ノートパソコンにつないで画面を拡張する外付けモニターが人気を博しています。
テレワークが主流になって以来、外付けモニターを利用することで業務効率が信じられないほど上がると話題になり、需要が一気に高まりました。
私も複数のモニターで仕事をするようになってから、作業効率は間違いなく上がりました。
会社からテレワーク用にと支給されるノートPCの画面はせいぜい13~15インチ程度。1枚のモニターだけでは、複数のアプリを同時閲覧出来ません。
しかし外付けモニターをつなげば、外付けモニター側にてブラウザーやエクセル画面を開いて情報やデータを確認しつつ、ノートPC側のモニターにてメールを打つなどといった作業が出来るわけです。
外付けモニターの存在を知る前までは、ノートPCのモニターだけでもストレスなく仕事が出来ていたのに、外付けモニターという存在を知ってしまうと外付けモニターがない生活に戻れないのですから本当に不思議です。
さてさてそんな中で最近注目を集めているのが、外付けモニターの中でもコンパクトで軽く持ち運びが出来てしまうモバイルモニターです。
今回はASUSさんから新しく登場した、15.6インチのフルHDモバイルモニター「MB16AH 」をお借りしましたので、レビューと合わせてモバイルモニターの魅力をお伝えいたします。
目次
外付けモニターを用意した際に生じる問題
外付けモニターの有る無しで業務効率が大きく変わる事は周知の事実ですが、ここでいくつかの問題が発生します。
外付けモニターを設置するスペースが大変
外付けモニターを設置するためには、それなりのスペースが必要です。
一般的なサイズ感である20~32インチあたりの外付けモニターだと、例えば先日紹介したASUSの27インチモニター(ProArt PA279CV
)であれば「幅x高さx奥行き:61.4cm x 52.4cm x 22.8cm」というサイズになります。
その設置スペースが必要であるとともに、基本置きっぱなしになるのでそのスペースを占有されるという問題が生じてしまうことです。
自室や広い作業スペースが確保できている家庭であれば良いですが、大半の方は狭い部屋の中で作業スペースをやり繰りしているという現状がある訳で、外付けモニターは喉から手が出るほど欲しいけど、購入に踏み切れないという方が多いです。
外付けモニター環境に慣れると外付けモニター無しでは生きていけない
これは営業職あるあるなのですが、自宅のテレワーク環境で快適なデュアルモニター環境を作ってその環境に慣れてしまうと、外出先でノートPCのモニターのみで仕事をするのが本当に嫌になります。
ただでさえ外出先でPC開くのは嫌なのに、不自由な環境だと嫌であることこの上ありません。
外出先でも快適な環境を維持したいのです。
財布をグリップする奥様から見たらただのコストでしかない
仕事をする側からしたら、外付けモニターほど業務効率を高められるツールは他にありませんが、財布をグリップする奥様から見たらただのコストでしかありません。
どれだけ雄弁にメリットを説明し口説いたとしても、簡単には購入許可を頂けないでしょう。
「なぜ仕事道具を買わなきゃいけないの?仕事で必要な物だったら会社で買ってもらうべきでしょ?」・「そもそも今まで無くても仕事できてたじゃん」と正論で片付けられてしまいます。
外付けモニターがモバイルモニターだったら尚良い理由
このような問題を見事にクリアできるのがモバイルモニターという存在です。
モバイルモニターというのは、ノートPCのモニター部分だけ分離されたようなサイズ感のモニターで、13インチから大きくても17インチ程度。重さも1kg以下のモニターがほとんどなので、ノートPC1台分のスペースがあれば設置できますし持ち運びも可能です。
また、使用しない時はカバンの中や本棚に立てておくような感覚で収納ができますので、モニターを出しっぱなしでスペースを占領される問題になることはありません。
外付けモニターを購入したいけど、設置場所が無い方にとって、モバイルモニターは最良の選択肢になるのです。
ASUS MB16AHレビュー
前置きが長くなってしまいましたが、改めてASUSのモバイルモニター MB16AHをレビューします。
MB16AHは15.6インチワイドサイズ、1,920×1,080 (フルHD)の解像度を持つモバイルモニター。IPSパネルが採用されているため視野角が広く、ノングレアタイプであるため映り込みが少なく見やすいモニターです。
15.6インチモニターのサイズ感と重量
まずは15.6インチというサイズのモバイルモニターがどれくらいのサイズ感なのかをノートPCと並べて比べてみましょう。
