モンブランのスターウォーカーシリーズのローラーボールペン。正式名称はスターウォーカー レッドゴールドレジンです。
ブラックのボディにレッドゴールドのコンビネーションが、スターウォーカーシリーズならではのスタイリッシュさと、モンブランの格式高さが融合したようなモデルです。
目次
スターウォーカーについて
モンブランのボールペンが欲しいけど、マイスターシュテュックはクラシカルすぎるという方は多いです。
スターウォーカーは、そんな層をターゲットに2003年に発売された比較的新しいシリーズ。人工工学に基づく丸みを帯びた握りやすい軸が特徴であるとともに、シャープなデザインが若い世代にも人気を集めています。
私がスターウォーカーと出会ったのはずいぶんと前ですが、透明なドームの中に浮かび上がるようなホワイトスターのかっこよさに驚かされました。
スターウォーカーのデザイン
スターウォーカーシリーズのボールペンには油性ボールペンとローラーボールタイプの2種類がありますが、ローラーボールタイプは、乾きを防ぐために写真のようにキャップ式になっています。
下の写真はスターウォーカーのローラーボールと油性ボールペン。
油性ボールペンタイプ(写真下)は、ツイスト式になっています。
キャップ式の特徴は、乾きを防ぐこと意外に、ツイスト式のようにペン先を収納し忘れたり、意図せずポケットやバッグの中で回転してペン先が出てしまい洋服などを汚してしまうリスクを防げるという点があります。また、キャップを後ろにくっつける・くっ付けないでペンの重心が変わりますので、持ち方にあった使い方を楽しめるという利点もあります。
デメリットとしては、キャップ式は机に置いておいたキャップを転がして紛失してしまうというリスクがあるということ、そしてツイスト式と比べ手間が一つ増えるということでしょう。
続いて、ペン先側のデザインです。
グリップ部分の金属がレッドゴールドで統一されており、とても華やかな印象を感じます。
それと合わせてこのペンが良いなと感じたのは、金属部分に手を添えることで、しっかりと固定して筆記できることでしょうか。
ローレットまでは行きませんが、でこぼこしたデザインと段差によってしっかりとグリップができます。
ペン尻側にもレッドゴールドの金属パーツがあしらわれています。
このパーツによってスターウォーカーがより引き締まって見えるのですが、このパーツはデザインだけに配慮したものではなく、キャップを固定させるためのネジにもなっています。
きちんとキャップをネジで固定させられるので、何かの拍子にキャップが落ちてしまうなんてことがありません。
重心バランス・キャップをペン尻に付ける・付けない?
上の写真はキャップをペン尻に付けない時と付けたときの重心です。
こちらはキャップをつけたときの状態。
キャップを外した状態で持った方が重心は手前にきますので、グリップした際もペンが起きた状態になります。
逆にペン尻にキャップを取り付けることで後ろ重心になり、ペンも寝気味になります。
この辺りは個人の感覚によって前重心が好きな方は外した状態で持てば良いし、寝かし気味に書きたいのであれば、後ろにキャップを付ければ良いと思います。
私はペンを寝かして筆記するのがあまり好きではないため、基本的にはキャップは後ろにつけずに持っています。
モンブランのローラーボールリフィルの固定が素晴らしい
スターウォーカーを分解したところ。
ローラーボールインクは減りも早いことからか大容量のタンクになっていますが、このリフィルの固定の仕方に特徴があります。
リフィルのペン先をクローズアップしますと、ネジになっていることが伝わるでしょうか。
このネジでグリップの金属と固定させることで、筆記時のぐらつきを完全に取り除いてくれます。
モンブラン ローラーボールの書き味
モンブランのローラーボールの特徴として、書き出しから気持ちよくインクが出ることが挙げられます。
個人的に水性ボールペンってアタリ・ハズレがあると思ってまして、ハズレを引くと筆記途中にインクが途切れたりしてしまうものも結構多いです。油性ボールペンでも書き味の悪いものはありますが、水性ボールペンのハズレたときのハズレ方が痛すぎてこれまであまり使うことがありませんでした。
しかしモンブランのローラーボールは書き出し、筆記途中、そして最後まで気持ちよくインクが出てきて滑るような書き味を楽しめます。
今流行りの低粘度油性インクよりも水々しい滑らかさがあり、また、これだけ水々しいインクフローだと乾きが心配になりますが筆記されたインクの乾きも非常に早いです。少なくとも乾きでストレスになるような事はほとんどないといって良いレベルの速乾性能です。
もう一つ、どれだけ高速に筆記してもインクがしっかりと付いてくるのにも驚かされ、これまでローラーボールを食わず嫌いしていたかなと反省するレベルの書き味でした。