【万年筆レビュー】パーカーのフラッグシップモデル デュオフォールド

デュオフォールド 万年筆

今から約一世紀前の1921年前にパーカーより発売されたデュオフォールド。その当時、万年筆といえば黒い軸が当たり前だった時代の中で、ビッグレッドというオレンジ色の軸を投入して話題をよびました。デュオフォールドの発売以降、シェーファーやウォーターマンなど他のブランドが鮮やかな色の万年筆を発表するようになり、このタイミングが万年筆の新しい時代の幕開けであったと聞きます。

当然ながらデュオフォールドは発売より最高級ペンの象徴として君臨。その大きなペン先と重厚感溢れる佇まい、またデザインや存在感としてだけでなくインクの吸入量や耐久性など実用面での評価も高かったことで瞬く間に有名になり多くの著名人が魅了されています。コナン・ドイルやトーマス・エジソン、アインシュタインらが愛用、またマッカーサーが日本の降伏文書の調印式に使ったりと様々な伝説を纏ったデュオフォールドは今でも万年筆の象徴となっています。

私自身、万年筆に興味を持ち始めた頃からデュオフォールドには憧れておりましたが、先日ようやく迎えることが出来ました。

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パーカーデュオフォールド使用レビュー


デュオフォールドにも様々な種類、シリーズ、そしてサイズがありますが、私が迎えたのはチェック柄が印象的なデュオフォールド チェックグリーンPT センテニアルというモデルです。約一世紀という長い期間、最高級万年筆の象徴として君臨してきたデュオフォールドの佇まいとともに、アクリル樹脂を組み合わせて作った美しいチェック柄に都会的なセンスを感じお迎えに至りました。

正直デュオフォールドがオシャレすぎて、私が釣り合っておりません・・・。

このチェックグリーンは既に廃番となっており手に入れることは難しいですが、今回はデュオフォールドという観点でレビューをしたいと思います。

ディオフォールドについて

デュオフォールドシリーズのほとんどは「センテニアル」と「インターナショナル」の2種類が用意されています。センテニアルが大型の軸に大型のペン先がついたもの、インターナショナルが一回り小ぶりな形状になり、今回お迎えしたのはセンチニアルですので大型のタイプです。

ペン先は大型18金。フラッグシップモデルの証である「エース」のデザインが施され、光沢のあるバイカラーの18金ペン先は部分的に希少な貴金属でコーティングされています。ハートにも見えますがパーカーはエースとうたってます。ハートの周りまでを見ると確かにエース。

ペン先の大きさについては、他社のペン先と並べてみましたので参考にしてください。

一番上からモンブランホメロス(149相当)、セーラーキングプロフィット、ペリカンM1000、デュオフォールド、パイロットカスタム845、モンブラン149、セーラープロフィット21。超大型ペン先と大型のペン先を並べた感じになりますが、パイロットの15号ペン先と同じくらいのサイズ感になり、実用で考えると私にとっては一番使いやすいサイズ感です。軸の長さもカスタム845と146の中間くらいのサイズ感ですので、大型の万年筆といえども大きすぎて使いづらいということはありません。

ディオフォールドの書き味


まず、デュオフォールドのペン先ですが、柔らかくしなりの強いタイプではありません。どちらかといえば硬めのペン先でぬらぬらとかカリカリとか万年筆っぽい表現で表すと、「コリコリ」という感覚でしょうか。

私がお迎えした字幅はMですが、フローは申し分なく紙面をインクで滑っていくような筆記感。初めて筆記した瞬間、なるほどこっち系ね〜、こういう書き味嫌いじゃ無いよ。と声を上げました。

しなり・たわみは少ないものの紙面への当たりは柔らかく滑らかであるため、きちんとした角度でペン先を紙面に当てた時はほぼ無抵抗の状態でペンを走らせられます。シンプルに言えば「正統派」。万年筆には様々な筆記感があり紆余曲折しながら自分の理想を求めていく訳ですが、一番スタンダードであり王道タイプの書き味と言っても良いのかもしれません。

オーソドックスな書き味ですから書き手によっては面白みには欠けるかもしれませんが、1921年の発売以来パーカーの代表として、また最高級万年筆の象徴として君臨してきただけの安心感と信頼感、そう言ったものはしっかりと書き味から伝わってきます。

私自身いくつもの万年筆を保有していますが、その中でエースクラスの勝負万年筆というものがあります。習字だったらパイロットのカスタム845、ただただ書きなぐりたいのであればセンチュリーのBニブ。そういったものは何らかの特徴があり絶対的な信頼があります。

このディオフォールドも、私の中ではそう言った信頼感を持てる一本になれました。これからしっかりと使い込んでいきたいと思います。

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