【アウロラオプティマ】ボディが美しすぎる上に実用的な書き味に惚れ込む。実用でがっつり使える万年筆

アウロラ オプティマ ブラックパール 万年筆レビュー

アウロラ オプティマ ブラックパール(ペン先はEF)です。

オプティマといえばアウロロイド素材を使ったデザインの美しさが注目されることの多い万年筆ですが、美しさはもちろんのこと、私は書き味に惚れ込み実用で大活躍してもらっています。

もう一本保有しているアウロラ(アウロラ88オタントット)はペン先Mでインクフロー良くぬらぬらとした書き味に惚れ込みましたが、こちらのオプティマはEF。アウロラの細字は細いと聞いたことがありましたが、国産万年筆と細字と変わらないレベルで筆記線は細く、またシャープな書き味に驚きました。

今回はそんなアウロラ オプティマ ブラックパール(EF)の使用感をレビューします。

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アウロラ オプティマ万年筆レビュー


アウロラはイタリア最初の万年筆ブランドとして、1919年にイタリア北部の工業都市トリノにて創立。ペン先からボディに至るまですべて自社工場で生産され、熟練した職人芸が施される「Made in Italy」、そしてMade in Aurora」にこだわるブランドです。

オプティマは1938年から1940年に販売されていたモデルで、現在販売されているものはその復刻版。オプティマならではの美しいボディには当時使われていたセルロイドに代わってアウロラの独自素材アウロロイド(アウロラ特製樹脂)が採用。アウロロイドはセルロイドに似た風合いをもちつつも、可燃性・変形のしやすさ・匂いなどセルロイドの短所を取り除いた、言わばオプティマ復刻のために開発され素材です。大きなアウロロイド材からくり抜いて作っていくため1本1本の柄が異なり、手作り以外では作りだせない味わい深い仕上がりがアウロラの魅力へと繋がってきます。

アウロラ公式にあるプロモーション動画。

Aurora manufacturing

アウロラの工場、行ってみたいですね。工場見学ツアーとか無いのかな。なんなら1週間くらい万年筆製造体験とかしてみたい。

それではデザインから見ていきましょう。

デザイン


まずキャップをしたオプティマ。
ブラック・ホワイト・シルバーから成り立つブラックパール全体のディティールがたまりません。

クリップ・リング部分をクローズアップしていきましょう。

一般的におじさん臭が漂いやすい雨垂れクリップがここまでオシャレになるのはやはりメイドインイタリー。メイドインジャパンで雨垂れクリップの代名詞であるパイロットのカスタムシリーズと並べ比べてみましょう。

手前二つがアウロラ、奥がパイロットカスタムシリーズ。同じ雨垂れクリップでもこうも違う。

カスタムシリーズからはおっさん臭を感じますがアウロラは大人の魅力を感じます。(あ、別にバカにしてませんからね。私カスタムシリーズ大好きなので。)

続いてキャップリングの刻印について
グレカ・パターン
このラーメン屋さんのようなデザインは、グレカ・パターンと呼ばれるもので、古代ギリシャ由来の模様だとか。
なぜイタリアなのに古代ギリシャ?と疑問に感じるかと思いますが、イタリアとギリシャは密接な関係にあるようで、こちらのブログがとても詳しく書かれており勉強させていただきました。

グレカ・パターンについて : キリロスのざっくり月刊手帖
イタリアの筆記具メーカーが好んで使うデザインの一つに「グレカ・パターン」と呼ばれる模様があります。近年ではアウロラ社の「オプティマ」シリーズなんかが代表的ですね。 アウロラのオプティマ公式サイト実際には、モンテグラッパ、デルタ(現在、開店休業中と化してい

私もラーメンっぽいと感じていましたが、由来などを勉強すると急に美しい模様に見えてくるから不思議です。(自分という人間の単純さが特に不思議)

友達とラーメン屋行ったらグレカ・パターン使ってみよ。

それではキャップを外していきます。
アウロラ オプティマ ブラックパール
キャップを外して出てくるのはボディの曲線美。中央部分がふくらんだ樽型のボディは、デザインとして美しいだけでなく、ボディ形状でグリップ感を高めてくれるので本当に実用的です。

