【モンブラン・ヘリテイジコレクション1912】ギミックの楽しさと「ふわふわ」な筆記感が心地よい高級万年筆

モンブラン・ヘリテイジコレクション1912 万年筆レビュー

今回紹介するのは、モンブラン・ヘリテイジコレクション1912という万年筆。

この万年筆が面白いのは、尻軸部分が2段階のスクリューメカニズムとなっており、「ペン先のスクリュー式格納」と「吸入式でのインク吸入」の機能が融合されています。

また、現代のモンブランには珍しく柔らかいペン先により非常にソフトな書き心地をあじわうことができる万年筆です。

具体的に見ていきましょう。

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モンブラン・ヘリテイジコレクション1912レビュー

開封の儀

モンブラン・ヘリテイジコレクション1912の箱
すでに購入してから2,3ヶ月立ってますが、開封の儀から始めましょう。

なぜ?

ヘリテイジ1912の箱は購入者目線に立たれていると思うのです。だから箱の紹介も兼ねて。

高価な万年筆の箱って、箱にも金がかかっていて捨てるに捨てられないものが多いのですよね。

こちらデルタのアメリゴヴィスプッチの箱。

もう宝箱クラスです。
どれくらいのサイズかというと、

万年筆とインクをゆとり持って収納できるサイズ。(白目)

それに比べてヘリテイジ1912の箱は、とてもコンパクトです。

世の中、万年筆を購入したことを家族に知られたくない人も多いはず。
私は小さいながら自室がありますので購入した箱を隠せますが、自室が無い方にとっては収納できないサイズの箱だと死活問題です。
そういった中でヘリテイジ1912の箱は、高額万年筆であるにも関わらずシンプルなこの箱ですから購入者目線に立っていると感心せざるえません。

さて、箱から万年筆本体に切り替えますと、まず目に止まるのが天冠。

宝石のように美しく、

モンブラン・ヘリテイジコレクション1912

箱から取り出して記念撮影を行い。

いよいよキャップを外すと・・・

あ、ペン先が!!

もちろんペン先が隠れていることを知っていて購入するのですが、毎度ヘリテイジ1912を使用する際にキャップを外した時の違和感が楽しいですし、知人に試し書きしてもらう際の驚いた顔をみるのも楽しいです。

このペン先が隠れているのがヘリテイジ1912の一つ目の特徴で、ペン先がスクリュー式格納となっているのです。

ペン先のスクリュー式格納


それではペン先を出していきます。
キャップを取り外した状態ではペン先は上の写真のように軸の中に隠れておりまして、尻軸部分を回転させることによってペン先を出します。

以下、写真を流します。

尻軸部分を回転させペン先を出していくと、一定のところでスッと抜けて回転が止まるポイントがあります。このタイミングでペン先は完全に出で筆記できる状態となります。

こちらがヘリテイジ1912のペン先。

モンブランの山の高さを示す4810とホワイトスターのマークが刻印されています。丸っこい感じが可愛らしいですね。

インク吸入

続いてインク吸入について。146や149などといったモンブランの万年筆では吸入式のインク注入方式が採用されており、このヘリテイジ1912も吸入式のインク注入になります。
しかし、吸入式のインク注入は尻軸部分を回転させて行うもので、ヘリテイジ1912はそこを回転はペン先の出し入れに使います。

ではどうやって吸入するかというと、

わかりますでしょうか。
尻軸部分を引っ張ると少し飛び出ます。
この状態に尻軸を飛び出させると、ペン先を出し入れをする機構から、インクを吸入するための機構に切り替わるというギミックとなりインク瓶につけて回転させることでインク注入できるようになります。

面白いですね。

ペン先を出したままキャップを閉めると


ヘリテイジ1912を購入する前に心配だったのが、筆記後にペン先を出した状態でキャップを付けてしまわないかという問題。

ヘリテイジ1912の使用頻度は高いですが、毎日のようにペン先を出した状態でキャップを付けようとしてしまってます。
ではそれで壊れてしまうかというとそうではなく、キャップを閉めるときって特別に強い力を入れているわけでは無いので、キャップの中にペン先がコンっと当たる程度。
そこから強引に押し込めるものでもありませんので、そこで「あ、ペン先しまわなきゃ」と気づいて収納するという感覚です。

ヘリテイジ1912のサイズ感


左から、キャップを閉めた状態のヘリテイジ1912、146、149となります。
この写真をみるとヘリテイジ1912がかなり小さく見えますね。

しかしキャップを外すと、146とほぼ同等のサイズになります。

なお、実はヘリテイジ1912はキャップを後ろには付けられない仕様になっています。※強引に付けようとすれば付くのかもしれませんが少なくとも僕のヘリテイジ1912はハマる感覚がありません。

ヘリテイジ1912本体は金属製でかなりの重量があり、キャップを外した状態で37.5g、キャップのついた状態で49.0gと万年筆全体の中でもヘビー級。146、149と比較しますと以下の通りとなります。

万年筆の重さ比較

キャップのついた149よりもキャップ無しのヘリテイジ1912の方が重たいですからかなりの重さです。

※重たいから書きづらいという印象はなく、個人的には安定してかけるイメージがあります。

書き心地


インクは同じくモンブランのRed Foxを飲ませました。
オレンジの入った赤、絶妙な色合いが好きです。

最後に肝心の書き心地について。
ヘリテイジ1912のギミックが面白いだけで購入に至ることはなく、書き味に惚れ込んで購入しました。
146も149も現代のモンブランのペン先は硬めのものが多いですが、ヘリテイジ1912はかなり柔らかめのペン先に仕上がっています。

紙面へのタッチは「ふわふわ」といった感じで、他では味わえない書き心地。

ペン先の仕上げも整っており、一切の調整なしで気持ちよく筆記できています。

現在あまり流通されておらず入手は困難だと思いますし可愛く無いお値段ですが、縁があったらぜひ検討いただきたい一本です。

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