【プラチナ万年筆プロシオン(PROCYON)】が登場。素晴らしい書き味を手頃な価格で手に入れられる1本。

プロシオン 万年筆

プラチナ万年筆から新しい万年筆シリーズ、プロシオン(PROCYON)が7月20日に発売されました。5000円という購入しやすい価格帯のスチールペン先で、ペン先はF(細字)とM(中字)の2種類、カラーは5種類です。

細部にこだわった設計がなされており販売店からの情報によると開発開始から発売まで5年の日々を要した万年筆であるとのこと。

私はラメの入った濃紺(ディープシー)と光沢のある白のポーセリンホワイトの2色を購入しました。その他の色はターコイズブルー、パーシモンオレンジ、シトロンイエロー。カラーイメージは伊東屋さんのツイッターでご確認ください。

実際に使用してみて感じたことを以下に纏めたいと思います。

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プラチナ万年筆プロシオン(PROCYON)レビュー

プロシオン

デザイン・質感

まず感じたのが5000円という万年筆では低価格帯でありつつも、プロシオンには安価には見えない質感があります。特に私が購入したディープシーは落ち着いた渋い濃紺にラメが入っており、ビジネスで使用しても違和感ないどころか映える洗練されたデザインであると感じました。

店頭にて購入する際も、並んでいる5色のプロシオンを見て色を選ぶという行為はなくサクッとディープシーを手にしておりました。

プロシオンのラメ
このラメ感たまりません^^

質感で一つ面白く感じたのが、発売された5色が統一された質感ではないということ。写真はディープシーですが、ターコイズブルー、パーシモンオレンジ、シトロンイエローはポップなカラーリングでマット感のある質感、ラメは入っておりません(入ってるようにも感じますがディープシーのようなラメ感ではありません)またポーセリンホワイトだけはマットではなく艶・光沢のある質感となっています。

質感を統一させないことにより、ターゲットとなるユーザー層を広げているのでしょうね。

また金属ボディであるため程よい重量感がありグリップした時に安定します。重心バランスは下の写真の位置。比較対象として同プラチナ万年筆のセンチュリー#3776の重心も貼っておきます。

プロシオンの重心

#3776の重心

#3776と比較してキャップを外した状態で筆記する際はかなり前よりに重心があるのが分かります。万年筆は他の筆記具と比べてペンを寝かして持つのが望ましいと言われており、その関係か前の方に重心があるものは少なく感じますが、ボールペンなどでの筆記に慣れておりペンを立てて書くユーザー(これから万年筆を使ってみようと考えているユーザー層)に対して違和感を感じさせない重心設計になっているのかもしれません。

キャップを外してみます。

首軸部分のみグレーがかったスケルトン仕様。

ペン先の形状

5角形のペン先です。

プレピーというプラチナ万年筆の低価格万年筆がありますが、

ペン先の形状似ていますね。

プレピーのペン先が大きくなった感じです。

個人的にこのペン先の形状は好きではない…

※プラチナのペン先は#3776シリーズも含めデザインは好みではないけど書き味は好きなんです。これでデザインも自分好みなら最高なんですけど(^^;)

またプロシオンのペン先にはハート穴がありません。ハート穴によってペン先のしなりが変わりハート穴の大きさや形状によってペン先のしなりが変わってきます。最近ではボールペンユーザーなどは筆圧が強い傾向があるので、ハート穴を無くして筆圧の高い方でも違和感なく筆記できるペン先を目指したということでしょう。

プロシオンの機能

続いてプロシオンは開発に5年かけたとのことですが、これは面白いという機能がいくつかあります。

まず、プラチナ万年筆といえば1年使わなくてもインクが乾かない「スリップシール機構」。プロシオンにもスリップシール機構が兼ね備えられており、実用面で非常にありがたい仕様になっています。

これだけだと斬新さはありませんが、新開発の機構がこちら。

ペン先の裏側。ペン芯の形状が斬新です。ここに今回新しく開発されたインクの吸入機構の役割があり、写真で見える穴からインクを吸入することが出来ます。

通常の万年筆はペン先をしっかりとインク壺につけないとインクが吸い上げられないのですが、プロシオンはこの穴からインクを吸い上げることができるのでインク汚れを少なくし、何よりも少なくなったインクも吸い取りやすい仕様になっています。

これ、何気にありがたい仕様です。

もう一つ工夫されていると感じたのがキャップを開閉させるときの回転数。

万年筆仲間のしゅんさんに教えてもらったのですが、プロシオンのキャップの開閉には、おおよそ1回転で開閉が可能です。

この1.5回転というのは他の万年筆と比べて少ない方で、他を比べてみたところ同プラチナ万年筆の#3776だと約1.7〜2回転、パイロット912も2回転まわす必要がありました。

小さな差に見えますが普段使いではとっさに筆記体勢に入りたいシーンも多く、少ない回転数でキャップの開閉が出来るのは何気に有難いです。

プロシオンの書き味

プロシオンで筆記した文字
さて肝心な書き味。
筆記して最初に感じた所感としては、スチールペン先にも関わらず紙面へのあたりがソフトであること。しなりも多少あり気持ちよくペンを滑らして筆記することが出来るように感じました。特にM(中字)のインクフローはずば抜けて良く摩擦感が無い書き味といえばイメージつくでしょうか。

F(細字)に関しては筆圧を加えて書いた時にそれなりの抵抗と摩擦感を感じますが問題のない範囲。力を抜いて書けば細字ながらも滑らかな書き味で、手帳用途や細かな文字を書きたい人に適しています。

以下は他の万年筆の筆記線との比較写真です。習字で試してみました。

※プロシオンFの筆記線が#3776Fよりも太く感じますが、私が保有している#3776Fのインクフローが渋目であるからだと感じています。

またプロシオンのペン先は、筆圧をかけてあげると多少の縦へのしなりがありますが、ペン先が割れる(左右に開く)事はありません。※軟ペンのようなしなりはありませんので、軟らかいふわふわしたペン先を期待して購入するとあれ?っとなるかと思います。

ベースとしては万年筆初心者をターゲットとした固めのペン先でありつつ、多少のしなりがある事で万年筆ならではの筆圧の強弱による筆記線も楽しめるというふうに感じました。

商品詳細

  • 商品名:プロシオン
  • ペン先:ステンレス(細字、中字)
  • 商品仕様:胴・鞘・天冠:アルミニウムに塗装
  • グリップ:AS 樹脂
  • グリップリング・金輪・胴ネジ:黄銅にクロムメッキ
  • クリップ:鉄にクロムメッキ
  • サイズ:全長139.7mm 最大径14.4mm
  • 標準重量:23.3g
  • 付属品:ブルーブラックインク 1ヶ※ミクサブルインクスペシャルカラー3色(初回製造ロット限定)

まとめ

堂々と言い切るのもアレですが、プレシオンは間違いなく買いをお勧めしたい1本。

低価格帯であるのでガシガシと使い込むことが出来ますし、それでいて書き味は同価格帯の万年筆と比べて群を抜いています。

個人的にはペン先のデザインが嫌いというデメリットもありますが、書き味や性能で十分に補ってくれます。

これから万年筆を使ってみようという方はもちろん、既に万年筆を使っている方でもお勧めできる1本だと感じました。

カラーは私が男性という事もありますが、断然ディープシー推しです。

改めてディープシーの画像。

プロシオンのラメ
良いです!

以上、新しく発売されたプラチナ万年筆プロシオンの紹介とレビューでした。

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