ペン先は14Kです。

ボディバランスにあったペン先のサイズですね。デザインも美しい。

せっかくなので金のアウロラさんと並べてみる。

真上からも。

続いてペン芯。

赤みを帯びたペン芯はエボナイトペン芯ですね。アウロラの場合、ペン芯に字幅が書かれています。

インクはリザーブタンク付の吸入方式が採用されています。

リザーブタンク付きというのは、筆記中にインクが切れても尻軸を回してピストンを押し下げることで、自動的にリザーブタンク(予備タンク)からインクが供給される仕組みだそうです。この仕組みによってインクが切れてリザーブタンクのインクを使い始めてからA4で1~2枚程度書き続けることができるよう。

私は気分によってインクを定期的に変えてしまうタイプなので、一度入れたインクを最後まで使い切ることがあまり無いのですが、こういった機能があるのであれば最後まで使い切ってみたいですね。

グリップ感


先ほど書いたように、ボディ全体の曲線でグリップを担保しているので、ペンを持った感触としては悪くありません。ただオプティマはボディとしては小ぶりなため、人によってはキャップ無しだとグリップした際に小さく感じてしまうかもしれませんね。個人的にはさほど気にせずキャップ無しで使っていますが、短く感じるようでしたら後ろにキャップを取り付けた方が良いかもしれません。


※爪周りが黄色くなってますね。先ほどみかんをいただきました。

インクが透けるボディ


さて、オプティマブラックパールに入れるインクに関しては少し悩みました。
最初ブラックパールということでグレー系を入れようかと思ったのですが、たまには明るい色も使ってみようということで、銀座伊東屋カクテルインクのCinnabar(シナバー)というインクを飲ませてみました。
Cinnabarの意味は硫化水銀からなる鉱物で、別名に賢者の石、赤色硫化水銀、丹砂、朱砂などがあるようですね。Googleの画像検索でCinnabarを調べてみると綺麗で赤い鉱物が掲載されています。
この色カクテルインクの新色のようですが、伊東屋さんよくこんな色思いつきましたね。

で、インクを飲ませてから気づいたのですが、

アウロロイドボディは少し透明がかっているようで、インクの色が少し透けて見えます。
この透け感はちょっとしたサプライズでした^^

書き味


さて実際の書き味ですが、購入当初は引っ掛かりとインクフローの渋さを感じてペン先調整してもらおうと考えていたのですが、使い続けていくうちにしっくりきて、これはこれで良いかなと思い始めています。
自分が慣れたのかペン先が馴染んだのかどちらか分からないけど、この書き味は普段使いにちょうど良いです。

万年筆だと文字が大きくなりがちですが、アウロラのEFであれば字幅的にも一般的なノート(写真はロディアの8mm罫)のマスにも普通に収められますし、筆跡に変な癖がなくてバランスの良い文字が書けます。


ちなみにこちらはアウロラMとの比較。
Mはぬらぬらとした書き味でインクの濃淡も味わえるので万年筆で筆記する楽しさを味わえますが、細字には細字の魅力があります。

用途別で使い分けて楽しもうと思います。

最後に注意事項

さて、オプティマを始めアウロラの万年筆は取り扱いに気をつけないとインク窓からポッキリと折れるという話をよく聞きます。
私も折れたアウロラを何度か見せてもらいましたし、ネットで調べてもいくつかの報告が上がってますので他人事として考えない方が良いでしょう。

以前聞いた話ですが、オプティマなどはキャップを締める際に圧力をかけ過ぎてしまうと、そもそも折れる仕様になってしまっているとのこと。
冗談ですが、アウロラは1本折って一人前だという話も聞いたことありますし。笑

そんな一人前には出来ればなりたくありませんので、とりあえずキャップを強く締め過ぎないよう気をつけて使っていきたいと思います。

以上、アウロラ オプティマ万年筆のレビューとさせていただきます。

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