万年筆、どこで買っていますか?
万年筆を購入する際、実店舗にて実際に試筆しつつ専門家のアドバイスを受けながら購入するのがベストとよく聞きます。
私はこれまで120本以上の万年筆を購入してきましたが、一概に実店舗で購入するのが良いとは言い切れません。
この記事では、万年筆を購入する為のそれぞれの方法について解説します。
目次
万年筆の購入ってどうするべき?
冒頭でお話ししましたが、「万年筆は万年筆専門店で買うのがおすすめ」というのが一般論です。
万年筆専門店(実店舗)であれば、万年筆実物の状態を見定めることができますし、候補の万年筆の字幅の違いなどを書き比べて買うことが可能です。
不安要素があれば店員さんに質問することができるので、初めて万年筆を購入する際は、実店舗にて様々なアドバイスを受けながら購入するのがベストだと私も思います。
トラブルが生じたときの駆け込み寺としての対応をいただけるのもありがたい要素ですしね。
しかし同じ万年筆を買うのであれば、お目当ての万年筆を少しでも安く購入したいと思うのも事実。
これまでに何本もの万年筆を購入しているだと、店員の意見もさほど必要ありません。
また、万年筆の種類を豊富に取り扱っている専門店は限られてますので、地方にお住まいの方は目当ての万年筆を探すことが大変です。(生活圏が東京でも欲しい万年筆を見つけるのに苦戦する事もあるくらいですから)
そんな中で重宝するのが、自宅やスマホからでも簡単にアクセス・検索できてその場で万年筆を購入できるネットショップとなる訳で、またネットショップだと同じ万年筆でも値引きして販売しているショップが多くあります。
ネットショップ以外でもオークションやメルカリなどのフリマだと思いがけないほど安価で購入できるケースもありますよね。
実は万年筆の手に入れ方って実店舗やネットショップ以外にもいくつかの方法がありまして、うまく活用すれば思いがけない値段で手に入れる事も可能です。今回は万年筆の購入方法をまとめてみました。
万年筆にはどんな購入方法がある?

万年筆は以下のようなお店や手法で購入することができます。
- 実店舗のある万年筆専門店
- ネット販売専門店
- 中古品を取り扱う専門店
- 出店イベントにて購入
- バザーなどのイベントにて中古購入
- オークションやフリマアプリ
- 知人から譲ってもらう
それぞれを解説します。
実店舗のある万年筆専門店で買う
一番オーソドックスなのが万年筆専門店での購入。
実店舗にて購入するメリットは、実物を見て、試筆して、専門家のアドバイスを受けながら購入できるのは実店舗ならではのものです。
また、同じ商品でも複数の在庫があれば個体差を選ぶことも可能です。
デメリットは値引販売されている専門店が少ないこと、専門店が近くにない地域に住う方にはアクセスしづらいといったところでしょうか。
また、万年筆専門店の店員であっても、万年筆に対して教育をしっかり受けていない方や、仕事として売っているだけで万年筆を好きでない方も一定数いらっしゃいます。
ハズレ店員を引くと雑なアドバイスしか得られませんので、そこは頭に入れておきましょう。
ちなみに万年筆の試筆をさせてもらえないお店(文具店や量販店に多い)は、特別安くない限りその店で買う価値はほぼありません。
せっかくお店で購入するのであれば、使い手のペンの持ち方・書き方を見つつ、ペン先の状態まできちんと見てもらえる店員がいるお店が良いです。
万年筆試筆に潜む罠
万年筆専門店で購入するメリットは、実際に試筆が出来ることですが、いくつかの罠もあり、試筆した時は気持ちよく筆記できたのに、家で使ったらそれほど良くないなんて話があります。これは試筆させる万年筆専門店が仕込んでいる以下の様な罠が関係してます。
- 筆記しやすい万年筆に適した紙を差し出される
- 試筆でペン先に付けるインクの量が多いので、潤沢なフローを感じてしまう
試筆には普段自分が使用している紙やノートを持ち込むこと、インクが途切れるまで何度も試筆させてもらい状態を確かめることは行いましょう。
またもう一つ罠がありまして、試筆する際は立って試筆するケースがほとんどだと思います。立って書くのと座って書くのではそもそもの筆記角度が変わりますので、適正な状態を確認することは出来ません。
そんな罠も理解しつつ、自分が納得して買い物できるお店を選びましょう。
最後は店員さんとのフィーリングかなとも思っています^^
ネットショップ
自宅からでも外出先でも、インターネットに接続できる環境があればどこからでもショップにアクセス出来、その場で万年筆を購入できるのがネットショップの強みです。また、ネット販売専門店では大幅なディスカウントを行っているお店もありますので、ぜひ重宝したいところです。
