M101Nブライトレッドはは1937年に発売されたペリカン101Nをベースに復刻モデルとしてデザインされた万年筆。
ころんとした可愛らしいレトロ感のある佇まいですが、クラッシックなデザインだけでなく書き心地にも特徴があり、面白い万年筆に仕上がっています。
今回は、M101Nブライトレッドについてレビュー致します。
ペリカンM101Nブライトレッドレビュー
デザイン
ボディとキャップは個性的な赤と黄色のマーブル模様の高級樹脂でつくられており、樹脂が磨き上げられることによって、ブライトレッドの独特の表情が生まれています。
クリップ部は通常のペリカンのくちばしを模したデザインとは異なりクラシックな形となっており、現在のペリカンのラインアップとは違ったヴィンテージ感を味わえます。
現代版のMシリーズ(M400)と並べてみましょう。
斜めから
M400と比べるとデザインはシンプルですが、反り返り感がなんとも可愛らしいです。
サイズ感においては、キャップを閉めた状態ではM400よりも小さめで少し太さがあります。
キャップを外してみても、M101Nの方が小さいです。
キャップを後ろにつけると、
M400の長さを逆転します。
私の場合、キャップを後ろにつけて書くことはありませんが、M101Nの場合キャップを付ける付けないで重心が大きく変わりますから好みによって変えれば良いと思います。
M400など現代のラインナップは金属の天冠ですがM101Nは樹脂の天冠となっており、こちらも現代のMシリーズと異なる部分。
やはり金属の天冠の方が高級感はありますが、M101Nの樹脂天冠は雰囲気がありますね。
M101Nには透明なインク窓がついていますので、インクの残量が視野的に確認できます。
個人的にはこのインク窓は萌えポイントだったりします。
M101Nの書き味
さて、M101Nを使い始めて驚いたのが現代のMシリーズとは異なる書き心地です。
ペン先は14金のペン先でM400と同じです。また保有しているのは両方ともにEFですが、EFとは思えない柔らかな書き心地が得られます。
元々ペリカンのEFはあまりカリカリしませんが、M400と比較するとM101Nの方があたりが柔らかくしなりもありますので、書き味だけを比べたらM101Nの方がが楽しいと感じる方の方が圧倒的に多いかと思います。
と言ってもフレックス系ほどしなる訳でなく、ほどほどの柔らかさで使いやすいというのが良いですね。
どちらが良い悪いはありませんが、M101Nの方がペン先の柔らかさからか筆記線に強弱が出ています。
機構
M101Nは101Nの完全復刻ではなく、機構部分に関しては現在の近代的な万年筆機構を備えているようです。
私自身機構について語れる知識もありませんので、ワーグナー会長のブログをご覧いただくのが一番分かりやすいです。
http://pelikan.livedoor.biz/archives/51885517.html
復刻版といえども悪い部分を捨てているところが嬉しいですね。
まとめ
101Nの復刻モデルM101Nシリーズは、「トータスシェルブラウン」から始まり、「リザード」、「トータスシェルレッド」そして4作目が私の保有するブライトレッドです。また2019年には新作のグレーブルーが加わっています。
レトロ感が可愛らしいですし書き味も良いのでこの復刻シリーズを集めたいのですが、実はこの可愛さに反してお値段が可愛くありません。今回比較に使ったM400が37,800円(税込)ですが、M101Nシリーズは54,000円(税込)という可愛くない値付けがされています。
ゆっくり余裕のある時に収集していこうと思いつつも、特別生産品で数量限定ですのでいつ無くなるかも分かりません。
可愛らしい表情をしつつ、ペリカンの戦略的腹黒さが伝わってきて、足元見られてる感満載なM101Nでした。
1 件のコメント