今回はこれまでご紹介してきたメンテナンス方法とはちょっと違うトラベラーズノートのメンテナンスを紹介します。
その方法とは、サンドペーパー(紙やすり)を使ってトラベラーズノートを削るというもの。
革って削っても良いの?と思われるかもしれませんが、そこまで気を使わなくても大丈夫ですし、特に傷が付いてしまったトラベラーズノートには有効的です。
細かな傷なら完全に取れますし、なによりも表面に付いてる汚れが削り取られて綺麗になり、研磨の仕方によっては仕上がりがツルツルした美しい状態に仕上がりますので、ぜひ試していただければと思います。
サンドペーパーメンテナンス
今回のメンテナンスに用意するものは、サンドペーパー。番目は削り具合にもよりますが、今回は検証の意味も含めて240番というかなり粗めのものから用意しました。
具体的には、240、400、600、800、1000、2000、3000番の7枚のサンドペーパーです。※写真は6枚しか写っていませんが、もう1枚撮り損ねています^^;
上記のペーパーとともに最後の仕上げ用にラナパーも準備します。
メンテナンス手順
手順は簡単で、粗い番目のサンドペーパーからトラベラーズノートの表面を研磨していきます。
まずは240番。
240番のペーパーで一通り研磨した後は、400番のペーパーに変えて240番の削り傷を消していきます。
全体的に400番の粗さに仕上がったら、600番、800番と番目を細かくして研磨していきます。
800番、1000番位まで削ると大分表面はツルツルになってきますが、ここからはお好みで。
私は今回、2000番、3000番まで研磨を続けました。
ここまで研磨すると一般的なトラベラーズノートの触り心地ではなく、別の何かを触っていると感じるくらいスベスベの状態になります。
最後はラナパーを表面に軽く塗ってあげて、つけ過ぎてしまった部分を拭き取ってあげて完成。
言葉で表現するとヌルスベってところでしょうか。
掛かった費用
普段サンドペーパーを使わない方は馴染みが薄いかもしれませんが、サンドペーパーはホームセンターなどで1枚70-100円くらいで購入可能です。
今回は7枚購入したので合計600円位ですが、使用する際に1/8のサイズに切り取って使い、それで十分ですので100円前後のコストとラナパー1回分のコストで済みます。
こんな方におススメ
- ブラッシングやオイルメンテしても取れないキズが付いてしまった方※深い傷は取れませんが、傷の周りを研磨することによって傷を目立たなくさせる事もできます。
- 汚れがひどくサッパリ綺麗にしたい方
- ツルツル表面のトラベラーズノートを作りたい方
どれくらい削られるの?
最後に革をサンドペーパーで削ったら革が薄く小さくなってしまうのではと心配されると思いますので、今回のメンテで削られた革の量も上げておきますね。
写真だけ見るとけっこう削られているなーと思うかもしれませんが、トラベラーズノートの革のサイズから見たらそこまで大したものではなく、2、3回同じメンテをしても革が薄くなってしまうような事はありません。(細かく言えば薄くなっていますが肉眼ではわからない程度)
簡単でコストもさほどかかりませんので、興味のある方は是非お試しください!