デメリットは、購入前に実物を見れませんし試筆もできませんので、筆記感は到着してからでないと分からないといったところ。
商品の到着は早くても翌日、遅ければ数日要してしまうため、待つのが嫌だというデメリットもあります。
中古品を取り扱う専門店
中古販売されている専門店で万年筆を購入するメリットは、同じ万年筆を中古価格(安価)で購入できることはもちろんですが、それ以上にビンテージ品や限定品を購入できるチャンスがあるという事。
中古専門店であれば万年筆の専門家が対応してくれるため、中古品であっても状態はしっかり見てくれますし保証も受けられます。
デメリットは中古品であるというポジションをどう考えるかでしょうね。
出店イベントにて購入
万年筆は、パイロットやプラチナなど一般的なメーカー以外にも、筆記具店に万年筆を卸していないメーカーが多くあります。有名どころであれば、中屋万年筆、笑暮屋、大橋堂、ステロアートなどなど。
そういった専門メーカーは、年に何度かある万年筆系のイベントや、大型筆記具店に数日間出店する形でブースを構えて販売する手法を取っており、それ以外で購入する手段が多くありません。ネットショップもありますが一点もののような万年筆も多いので実物を見て買いたいメーカーです。
中屋万年筆などは展示とペン先調整を対面で実施する実演販売イベントなども定期的に行っており、そういったイベントを狙って購入するファンも多いです。
バザーなどのイベントにて中古購入
万年筆界隈では万年筆好きな方が集まって主催されるイベントが定期的にあります。
私も泉筆五宝展やワーグナーの定例イベントなどでお世話になっていますが、こういったイベントでは中古万年筆の取引ができます。
中には掘り出し物のような万年筆がお値打ち価格で手に入る事もあり、万年筆好きならチェックしたいイベントです。
デメリットとしては参加したことのない方から見ると参加するのに敷居が高いと感じられてしまう事でしょうか。
オークションやフリマアプリで購入
続いてはYahooオークションやメルカリなどネット上での個人取引で手に入れる方法ですね。
滅多に手に入らないようなビンテージ万年筆が手に入ったり、通常購入するよりもかなり安く購入できるチャンスがある反面、はずれを引いてしまう(状態の良くない万年筆が届く)ケースも何度も聞いたことがあります。
知人から譲ってもらう
万年筆を複数持っていると、使用頻度の低い万年筆がどうしても出てきてしまうため、使いたい方に手放す(お譲りする)ケースがあります。Twitterなどでもフォロワーさんが「お嫁に出します」的な感じで万年筆の整理を行うことが定期的にあり、そういったケースでは比較的安価で手に入れられることが可能です。販売する側も自身のアカウントを出した上で取引しますので状態の良くないものは売りに出しませんから安心して取引ができます。
万年筆を購入する際チェックするサイト
私がネットで万年筆を購入する際にチェックしているネットショップをいくつか紹介します。これらのネットショップからは私自身も実際に何度も購入しており、信頼できるショップですので、万年筆購入の際はぜひ利用してみてください。
Amazon
販売されている商品量の豊富でアマゾンの右に出るネットショップはありません。一般的な万年筆だけでなく一般的な文具店では購入が難しいニッチな万年筆なども手に入りますし、レビュー情報も豊富ですから、万年筆をサーチしたいのであれば、まずアマゾンに行けば間違いありません。
また、値引率も高く安価に万年筆を購入できるのも大きな魅力。商品によっては50%以上の値引きとなっているものもありますね。LAMY2000などは55%以上の値引率なので驚きました。
尚amazonで買い物する際は、くAmazonチャージを利用しましょう。5000円以上チャージするとプライム会員で2.5%、通常会員でも2.0%のポイントがもらえるので、安いお買い物がさらにお買い得になります。
キングダムノート
キングダムノートは中古万年筆の販売をメインとした新宿西口に実店舗のある万年筆ショップですが、買い取った万年筆を毎晩ネットショップにて公開して販売しています。掘り出し物の万年筆も売りに出されることが多いため、毎晩時間になるとキングダムノートのウェブサイトを訪れて販売情報をチェックしている万年筆ファンも多いのではと思います。
もちろん専門店なのでサポートも付きますから、中古品を安くサポート付きで購入したい方には間違いなくお勧め。(新品もディスカウントしています)
You STYLE
楽天内に店舗を構えるYou STYLEというお店。
値引率が高いことはもちろん、午前中に注文すれば翌日に届けてくれる楽天の「あす楽」に対応している商品が多いです。欲しいものを翌日に手に入れやすいというのが個人的には大きな魅力で、定期的に使わせてもらっているお店です。