三菱鉛筆新ブランド「3&bC」影の最強のボールペン「パワータンク」が日の目を見る時が来た!?

3&bC Pt7 ボールペン

上向きでの筆記、氷点下、水の中や濡れた紙面、そして重力のない宇宙など、どんな向きでもどんな場所でも筆記できる圧倒的性能を持つボールペンとして2001年に発売された加圧式ボールペン「パワータンク」をご存知でしょうか。

圧倒的な筆記性能を誇るものの、その数年後に発売されたジェットストリームの影に隠れてしまい、日の目があたることなく発売から20年が過ぎ去ってしまった残念なボールペンでもあります。

ジェットストリームが発売されなければ人気ボールペンになり得た可能性が高いことを考えると、もはや登場する時期が悪かったとしか言いようがありません。

しかしそんなパワータンクにも日の目を見る可能性がやってきました。

三菱鉛筆から、2020年全く新しいライフスタイルブランド、「3&bC(スリーアンドビーシー)」が誕生。その第一弾として、既存商品のパワータンクが「Pt7(ピーティーセブン)」としてリニューアル販売されたのです。

3&bC(スリーアンドビーシー)とは?

3&bCのコンセプトについて、公式より引用させていただきます。

3&bCのコンセプトは「とらわれない」。ふりきったアート&テクノロジーな世界を表現します。3&bCのマークは三菱鉛筆のスリーダイヤから変化した2匹の狐です。「かけるばける」をキーワードに、共感し合える様々なブランド・企業とアーティスティックにコラボレーション(×化ける)していきます。第一弾として、既存商品「パワータンク」を「Pt7(ピーティーセブン)」に化けさせます。世界に誇る機能はそのままに、大胆なカラーリングで新しい世界を開きます。

三菱鉛筆公式サイトより

とのこと。

これだけだと何言っているのかよく分かりませんが、プレスリリースでは下記の言い回しも。

ファッションシーンでは、スニーカーやバッグなど各ブランドで既に認知された“定番品”に、外部デザイナーのアイデアを取り入れ、品質はそのままに、素材変更や配色変更といった“見立てを変える”ことで印象を変え、再注目を集め、ヒット商品が生み出されています。 今回、三菱鉛筆では、機能面で優れた特長を持つ既存商品「パワータンク」にデザイン性を付加し、鮮やかな蛍光色をメインとしたカラーリング、特徴あるタイポグラフィーデザインを採用し、『3&bC Pt7(スリーアンドビーシー ピーティーセブン)』として、新たなブランド『3&bC(スリーアンドビーシー)』のもと発売します。

三菱鉛筆公式サイトプレスリリースより

定番商品に外部のアイデアを取り入れることで、ヒット商品に生まれ変わらせることが目的と考えると、パワータンクは多大な研究開発費をかけて素晴らしい性能を誇るボールペンとして発売したものの、ブランディングに失敗して認知されなかったという三菱鉛筆としては悔しい商品。

三菱鉛筆としてはなんとか売り出したいはずで、第一弾の商品としてちょうど良い製品なのでしょう。

個人的に三菱鉛筆は、クルトガやジェットストリームなど大ヒット商品はあるものの、その裏でダダ滑りしている商品もたくさんある一発屋さん的な印象があります。

そんな企業文化、嫌いじゃないですよ。

Pt7(ピーティーセブン)レビュー

Pt7

では、改めてPt7のレビューに入りますが、従来のパワータンクの色が変わっただけの商品です。

ペン先からグリップ、ボディ、クリップ、ノック部分まで全て形状は同じです。

クローズアップしてみます。

グリップ部分。

パワータンクのグリップには堅めのラバー素材が使われていますが、グリップ感含めて変わりはありません。

こちらはボディからクリップ・ノックにかけて

従来型のパワータンクはスケルトンボディでしたが、Pt7はスケルトンではなくなりました。私が購入したのは「torii(トリイ)」という色ですが、その他のカラーである「ki(キ)、midori(ミドリ)、sumi(スミ)、neue gray(ノイエグレー)、sumire(スミレ)」もスケルトンではありません。

色の名前が分かりづらいですけど、torii トリイ = 鳥居の色ってことでしょうかね。

他のカラーは公式サイトをご覧ください。

3&bc
130年以上の歴史を持つ三菱鉛筆から、2020年全く新しいライフスタイルブランドが生まれます。ブランド名は「3&bC(スリーアンドビーシー)」。3&bCのコンセプトは「とらわれない」。ふりきったアート&テクノロジーな世界を表現します。3&bCのマークは三菱鉛筆のスリーダイヤから変化した2匹の狐です。「かけるばける」をキ...

インクリフィルもパワータンクと同じものが採用されてます。

芯径は0.7mmがデフォルトで挿さっています。

インクリフィルは別売でも購入できます。

0.5mm、0.7mm、1.0mmの3種類があり1本100円(税抜き)で交換リフィルが販売されていますので、好きな芯径のリフィルを使うことが可能。

個人的には、パワータンクは1.0mmの太芯が好きです。

細字になると書き味が硬くカスれる感覚がありますが、太字になればなるほど安定します。

1.0mmは滑りすぎず程良い滑らかさの中で気持ち良い筆記が味わえますよ。

大きく変わったのは値段

0.7mmのパワータンクが家出してましたので(無くした)、Pt7が来たことで0.5mm、0.7mm、1.0mmが揃いました。

全く同じ形状、全く同じインクでカラーだけ新しくなったPt7ですが、これまでのパワータンクと比べてお値段のみ大きく変わりました。

これまでのパワータンクが200円だったのに対して、Pt7では600円と3倍の値段です。

Pt7を知ったのは文具屋さんで販売されているのを見て知ったのですが、個人的に店頭で感じた印象としては、

  1. あれ?パワータンクっぽいデザインのボールペンが発売されている!
  2. 3&bCという新しいボールペンなんだ。
  3. でも宇宙・水中・エレベストとかパワータンク(加圧ボールペン)っぽいこと書かれてるぞ?
  4. いや、このデザインやっぱりパワータンクだよね?
  5. 値段は?
  6. え?660円???
  7. う〜ん、なんか違和感あるけどパワータンク好きだから買っておくか。

こんな感じでした。

Pt7

パワータンクファンとしてはもっと世に広まって欲しいと切に願っていますが、どうなるのでしょうね?

ちなみに200円のボールペンが色だけ変えて600円になったというと違和感しかありませんが、ライバル製品(他社の加圧式ボールペン)の価格帯を見ると、

  • パイロット ダウンフォース:400円
  • トンボ エアプレス:600円
  • ゼブラ WETNIE(ウェットニー):600円

ですから、Pt7の600円もけして高い訳ではありません。

今までの200円が安すぎたとも言えるでしょう。

これまでのパワータンクユーザーからしてみたら、色が変わっただけで3倍の値段になったと言われてしまいそうな気もしますが、新ブランド「3&bC」の「Pt7」として発売されることで新しいユーザーを獲得することを狙っているのでしょう。

パワータンク芯は、加圧ボールペンということで売れる実力を十分に持ち合わせたボールペンですからワンチャンあるのかもしれませんね。

一つだけ個人的な思いを述べますと、0.7mmとか中途半端な芯径を出すのでなく、パワータンク芯の中で一番書きやすい1.0mmで勝負して欲しいなって思います。

世の中が細字ブームだからといって、0.7mmで発売するところあたりが三菱鉛筆の中途半端さを感じざる得ませんが、個人的には陰ながら応援していますよ!

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