写真は13インチのMacBook Proと、今回紹介するASUS 15.6インチのモバイルモニターMB16AH。MacBook Pro13インチよりも一回り大きいサイズ感ですね。
ケースに収納した状態でMacBookPro13インチと並べるとこんな感じ。
ちなみにMB16AHは厚みも少なく、MacBook Proの厚みとほぼ同じくらいです。
重量はカタログ値で0.73kg、実際に測定したところ0.715gでした。
ケースを含めても0.93kgと1kgを切りますので、MacBook Proの約1.4kgと足しても2.3kg前後。持ち歩くのに全く問題ありません。
続いてこちらはASUSの15インチゲーミングノートPC ASUS TUF Gaming A15 FA506QR です。
TUF Gaming A15がゴツくMB16AHがスタイリッシュなので、MB16AHが妙に小さく感じますが、モニター領域のサイズはほぼ同じです。
二つともフルHDなので、この組み合わせだと2K分の表示領域を確保できます。
PC側でゲームをやりつつ、サブモニター側で攻略方法を調べるといった使い方が可能です。
縦置きが便利
MB16AHは縦の表示にも対応していますので、縦写真の確認に利用したり、ゲーム中にブラウザやSNSを並べておくのにも重宝します。
ちなみに、DisplayWidgetソフトウェアを利用すれば、本体を横置きから縦置きもしくはその逆の動作をした際に自動的に画面が回転するという優れものです。
ノングレアタイプモニターの映り込みについて
MB16AHはノングレアタイプの写り込みの少ないモニターになっています。
この映り込みの少なさについてMacBook Pro13インチと並べて比べてみましょう。
MacBook Proに採用されているRetinaディスプレイは、高解像度でハイコントラストな色彩表現が可能。ぱっと見はとても美しいのですが、長時間見ていると疲れますし、映り込みが激しく気になることもあります。
一方、MB16AHは、少しぼやけた印象を感じるかもしれませんが、ノングレアパネルは光の反射を抑える特徴があるため、自分の顔や室内の映り込みを防ぎ、長時間画面を見ていても目が疲れにくいです。
具体的にどの位のサイズ感になるのかを写真で解説
MB16AHの解像度は最大で1,920×1,080のフルHD。Macbook Pro 13インチが最大で1,680×1,050の表示になりますので、二つのモニターを並べると、MacBook Pro 13インチ一つで作業していた時の倍以上の表示領域を得ることが可能になります。
二つのモニターにエクセルをデフォルト表示させてみましたので、作業スペースの感覚を掴んでもらえればと思います。
モニター台と併用したモニターケース
MB16AHはセットでモニターを収納するケースが最初から付属しますが、この収納ケースがモニターを実際に使用するときはモニター台になります。
ちなみに手前に二つのラインが見えますが、ここでモニターを固定させます。
二つの固定ポイントがあることで、モニターの角度を2段階に調整可能。
よく考えられてますね。
USB Type-C と HDMIによる接続が可能
MB16AHのPCとの接続は、HDMIもしくはUSB Type-Cでの接続が可能です。
Type-Cで接続する場合、電源も接続するPC側から供給されるので、Type-Cケーブルが1本あれば画面を映し出して作業ができます。
外でのモバイル作業時に電源ケーブルを持ち歩きたくない方は多いと思います。Type-Cケーブル1本だけで接続できるのは本当に便利ですよ。
仕事だじけじゃない!Switchなどゲームにも使えるよ
さて、仕事の効率化が図れるという理由だけでモバイルモニターを購入出来る家庭はそんなにありません。
そんなときはお子様を味方にしてみませんか?
MB16AHはSwitchなどのゲーミングデバイスを接続することも可能です。
大画面で楽しめるのは、友達と遊ぶときや家族でゲームを楽しみたい時に重宝しますよ。旅行先に持っていくのも良いでしょうね。
スピーカーも本体に内蔵されているので、MB16AHがあればみんなでSwitchを楽しめますし、外付けのスピーカーを繋げれば大迫力の音響でゲームが楽しめます。
まとめ
ASUSから発売されたモバイルモニターMB16AHについて紹介してきました。
外付けモニターが欲しいけど設置スペースが確保できない方、ダブルモニター環境を外出先にも持っていきたい方には大変重宝するモニターです。
MB16AHがあれば、仕事が捗ることはもちろん、ご家族が喜ばれること間違いありません。