プラチナ万年筆 六花。ご縁あって我が家もお迎えすることが出来ました。
我が家ではセンチュリーシリーズが増殖しているので(現在10本)今回はパスしようと思っていましたが、誘惑に負けました。笑
去年の薫風も美しかったですけど、六花の美しさは群を抜いていますね。写真で見た際に凄いなーと思いましたが、実物はそれ以上でした。
2019年に100周年を迎えたプラチナ万年筆ですが、100万円の記念筆、プロシオンの日本文具大賞グランプリ、そして六花と攻めてきている感じが半端ないです。
プラチナ万年筆 富士旬景シリーズ 六花
まず六花のコンセプトについて公式より引用させていただきます。
特殊なボディーの彫刻加工よって光の当たり方で様々な表情を出すのも六花の特徴。美しいです。
六花の基本スペックは#3776センチュリーシリーズと同じですが、ペン先は極細、細字、中軟 の3種類が用意されており、もちろん私は中軟をお迎えしました。
さて、センチュリーシリーズ14Kペン先の字幅は、超極細(UEF)、極細(EF)、細字(F)、細軟(SF)、中字(M)、太字(B)、極太(C)の7種類のラインナップが用意されており、中軟(SM)は販売されていません。以前はセンチュリーシリーズにも中軟(SM)が存在したのですが、聞いた話によると製造過程が他の字幅と比較して工数がかかり過ぎてしまうため、ラインナップから外したのだとか。
そのため、現在、中軟をオーダーする際はプラチナ万年筆ではなく中屋万年筆でオーダーする形になります。当然中屋万年筆で購入する中軟は可愛くないお値段(6万円前後スタート)となるわけで気軽にはお迎えできません。
気軽にお迎えは出来ないのですが、この14Kニブの中軟の書き心地はとにかくフワフワで気持ち良く、今回の六花でも目玉となるニブとなっています。ちなみに昨年の薫風ですが、なぜか日本では中軟は発売されず、海外のみ発売されてザワつきました。中には海外限定の中軟薫風を探しに海外まで行った方もいらっしゃいましたね。
六花に入れるインク
さて、この六花。軸のデザインや色からしてどんな色でも映えそうな感じがします。オーソドックスなところでブルーブラック系を飲ませようかとも思いましたが、今回は神戸インク物語の銀座ゴールドセピアを飲ませてみました。
写真では伝わりづらいですが、落ち着いてて良い雰囲気醸しています。
Twitterでは六花中軟のインクフローを気にされている方を見かけましたので、自分のはどうかと気になっていましたが、特に問題はなさそうですね。申し分ありません。
実はプラチナ14K中軟はもう1本持っております。
2017年のワーグナー限定モデルの中軟です。
こちらにも同じ神戸インク(銀座ゴールドセピア)を入れて書き比べをしてみましたが、フローが渋いと感じることは特にありませんでした。
もし、六花を購入してインクフローが気になる方がいらっしゃれば、すぐに調整師に観てもらうことをお勧めします。中軟のポテンシャルは素晴らしいので、サクッとポテンシャルを引き出してもらいましょう^^
センチュリーの限定シリーズ
第一弾の春暁は保有していません。
春暁はなんとなく自分のイメージに合わずパスしました。今でも在庫は転がっているようなので、気が向いたらお迎えしようと思います。
プラチナ100周年を記念して銀座伊東屋とのコラボで発売された銀富士(一番奥)も並べてみました。
この辺りの限定モデルは、天冠が富士山のデザインになっています。
薫風がF、銀富士がM、六花がSMと字幅も異なりますので、この3つを一つのセットで持ち歩くのも楽しそうです。
富士旬景シリーズについて
六花はプラチナ万年筆が2017年より展開している富士旬景シリーズの第三作目にあたります。2017年「春暁」、2018年「薫風」、そして2019年に今回の「六花」と発売されてきました。
以下、富士旬景シリーズのコンセプト。公式より引用。
美しい風景には、日本の美しい言葉が良く似合います。息を飲むような神秘的な景色と言葉の持つ奥深さが相まって生まれる世界観。その世界観を万年筆全体で体現することがこのシリーズの目指すところです。今までにない表現方法にトライしながら新しい価値を生み出していきます。
次回はどのような軸が誕生するのか、楽しみですね。