2018年11月10日〜11月25日までの期間、銀座伊東屋にてシステム手帳サロンが開催されております。昨年は毎日のように参加できておりましたが、今年は中々タイミングが合わず15日が初参戦となりました。やはりシステム手帳に埋もれられる環境最高です。
各社のシステム手帳バインダーやリフィルなどを堪能してきました。
目次
15日はファイロファックスの日
システム手帳サロンは、日ごとにシステム手帳メーカーが受け持って何らかの企画を開催されますが、今回お邪魔した15日はファイロファックスの日でした。
奥のブースでは、ファイロファックスの中で現在一番売れていると言われるクリップブックがメインで飾られており、この日にクリップブックを購入すると、カラーリフィルやゴムバンドをプレゼントしてもらえる企画が開催されていました。
正確な特典は、こんな感じ。(伊東屋さんウェブサイトの情報を引用)
クリップブック お買い上げの方は、お好きなリフィル3パックを、
A5サイズお買い上げの方は、お好きな「クロージャー」をお選びいただけます。
開催日:11月14日(水)・15日(木)
ファイロファックス 限定ノベルティ
14日(水)・15日(木)の2日間、ファイロファックスの本革手帳お買い上げの方に、
限定カードケースを1個プレゼントいたします。
せっかくなので買おうか悩みましたがすでに2つ持っているので我慢。
奥のイベントブースでは、
ファイロファックス歴代のビンテージコレクションが展示されていたり、
ファイロファックス社マーケティングディレクター ジュリア・ランハイン氏のオフィス風景を再現して展示されていたり。
構図を少し変えてみました。
ジュリアの作業スペースから見える風景はこんな感じのよう。こんなオフィスで働いてみたいですね。
ファイロファックス社 マーケティングディレクター Julia氏来日トークショー
さて、この日のメインイベントは、18時からのファイロファックス社マーケティングディレクター ジュリア・ランハイン氏と趣味の文具箱 清水編集長、平和堂の堀口さんによるトークショーです。
私は19時から別件で予定が入ってしまっていたため、18:40までしかお話を聞けなかったのですが、色々と面白いお話をされていました。
いくつかトピックを箇条書きにてまとめさせていただくと、
fILOFAXの頭文字のfは間違えて小文字で商標登録された
ファイロファックスはアルファベットで書くと「fILOFAX」と、頭文字のfのみ小文字となっています。
このfがなぜ小文字なのかという多くの方々が疑問に感じていた事だと思いますが、答えは「間違えて商標登録された」とのこと。タイプし間違えて小文字となってしまい、社内でも面白いということになりそのままとなったようです。
ちなみに登録を間違えたのはグレーススカール(ファイロファックス社伝説の秘書であり社長)とのことで、グレーススカールが間違えたから通ったのではという説もあるとかないとか。笑
クリップブックは最初オーナーに評価されなかった
続いて現在大人気のクリップブック。
こちら社内では別のカテゴリのシステム手帳をデザインしてほしいという要望が強かった時期に押し切ってクリップブックを開発したという歴史があるようです。
会社でデザインしていると冷たい目で見られるので自宅で内緒でデザインしたという話も聞かせていただきました。※クリップブックについてジュリアは成功すると信じてデザインしていましたがオーナーからは評価されていなかったようです。
評価されていなかった事から最初の販売はイギリスの1店舗だけの文具屋で販売が開始されたエピソードもあるようです。その4ヶ月後にはファイロファックスでもっとも売れる商品に成長していたよう。この成功はドヤって良い成果ですね。
クリップブックについて
今回のイベントではクリップブック推しな雰囲気も強かったので、少しクリップブックについても紹介します。
クリップブックが発売開始されたのは2015年。リングノートにシステム手帳の機能をプラスした、用紙を自由に並び替えられるノート「ファイロファックスノート」と同じ年の発売で、ノートとシステム手帳が融合したようなコンセプトのものです。
ファイロファックス社内では他のシステム手帳のデザイン需要が高い中で、ジュリア氏は今の時代に合うシステム手帳が何なのかを追求してクリップブックを開発されたとのこと。
ぱっと見だけだと、これまでファイロが出しているようなしっかりとした革製の作りのものではありませんし値段も安価ですので、システム手帳の廉価版のようにも感じ取られてしまいそうです。
もちろんこれからシステム手帳を検討したいというユーザーが手を出しやすい市場を狙ったものだとも思われますが、クリップブックの凄さは安価なところではなく機能性にあります。
それがこちらの写真。
システム手帳なのに360度回転するのです。これまでのシステム手帳で360度回転するものは聞いたことも見たこともありませんね。この構造を考えるのは本当に難しく開発は複雑だったようです。
下はクリップブック開発時の試作品と試作品を作成している風景。
このような過程を経て完成されたクリップブックの構造についてファイロファックス社以外のシステム手帳業界の方に聞いたことがありますが、「してやられた」というのが率直な感想のようです^^;
私自身A5サイズのクリップブックを二つ持っていますが、情報の整理用に使っています。
システム手帳のリフィルを整理する収納用のバインダーも2000円前後してしまうのですが、もう2,000円程度足せば変えてしまう値段というのがまず有り難く、安価でリング径25mmの大容量の収納が可能というところが本当に魅力です。
用途ごとにクリップブックで整理する感覚で使っており便利ですよ。
また、私が行うことはありませんが、クリップブックはシンプルなゆえに様々なカスタマイズが出来るのも特徴です。インスタなどでクリップブックを検索してみると、見事にデコレーションされたクリップブック、こんな使い方があるんだと感心させられるアイデアの盛り込まれたクリップブックが沢山乗っています。
ちなみにトークショーでお聞きして面白いなと感じたのがこちら。
クリップブックを2つ重ねて、折りたたみ式リング2つのモデルを作り上げてしまうカスタマイズ。そう、伝説のグレース・スカールモデルです。
グレース・スカールモデル含めファイロの歴史についてご興味ある方はこちらもご覧ください。
昨年のシステム手帳サロンやその前に伊東屋で開催されたファイロのイベント Facts of FILOFAXでの情報を纏めた記事です。
以上、システム手帳サロン、ファイロファックスイベントのレポートでした。