スターウォーカーは、モンブランの各シリーズの中でも現代的なスタイルに伝統的な技巧を融合したシリーズ。未来を感じさせるデザインと人間工学に基づいた形状で若い世代にも人気です。
今回紹介するのは、スターウォーカーシリーズの中でも2018年に発売された限定モデル「ウルトラブラック」です。
目次
スターウォーカー ウルトラブラック レビュー
スターウォーカーシリーズの特徴といえば、まず上げられるのが透明のドームに浮かび上がるモンブランのシンボル「ホワイトスター」。
モンブランの筆記具は、このホワイトスター周りのデザインにこだわりを持っており、シリーズごとに様々な表情を醸し出しています。
スターウォーカーの、透明ドームの中に浮かび上がる雪山というコンセプトと、その美しさに驚かされました。
グリップ部分の膨らみ、ペン先にかけて長く先細っていく形状も独特。この膨らみによって形状自体がグリップ感を高める役割を果たしています。
グリップの形状により、しっかり固定されます。
続いてクリップ部分。
シャープで未来的なデザインが美しいです。またクリップの付け根にMONTBLANCの印字がされています。
ずっしりとした重さが安定感に繋がる
さて、スターウォーカーシリーズの中で、このウルトラブラックモデルは43.5gとかなりの重量があります。
同じモンブランのボールペンでPIXが19.5gであることを考えるとその倍以上の重さになるわけですが、重さの配分も面白くグリップ周りに寄っているのも特徴です。
下の写真は分解したパーツそれぞれの重さを測った写真です。
グリップ部分の重さが約20gと、ボディ部分と同じだけの重さがあることが伝わるかと思います。
重心はもちろん低重心。43.5gという重量と低重心のバランスでの書き味は、他では味わえない面白さがあります。
例えが微妙ですが、しっかり走り込みをして足腰を鍛えた野球選手のような安定感、地に足をつけて書く、そのような筆記感に感じました。
※ウルトラブラックは限定品のため、現在販売はほぼされていません。現行モデルだとStarWalker Doueが同じ44gの重量で筆記バランスは近いかもしれません。
マイスターシュテュックウルトラブラックとの違い
さて、ウルトラブラックという名を冠するモンブランの筆記具は、今回のスターウォーカーの前にマイスターシュテュックでも発売されています。
私はマイスターシュテュック ウルトラブラックの万年筆を保有していますが、同じウルトラブラックでも素材感に違いがあります。比較してみるとマイスターシュテュックがマット調で、スターウォーカーは艶がかっているように見えますね。
マイスターシュテュックは、ペン先、クリップやリングなどがルテニウムコーティングされていますが、スターウォーカーは清々しいまでにブラックを追求しています。
リフィルと書き味
リフィルはモンブランのジャイアントリフィル。購入時はMサイズが装着されています。
ジャイアントリフィルは、書き出しからスムーズに書き出せるとともに、ダマができない、かすれないなど素晴らしいインクリフィルです。
ジェットストリームなどの低粘度油性インクと比較すると少しねっとりした書き味です。
このねっとりとした書き味が滑りを抑えて、安定して書きたいポイントに筆を運んでくれるように感じています。
まとめ
スターウォーカーは、近未来的なデザインから若い世代に人気の高いシリーズです。
デザインだけでなく筆記性能も優れた一本ですので、モンブランを保有してみたいけどマイスターシュテュックではクラシカル過ぎるという方には、是非手にとっていただきたい一本です。
プレゼントでも喜ばれること間違いありません。