クルトガの進化系であるアドバンスの高級ラインナップとして登場した、アドバンスアップグレードモデルです。
アドバンスの性能はそのままに、ボディ全体が金属パーツになり高級感が増し、パンチグリップなど独特のデザインが特徴となる一本。
クルトガやアドバンスの書き味は好きだけど、もう少し大人っぽいデザインが良いという層に向けの一本となっています。
目次
シャープペン アドバンスとは
アップグレードモデルをお話しする前に、簡単にアドバンスの説明をしますと、アドバンスはクルトガの進化系モデルで、シャープペンをよく使う学生がもつ、
- 「文字をキレイに書きたい」
- 「芯先の偏減りや芯折れを気にせずに、勉強に集中したい」
というニーズに対応した、文字の濃さも太さも変わらない「キレイな文字が書けるシャープ」です。
※キレイな文字が書けるのと、美しい文字が書けるのは別物です。
クルトガはシャー芯を紙面に当てるたびに芯が回転することで、常に尖った状態で筆記できるのが特徴で大人気となったシャープペンですが、アドバンスではクルトガと比べて2倍速く回転するギアを搭載し、より尖り続けるを追求しています。
また、芯先を先端パイプから出さなくても筆記可能なスライドパイプが採用されているため、筆記時の芯折れを防ぐとともに一度のノックでよりたくさんの文字を筆記できるという機能性シャープペンです。
アドバンス アップグレードモデルレビュー
写真上が従来のアドバンス、下がアップグレードモデルです。金属ボディで高級感が増すとともにパンチグリップという独自のグリップが採用されました。
具体的に解説していきます。
パンチンググリップ
こちらがパンチンググリップという新しく開発されたグリップ。
パンチ孔に指をあてるとグリップのガイドとしての役割を果たすとのことですが、グリップ性能が増したのかと言われると微妙。無いよりはましといったところでしょう。
また、公式にて「滑らかな握り心地を実現」と表現されていますが、滑らかであるのは事実だと感じます。
グリップ力があるないとか滑らかさとかそういった話は別として、パンチングされたグリップというのは面白い取り組みであることは間違いありませんね。
クリップ
よりスタイリッシュになったクリップ部分。スマートな印象を受けます。クリップの付け根の段差が良い味出していますね。
消しゴム
ガイドパイプ
さてアドバンスは芯の収納時はガイドパイプが隠れており、芯を出すタイミングで出てくる仕様になっています。
誤ってシャープペンを落下させてしまい、ガイドパイプを折ってしまったなどというリスクも軽減されて良いですね。
芯を出した状態。
筆記していくと、ガイドパイプがスライドして筆記時の芯折れを防ぎます。
また、芯折れを防ぐだけでなく、芯の減りと同時にガイドパイプも収納されていくため、ワンノックでより多くの文字が筆記できることも特徴です。
下の写真はワンノックのみで筆記。
ノート1ページ丸ごとワンノックで筆記でき、まだまだ筆記し続けられるので驚かされます。
Wスピードエンジン
分解するとアドバンスのWスピードエンジンが登場します。
クルトガ時代から、このスピードエンジン機構が見えることが特徴の一つでもありましたが、アドバンスアップグレードモデルでも、その歴史はきちんと受け継がれていました。
紙面に芯を当てるたびに機構がクルクルと回っていくのが分かります。20画で芯が1回転することで、常に尖った状態を保ち続けます。
アップグレードモデルは低重心設計
上がアップグレードモデル、下が従来型のアドバンス。アップグレードモデルは、従来のアドバンスと比べてより低い位置に重心があります。
また金属ボディになったこともあり、重量も4g増えました。
重くなったけど重心も低くなったことで、より安定して筆記できるシャープペンになったと言えます。
独特の書き味は好き嫌い分かれる
最後にアドバンスの書き味について
クルトガ時代から変わっていませんが、シャー芯を紙面につけるタイミングで芯が少し沈みます。
この沈むことによってスピードエンジンが回転するのですが、この動きに慣れるまでは書きづらく感じてしまうことは否めません。
クルトガが発売されて長いので、クルトガ慣れしている方も多いですが、初めて使う方にはこの独特の動きに驚かれると思いますね。
まとめ
元々アドバンスは引き締まったデザインでしたが、アップグレードモデルになったことで、よりスタイリッシュになるとともに筆記バランスが向上しました。
従来のクルトガの書き味に慣れている方、スライドガイドパイプ機能などアドバンスの性能が好みの方で、より高級感があるモデルが欲しい方にはおすすめの一本です。