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シャーボXレビュー・ズバ抜けた基本性能の高さとカスタマイズ性能が高級多機能ペン

ゼブラシャーボX
  • どこで出しても恥ずかしくない、しっかりとした多機能ボールペンを持つならどのペンがおすすめ?
  • ボールペンをプレゼントしたいんだけど、どのペンがおすすめ?
  • 予算は1万円くらいで考えている。

そう聞かれた際、私の中で選択肢としてまず上げるのがゼブラシャーボXシリーズです。

使い手の利用シーンや雰囲気・印象などでも勧めるボールペンは異なってきますが、多機能ボールペンとなると高級ラインはあまり普及されておりません。

今回紹介するゼブラシャーボXシリーズもしくは、パイロットの4+1 RiDGE(リッジ)、LAMY2000 4色ボールペンなど限られた選択肢の中からチョイスする事になります。

1000円前後で購入できる低価格帯の多機能ボールペンがあれだけ充実しているのだから、高級ラインももっと盛り上がると思うんだけど・・・あまり需要ないのかな。と感じてしまうのは、僕だけではないですよね。

ゼブラシャーボXは、素材や機能面のこだわり・カスタマイズ性・そして使い心地と日本を代表する高級多機能ボールペンで、自身が使うにせよ、プレゼントに贈るにせよ間違いなく満足を得られる多機能ペンです。

価格的にも〜1万円前後で購入できますので、海外のブランド筆記具のように数万円も投資する必要はなく、ちょっと頑張れば手に届く価格帯というのもオススメできる理由。

そんな多機能ボールペンであるゼブラシャーボXを今回はレビューします。

ゼブラシャーボXレビュー

シャーボX ST10

シャーボXの歴史とコンセプト

シャーボシリーズの歴史は古く、シャーボが初めて世に出たのは1977年です。既にシャーボ発売から40年以上が経過していることとなります。

「右に回すとシャープペンシル、左に回すとボールペン。」

このキャッチコピーを、今でも記憶として残っている方は多いのではないでしょうか。

発売当時シャープペンとボールペンが一体型になったペンとして革新的な商品として大ヒットしました。※1979年にゼブラが本社ビルを新築しましたが、当時その新築されたビルははシャーボビルと呼ばれていたようです。

シャーボX(SHARBO X)が登場

さて、発売から30年後の2007年に現在のモデルであるシャーボXが誕生。シャーボXはゼブラの用意したさまざまなリフィルを使い5万通り以上の組み合わせができるというもの。

シャーボXのボディ、シャープメカ1本、ボールペン替芯2本または3本を好みの中から選んで自分だけのペンを作ることができます。また、ボディも手帳用途を意識したスリムタイプから、3色ボールペン+シャープペンシルという高機能タイプまで様々なラインナップが揃っています。

この中で、私は3色ボールペン+シャープペンの4機能シャーボである【シャーボX TS10】を保有していますので、シャーボX TS10をベースに紹介いたします。

高級感と重厚感の漂うボディと細部の仕様

ゼブラシャーボX
改めて我が家のシャーボX ST10です。重厚感があって素晴らしいですね。

上からブロンズウォーカー、グラファイトブラック、そしてネイビーゴールドの3種類です。最初はネイビーゴールドという軸は真鍮・塗装仕上げのものを購入し、ブロンズオーカー・グラファイトブラックも増えていきました。

ブロンズオーカーの色合いは美しくグラファイトブラックもカッコ良いです。

シャーボXの種類

ひと括りにシャーボと言う名称が有名になっていますが、シャーボシリーズには多くの種類があります。
シャーボXはカスタマイズ性と高級性をウリとしたペンとなっておりますがシャーボXの中でも以下のようなバリエーションがあり、各バリエーションによって軸の仕上げやサイズ・重量が少しずつ異なります。

シャーボX LT3

  • ボールペンまたは入力ペン2本+シャープ=3機能
  • ロータリーシステム(上軸)
  • 軸は真鍮・塗装仕上げ。
  • 価格:¥3,000+税
  • サイズ:軸径9.3×全長133.9mm
  • 重量:19.8g

シャーボX ST3

  • ボールペンまたは入力ペン2本+シャープ=3機能
  • ロータリーシステム(上軸)
  • 軸は真鍮・塗装仕上げ。
  • 価格:¥3,000+税
  • サイズ:軸径11.2×全長138.1mm
  • 重量:22.1g

