第30回国際文具・紙製品展 ISOT(2019年6月26日)にて、第28回日本文具大賞優秀賞の表彰式およびグランプリの発表があり、機能部門グランプリはプラチナ万年筆の万年筆「プロシオン」、デザイン部門グランプリはマークスの「システム手帳」がそれぞれ受賞しました。
グランプリを受賞した二つの製品について紹介いたします。
第28回日本文具大賞グランプリ製品
機能部門グランプリ:プロシオン
PROCYON(プロシオン)は2018年7月に発売されたプラチナ万年筆の万年筆。全天に21個ある一等星のひとつ、こいぬ座の恒星「プロキオン」に由来。 ビジネスシーンや生活シーンでのアクセントとして、キラリと輝く万年筆をコンセプトに、これまでにない新しいフォルムでデザインされました。
新開発の大型五角絞りステンレスペン先により、ステンレスでは表現が困難であったしなやかな書き味を実現しました。又、インクの蒸発を極限まで防ぐ「スリップシール機構」を搭載。オンタイム/オフタイム・性別を問わずカジュアルに使える万年筆ということで、発売以来人気を誇っている万年筆です。
プロシオンの特徴は、以下となります。
- いつでもさらりと書き出せる「スリップシール機構」搭載
- インクが吸入しやすい新設計ペン芯搭載
- コシがあり柔軟性に優れた五角絞り大型ペン先
- 最適重量バランス設計のアルミボディ
- 持つよろこびを刺激する特殊塗装カラー
審査員からのコメント
半世紀も前に日本初の五角形絞りの金ペン万年筆を世に生み出したメーカーがさらに万年筆の進化に努力した自信作だと思います。(和田)
万年筆は若いユーザー層にも広がり、売上も伸びています。万年筆市場を刺激し、より拡大させる新しい機能を評価しました。(清水)
シンプルなのに、基本性能を追求し、それをリーズナブルな価格で提供する姿勢が高評価。(安田)
デジタル時代にフィジカルな体験が再び注目されるなか、ライトユーザーにも万年筆の描く楽しさを改めて届けたいという思いがひしひしと伝わってきた(高橋)
ISOT公式サイトより引用。
プロシオンは当ブログでも紹介していますので、合わせてご覧ください。
デザイン部門グランプリ:システム手帳
システム手帳は、マークスより発売されているシステム手帳(商品名がシステム手帳で製品の属性もシステム手帳だとややこしい笑)。
PU素材のカバーとバインダーを分けることで従来のシステム手帳よりも軽く、持ち運びに便利です。(バインダーはベーシック感のある無地と、華やかな全面プリント柄の全8種用意されています)
システム手帳の特徴は、バインダー本体とリフィルが統一されてデザイン・開発されていること。
一般的なシステム手帳の場合はバインダー本体はこのブランド、スケジュールリフィルはこのブランド、メモリフィルはこのブランドと自分の好みに合わせて構成を考えるのが楽しさの一つでありますが、初めてシステム手帳を手にする方にはそれが漠然としすぎていて難しいというケースもあります。
バインダー本体と一緒に販売されているシステム手帳のリフィルは、女性のニーズに特化したオリジナルの目的別リフィルが用意されており、日付けなしのダイアリーリフィル、勉強、家計簿や家事など、目的に合わせて選べるリフィルのほか、Canonのスマホ専用ミニフォトプリンター「iNSPiC」対応用などがあり、使う人のライフスタイルに合わせて様々な組み合わせが楽しめます。
また、システム手帳をさらにかわいく使いやすくする、インデックスやポケットなどのアクセサリーも充実しています。
誰にでも手軽に理想の手帳をつくることができること、また、リーズナブルな価格で購入できることもありがたい要素の一つですね。
審査員からのコメント
従来のシステム手帳の重くてビジネスライクなイメージを払拭したこのシステム手帳は、ライフログという新たなコミュニケーションツールを創出しています。このスペックで男性用もほしいところです。(和田)
システム手帳の新しいユーザー層をさらに広げていく可能性を強く感じています。(清水)
スマホネイティブ時代の女子中高生を中心に新しいトレンドを生み出す起爆剤になりそうな商品です。(安田)
本製品は、改めてシステム手帳の自由度の高さ=商品開発余地があることを世に知らしめた。日本独自のカワイイ文化が、新たな手帳のポップカルチャーを生み出すかもと期待を込めて。(高橋)
ISOT公式サイトより引用。
私自身、万年筆ユーザーであり、システム手帳ユーザーでもありますので、プロシオンとシステム手帳がグランプリを受賞したことは個人的にも喜ばしい限りです。
本当におめでとうございました。
その他優秀賞は下記ページでまとめています。合わせてご覧ください。