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【ジョッター万年筆レビュー】細字の書き味にこだわったラフに使える万年筆

パーカージョッター万年筆

Parker(パーカー)社のアイコン的存在である筆記具ジョッターの万年筆です。

ジョッターならでは伝統的なデザインはそのままに、ジョッター用に新開発された細字ペン先は日本語の止め、跳ね、払いも書きやすい書き味を追求されたとのこと。

ライトに使える常用万年筆として、これまでのジョッターファンはもちろん、これから万年筆を始めたいというユーザー層にも支持される仕上がりになっています。

今回はジョッター万年筆をレビューします。

ジョッター万年筆購入レビュー

ジョッターについて

ジョッターボールペンと万年筆
万年筆の話に入る前に、まず、ジョッターボールペンについて簡単に。

ジョッターはパーカー社より発売されているボールペンのシリーズ名で、パーカー社の初代ボールペンとして1954年の発売された超ロングセラーボールペンです。

1940〜1950年代はボールペン市場が盛り上がり始めた時代。パーカー社もボールペンに関する特許を1945年に申請するなど、ボールペンの開発を進めていましたが、当時のボールペン事情としては以下のような問題がありました。

  • インク漏れを起こす
  • インク切れを起こす(筆記できる量が少ない)
  • ペン先のボール劣化が激しい
  • キャップが割れやすい
  • インクによってペン先のボールを腐食させてしまう

パーカー社は10年の歳月を要しつつ、このような問題を解決してジョッターの販売に至ったのです。

発売後ジョッターは爆発的な人気を誇ったと言われています。

さて、現代のジョッターにおいては、日常使いのワンランク上のボールペンとして、あまり高価なボールペンは買えないけど、きちんとしたボールペンを持ちたいというユーザー層に人気です。

価格は使用する素材により金額は異なりますが、普及モデルは1,000円から3,000円。高価なラインでも10,000円程度で購入できるものがほとんど。

さらにはパーカーが開発したクインクフローという質の高いインクが使用できつつ、パーカータイプのリフィルが挿さりますので非常に幅広いブランドのリフィルを使用できるもの特徴です。

上の写真に写っている私が保有しているジョッターは1,000円で購入した多分古いタイプのもの(ジョッターオリジナル)。樹脂ボディのため高級感はありませんが、レトロ感のある細身のスタイルに矢羽クリップなど、ジョッターならではの雰囲気が気に入っています。

100円ボールペンで済ましている方は、1000円ジョッターに変えるだけでも引き締まると思いますよ。

ちなみにジョッターはコアラインになると一気に高級感が出てきます。

ジョッター万年筆について

パーカージョッター万年筆
ジョッター万年筆も日常クラスのワンランク上というコンセプトはブレず、価格は4,000円での発売となりました。

ジョッター万年筆を発売するにあたって新開発したと言われるペン先。
ジョッター万年筆のペン先
字幅はF(細字)のみとなっていますが、細字の書き味にこだわり、止め・跳ね・払いをはじめ、漢字など画数の多い文字を筆記ことに適した書き味にこだわったと聞きます。

また、購入時からインクのコンバーターがセットされており、購入してすぐに様々な市販のインクを楽しむことが可能です。サファリなどだとコンバーターは別で購入する必要があるのでそれなりに金額は嵩んでてしまうのです。最初から付属しているのはありがたいですね。

ジョッターコンバーター
こちらがジョッターのコンバーターですが回転させてインクを吸入するのではなく、ピストン式で引っ張ってインクを吸うタイプ。


コンバーターとしてあまり見ない形状ですが、インクはスムーズに吸入できます。

カラーは赤・青・黒の3色からスタート。

いずれも素敵な色合いですね。素材としてはボディ・キャップ部分とも鉄製ですのでそれなりの重厚感もあります。光沢のあるボディはカッコ良いです。

また、イエロー、マジェンタ、オレンジ、ブルー(明るい青)という新色も発売されてバリエーションも豊富になってきています。

デザイン

こちらがジョッター万年筆のデザイン。上からキャップされた状態、キャップを取り外した状態、キャップを後ろにつけた状態です。


ボディは小ぶりなサイズですので、一般的なサイズの男性の手だとキャップを後ろに付けないと小さく感じます。

価格帯や仕様からみてライバルとなるのが、LAMYサファリ、カランダッシュ849万年筆あたりになるかと思います。

左からジョッター万年筆、カランダッシュ849、LAMYサファリ。


サイズ感伝わりましたでしょうか。

ジョッター万年筆の書き味

さて気になる書き味について。

公式ツイッターでは、

驚くほど軽い書き心地。従来の細字に改良を加え、トメ、ハライがはっきりと出るので高級万年筆の入門編としておすすめです。との期待のできるツイートが。

とは言いつつもペン先はスチールで普及価格帯の万年筆です。もちろん高級万年筆のような柔らかさや滑るような感覚は求めてはいけません。

※スチールペン先でも素晴らしい書き味を実現するものもありまして、スチールペン先にもランクが有るようですね。良いスチールを使用している万年筆は書き味が素晴らしく、お値段的にも良い値段になります。最近だとペリカンから発売されたM120 アイコニックブルーは素晴らしい書き味と定評がありますね。お値段27,000円。また、カランダッシュから発売されているエクリドールの万年筆もスチールペン先ながら素晴らしい書き味です。お値段3万円位から。

そういった高級スチールペン先を使用した万年筆と比較するものではありませんので、やはり上で紹介したLAMYサファリやカランダッシュの849万年筆あたりがライバルになるでしょう。

ジョッター万年筆の書き味
誤字:東京都港南区→東京都港区港南

実際に筆記してみると、なんら違和感のない書き心地。インクフローもちょうどよくストレスなく筆記ができます。ペン先のたわみなどはあまり感じられず硬めの書き味であることは間違いありませんが、万年筆ならではの筆記感は味わうことができます。


細字ながら万年筆特有のインクの濃淡も出て良い感じ。

他のライバル万年筆と比べると、

字幅の選択肢
サファリ:EF・F・Mと3種類から選択
カランダッシュ849:EF、F、M、Bの4種類から選択
ジョッター万年筆はFのみ

カラーバリエーション
サファリ:定番7色、限定を入れるととにかく豊富
カランダッシュ849:7色
ジョッター万年筆:7色

価格帯
サファリ:4,000円
カランダッシュ849:6,500円
ジョッター:4,000円
※ジョッターはコンバーター付きで4,000円ですから価格帯としては一番安いです。

デザイン的な好みなどは分かれると思いますが、字幅は細字で小ぶりな万年筆が良ければジョッター万年筆もしっかり選択肢に入るかと思います。

初めて万年筆を考える方はもちろん、気軽に使用する普段使いの万年筆としてもありだと感じました。

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よしぞー

よしぞー

万年筆、ボールペン等の筆記具沼・ゲーム沼・美容沼、そして革沼など複数の沼のほとりにて、物欲のままに暮らしてます。このブログは使用した物のレビューを中心に好きなことを気ままに書いてます。ご覧になられた方が一人でも多く沼に堕ちてくれたら嬉しいです。

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2 件のコメント

    • コメントありがとうございます!
      しかし恥ずかしいミスを。
      港区港南・・・w

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