Pelikan 4001 Blue Black(ペリカン 4001 ブルーブラック)インクと各種筆記用紙との相性テストです。
市販で購入できるノートやシステム手帳リフィル、また万年筆と相性が良いと言われる用紙などの各種筆記用紙に筆記して、レッドフラッシュ・裏抜け・にじみをチェックしています。
インク購入時の検討にご利用ください。
Pelikan 4001 Blue Black(ペリカン 4001 ブルーブラック)
基本情報
種別:古典インク
容量:62.5ml
定価:1,000円
表面張力:63.03mN/m
粘度:0.95mPa・s
水素イオン指数:pH2.0
※表面張力と粘度は趣味の文具箱40号、水素イオン指数は趣味の文具箱47より
表面張力と粘度はインクの性能的に下記のように関係してきます。
粘度が低い:さらさらした書き味、インクの乾きが早い、インクが洗浄しやすい、インク切れしにくい
表面張力が低い:インクフローが良くなる、にじみやすい、インク漏れが起きやすい
ブルーブラックインクの色見本
ブルーブラックインクの中での色合い比較で参考にしてください。
検証について
評価(星の数)はについて以下のように、レッドフラッシュは起きていないものが評価を高く星5、フラッシュしやすいものに対して星を減らしています。裏抜けは裏抜け無しを5としています。少しでも抜けを確認出来たら4以下の星としています。
にじみについては全くにじみのないトモエリバーを5(基準)としています。※個人的にはほどほど滲んだほうが味が出て良いと考えています。
星4:僅かに有り
星3:有り
星2:比較的目立つ
星1:かなり目立つ
検証結果
トモエリバー(クリーム)
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★★★
トモエリバー(ホワイト)
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★★★
MD用紙
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★★☆
MD用紙コットン
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★★☆
Liscio-1
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★★☆
グラフィーロ
レッドフラッシュ:★★★★☆
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★★★
アシュフォードシステム手帳リフィル(No.0641-101)
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★☆☆
にじみ:★★★☆☆
Bindex システム手帳リフィル(No.A5-452)
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★☆☆
ツバメノート フールス紙
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★☆
にじみ:★★★☆☆
アピカ C.D. Notebook A.Silky 865 Premium
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★☆
にじみ:★★★☆☆
Plotter リフィル
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★☆☆
knoxbrain システム手帳リフィル(524-573)
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★☆☆
コクヨソフトリングノート 厚口で裏写りしにくい紙(ス-SV437B-D)
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★☆☆
コクヨソフトリングノート (ス-SV638A-DB)
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★☆☆
無印良品リサイクル上質紙
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★★☆
無印良品 植林木ペーパー
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★☆☆
無印良品 上質紙
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★☆☆
コクヨキャンパスノート(森林認証紙 中性紙)
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★☆☆
Rollbahn
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★☆
にじみ:★★★☆☆
RHODIA
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★☆
にじみ:★★★☆☆
ロメオ
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★☆
にじみ:★★★★☆
Mnemosyne
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★☆
にじみ:★★★☆☆
モレスキン
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★☆☆☆
にじみ:★★☆☆☆
ロイヒトトゥルム1917
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★★☆
Lライティングペーパー
レッドフラッシュ:★★★★★
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★★☆
バンクペーパー
レッドフラッシュ:★★★★☆
裏抜け:★★★★★
にじみ:★★★☆☆
まとめ
レッドフラッシュ:星1×0、星2×0、星3×0、星4×2、星5×24、平均星4.9
裏抜け:星1×0、星2×1、星3×1、星4×6、星5×18、平均星4.6
にじみ:星1×0、星2×1、星3×15、星4×7、星5×3、平均星3.5
という結果になりました。
光らない・抜けない・程良くにじむという三つの評価項目に対して非常に高い結果を残しました。
性能と合わせて個人的には色合いも好きなブルーブラックであるため、ブルーブラックインクはペリカン4001だけで良いのではないかと感じてしまうほどです。定価も1,000円と安いですし。
間違いなく買いの1本ですが、二つほどデメリットを上げておきます。
一つ目は粘度の低さからか筆記時のぬらぬら感はあまり味わえずサラサラっと書き味になるとともに、表面張力は比較的高めのためインクフローは渋めに感じます。そのため書き味に関しては好き嫌い分かれそうです。※個人的には好きでない(書いてて楽しくないです)
もう一つは古典インクであること。ペリカン4001ブルーブラックは古典インクの中では万年筆に優しいインクと言われていますが、入れっぱなしにして放置したりといった事がないよう注意はした方が良いかもしれませんね。
以上が、ペリカン4001 ブルーブラックのレッドフラッシュ・裏抜け・にじみの検証結果となります。
2 件のコメント
はじめまして、インク選びの参考にさせていただいております。
プラチナのブルーブラック
と
セーラーの蒼墨
上記2つのインクも、もしお持ちであればレビューして頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
ねるさん、はじめまして!
コメントありがとうございます。
セーラーの蒼墨については今回のような紙との比較は行えていませんが、下記でレビューしてますのでぜひ参考にしてください^^
https://digital-camera.jp/?p=15942
プラチナのブルーブラックは持ってて活躍してますけど、記事にしたことありませんでした。
どこかでレビューします!