パイロット社から発売されているシャープペンSシリーズの比較です。Sシリーズには、S3(エススリー)、S5(エスファイブ)、S10(エステン)、S20(エストゥエンティ)の4種類のラインナップがあり、それぞれ特徴があります。※写真の下からS3、S5、S10、S20。
概要と違いについて説明します。
パイロットSシリーズの比較(S3、S5、S10、S20)
S3(エススリー)
S3(エススリー)は300円と手頃な値段でありつつ製図用シャープペンに匹敵する筆記性能と、スケルトンを中心としたカラーバリエーションで発売以来、学生を中心に高い人気を誇っています。
細身のボディデザインは女性にも好まれています。
また、多くの文房具屋で取り扱っており、手に入りやすいのも嬉しいですね。
ボディ素材はグリップ部分を含め樹脂で作られています。
価格:300円+消費税
芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9mm
最大径φ 10.5mm 全長 145mm
あわせてご覧ください。
S5(エスファイブ)
S5(エスファイブ)は、グリップ部分がラバーで覆われた低重心モデル。
S5より上位モデルのノブには芯硬度表示窓が付いておりますので、使用している芯の濃さが一目で分かります。
500円という値段ながら製図用シャープペンとしての機能をしっかりと担保したシャープペンとなっています。
価格:500円+消費税
芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9mm
最大径φ 10.2mm 全長 145mm
S10(エステン)
S10(エステン)はSシリーズの中で上位モデルにあたり、グリップ部分がローレット加工で仕上げています。
ローレットモデルだけあってグリップ力が高く、また重心が低く安定した書き心地が味わえるシャープペンとなります。
価格:1,000円+消費税
芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9mm
最大径φ 10.2mm 全長 145mm
S20(エストトゥエンティ)
S20(エストトゥエンティ)は、Sシリーズの最上位モデルで、ボディ全体が樹脂を混在させた木で作られています。
ベースとしてはS20のボディは樺の木(カバ材)で作られておりますが、カバ材に樹脂を染み込ませる「含浸(がんしん)=コムプライト」という技術で耐久力を強化しており、デザインのみでなく実用面でも非常に優れたシャープペンに仕上がっています。
価格:2,000円+消費税
芯径:0.3、0.5mm
最大径φ 10.6mm 全長 146mm
ボディカラー:ブラック、ブラウン、マホガニー、ダークブラウン、ディープレッドの5種類
あわせてご覧ください。
違いについて
サイズ感
Sシリーズのサイズは、ボディの長さは全て同じのように見えますが、公式サイトの表示では若干異なっており下記のように記載があります。
S3:最大径φ 10.5mm 全長 145mm
S5:最大径φ 10.2mm 全長 145mm
S10:最大径φ 10.2mm 全長 145mm
S20:最大径φ 10.6mm 全長 146mm
太さに関しては、S5、S10が太いように感じるのですが、
定規を当ててみてもよく分かりません。
口金からガイドパイプまでの形状は全て統一されています。
ガイドパイプはシリーズ統一で4mmとなっており、筆記時の視界が広く確保できる作りです。
グリップ
シリーズそれぞれグリップの種類は異なりまして、S3がプラスチック、S5はラバーグリップ、S10はローレッドグリップ、S20が木軸グリップとなります。
ラバーやローレッドを使用したS5・S10の方がしっかりとしたグリップ感がありますが、S3、S20を使用しても滑る感覚は特にありません。
どのタイプにおいても口金から太くなっている形状が安定したグリップ感に影響しているのでしょうね。
芯硬度表示窓
シリーズ中S3以外には芯硬度表示窓がついています。
S3は300円という安価なシャーペンですので、コストカットで省かれたのでしょう。
まあ、一般用途がベースで製図用としても使えるというコンセプトなので仕方ありません。
尚、芯硬度表示窓は、2H、H、F、HB、B、2Bと6の硬度の表示が可能です。
重心位置
PILOT Sシリーズの重心。
ローレッドグリップであるS10がもっとも低重心で、木軸のS20とラバーグリップのS5がその次に来ています。シリーズ中一番高い位置に重心があるのがS3になります。
チャックリング
こちらはSシリーズのチャックリング部分。
S3、S5、S10はチャックリングが樹脂でできていますが、S20は金属で出来ており差別化が図られています。
芯チャックはシリーズ全て金属で作られています。
以上、パイロットの人気シャープペンSシリーズの比較とさせていただきます。