
オリジナルリフィルは万年筆で気持ちよく書きたいが為に作成していますが、実はコスト面でも市販のリフィルを購入するよりも安価になります。
今回使用した用紙の中でコンケーラーウーブは紙自体が少し高いので外して考えますが、トモエリバーの場合は100枚で800円程度、表紙は1枚40円程度で手に入ります。
100枚のトモエリバーであれば、今回の枚数(20枚 80ページ)だと5冊作れますから1冊あたりの単価は、トモエリバーが160円、表紙が40円で合計200円で作成できます。
中紙のトレーシングペーパーも1枚40円程度ですので、中紙を入れても1冊240円で作成できることになりますね^^
※コストを抑えたい場合は表紙のみにして適当な厚紙を代用しても問題ありません。
※正規リフィルは通常の横罫等のリフィルで300円(16枚 64P)、軽量紙だと400円(32枚 128P)。
ホッチくるを保有していない方はホッチくるを購入する必要がありますが、長い目で見たらかなりお得です。
まとめ
作成する作業も慣れれば10分もかかりませんし、その10分程度の一手間でお気に入りの用紙をトラベラーズノートで使えるようになるのはとにかく魅力です。
コストを抑えて作るのも良いですし、お気に入りの表紙を見つけて他とは違うこだわりのトラベラーズノートリフィルを作るのも楽しいですね。