シャーボX CL5

  • ボールペンまたは入力ペン2本+シャープ=3機能
  • ロータリーシステム(上軸)
  • 軸は真鍮・塗装・シルク印刷仕上げ。
  • 価格:¥5,000+税
  • サイズ:軸径11.2×全長138.1mm
  • 重量:22.1g

シャーボX SC5

  • ボールペンまたは入力ペン2本+シャープ=3機能
  • ロータリーシステム(上軸)
  • 軸は真鍮・塗装仕上げ。
  • 価格:¥5,000+税
  • サイズ:軸径11.2×全長138.1mm
  • 重量:22.4g

シャーボX ST5

  • ボールペンまたは入力ペン2本+シャープ=3機能
  • ロータリーシステム(上軸)
  • 軸は真鍮・塗装・シルク印刷仕上げ。
  • 価格:¥5,000+税
  • サイズ:軸径11.2×全長138.1mm
  • 重量:22.7g

シャーボX CB8

  • ロータリーシステム(上軸)
  • 上軸はアルミ・アルマイト・ブラスト仕上げ。
  • 下軸はカーボン・塗装仕上げ。
  • 価格:¥8,000+税
  • サイズ:軸径10.8×全長138.0mm
  • 重量:22.6g

シャーボX TS10

  • ボールペンまたは入力ペン3本+シャープ=4機能
  • ロータリーシステム(上軸)
  • SB21-C=軸は真鍮・塗装仕上げ。
  • SB21-B=軸は真鍮・塗装仕上げ。
  • SB21-A=軸はアルミ・アルマイト・ヘアライン仕上げ。
  • 価格:¥10,000+税
  • サイズ:軸径11.8×全長142.9mm
  • 重量:26.0g

TS10を選んだ理由とデザイン

私が数あるシャーボXの中でTS10を選んだ理由はただ一つで、4機能ペンであることが理由です。多機能ペンに関しては黒・赤・青の3色を使用する事が多いため、逆にいうとTS10以外の選択肢が無かったと言った方が正しいかもしれません。

ボールペンは2色あれば十分という方であればTS10以外の選択肢も広がります。CB8なども上下の軸で仕上げが異なっていたりとても魅力的なデザインですし、2色ボールペンタイプであればお値段も下がってきます。

続いてTS10のデザインに入ります。
まず全体的なデザイン。
ゼブラシャーボX
ST10は、ペン先・中央リング部分・クリップ・天ビスがボディとは異なる素材を使っており、デザイン的なアクセントになっています。
同じST10でもそれぞれ素材が異なっていたり、例えばネイビーゴールドだとグリップ部分に縦のラインが入っていたりと変化があるのも面白いポイントですね。

こちらがペン先部分。
シャーボXペン先
本体軸からペン先へのラインは、角度が急で違和感を感じる人も多いはず。(自分も感じた)

ペン先部分のディテールについて他の多機能ボールペンと比較してみましょう。
様々な多機能ペン
左からジェットストリームプライム、シャーボX ST10、ロットリング 4in1、ラミー2000。

ペン先を拡大してみます。

各種多機能ボールペンのペン先
ジェットストリームプライムやラミー2000はペン先に向けて少しずつ細くなっていきますが、シャーボXとロットリング4in1は一気に細くなります。この辺りは好みもあるでしょう。

個人的には少しずつ細くなっていくタイプの方がデザイン的には好きなので、シャーボXのマイナスポイントになります。

天ビス部分
ゼブラシャーボXの天ビス
金属で加工された天ビス部分。美しいです。
この天ビスを取ると消しゴムが登場します。

消しゴム部分
消しゴム
消しゴムを正直使うか使わないかと言えば使いませんが、有るに越したことはありません。

分解
シャーボX ST10は4cリフィル
本体を分解したところ。グリップ部分と中央リング部分を回転させることによって分解することができますので、簡単にリフィルの交換が可能。
シャーボXは4cにのボールペンリフィル3本とシャープペン機構が装着されています。

注意事項
ゼブラのリフィルは、他のブランドの4cリフィルと比較して少しだけ太くなってます。
その為、例えばジェットストリームの4cリフィルをシャーボXに挿入することは可能ですが、ジェットストリームプライムやラミー2000など他の4c対応ボールペンにゼブラの4cリフィルを装着するとリフィルを挿す穴が広がってしまい今後ゼブラの4cリフィル以外が使えなくなってしまいます。
ですので、ゼブラの4cリフィルはゼブラのボールペンのみで使用するようにしましょう。

ゼブラの4cリフィルとジェットストリームの4cリフィル
こちらがゼブラの4cリフィルとジェットストリームの4cリフィル。
見た感じのサイズ感は同じなのですが、、

ゼブラの4cリフィルとジェットストリーム4cリフィル2

左がジェットストリーム4cリフィルで右側がゼブラの4cリフィル。
この角度から見ると大きさが異なるのが伝わりますね。


写真はジェットストリームプライムにゼブラのリフィルを挿そうとしているところ。この後グッと挿し込んでしまうと、ジェットストリーム側のリフィルを挿す穴が広がってしまいます。


こちらはシャーボXにジェットストリームリフィルを挿してみた画像。リフィルの細さからスカスカになってしまうのではと思いましたが、実際に試してみたところ多少の引っ掛かりを感じつつ装着できたので、シャーボXをジェットストリーム仕様にすることは特に問題はないかと思います。ゼブラのインクも秀逸ですので、無理して他ブランドのリフィルを挿す必要は無いかと思います。

シャーボXの特徴

シャーボXを使用していく上で素晴らしいなと感じる特徴をお伝えします。

ロータリーシステム・回転によるリフィル切り替え時のスムーズさ

スムーズに回転

シャーボXを語る上で外せないのが基本性能の高さ。

その中でも感動したのがリフィル切り替え時のスムーズさです。回転式でリフィルを変えるタイプの多機能ペンは、回転させるタイミングでガチャガチャ音が鳴ったりガタつきがありますが、シャーボシリーズは殆ど音がせずスムーズに回転します。

このスムーズに回転させる機構をゼブラではロータリーシステムと名付けています。

リフィリが変わった際に手に感じるトン、トンという感触がなんとも心地よく、このシャーボというペンがいかに精巧に作られているかを感じさせられるポイントです。

とにかく豊富なシャーボXの替え芯

シャーボXの替え芯
続いてシャーボXの特徴としてカスタマイズ性能が挙げられます。

まず、シャープペンシル部分は0.3mm、0.5mm、0.7mmの芯径から1つ選ぶことが可能で、ボールペンは大きく分けて、油性インク、ジェルインク、エマルジョンといったインク種別、芯径、そして豊富なカラーバリエーションの中から使いたいものをチョイスしていくというもの。

シャープペン部分のカスタマイズができる多機能ペンは少なく、国内で手に入る多機能ペンだとほとんどが0.5mmを使用せざる得ないものばかりですが、0.3mm、0.5mm、0.7mmの芯径から好みの芯径を選べるのは本当にありがたいです。

シャープペン機構

それぞれに、0.3mm、0.5mm、0.7mmのシャープペン機構をセットしてみました。

シャーボXの替え芯
ボールペンのリフィルも大変豊富で、油性インク、ジェルインク、エマルジョンインクから好みに合わせてチョイスすることが可能です。

個人的にはゼブラの油性インクは信頼しているのですが、その油性インクの芯径の豊富で、0.4mm(黒のみ)、0.5mm(黒のみ)、0.7mm(黒・赤・青・緑)、1.0mm(黒・赤・青・緑)から選定が可能です。0.4mmは100円ですが、その他は80円と安価でコスパが高いのも魅力的です。

まとめ

以上、長文となってしまいましたがゼブラシャーボXについてレビューしました。

シャーボXは、基本性能の高さ、デザイン・品質の良さ、カスタマイズ性などどこを探しても欠点を見つけるのが難しく、保有すれば必ず一軍入りする多機能ペンです。

しっかりとした多機能ペンを持ちたい方、プレゼントで良い多機能ペンを贈りたいと考えている方にはぜひ検討いただきたい一本です。

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よしぞー

よしぞー

万年筆、ボールペン等の筆記具沼・ゲーム沼・美容沼、そして革沼など複数の沼のほとりにて、物欲のままに暮らしてます。このブログは使用した物のレビューを中心に好きなことを気ままに書いてます。ご覧になられた方が一人でも多く沼に堕ちてくれたら嬉しいです。

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