記事内には広告リンクやPRが含まれます

【ATH-R70x レビュー】オープン型ならではの自然で忠実な音を出すモニターヘッドホン・テレワークでも最強

オーディオテクニカから発売されているプロ向けのモニターヘッドホン、ATH-R70xをレビューします。

テレワークが主流になり、自宅で音楽を聴いたりWebミーティングが増えた事から、長時間付けていても疲れずに良い音で聞けるヘッドホンが欲しいと探している中で、ATH-R70xに辿り着きました。

プロ向けのモニターヘッドホンと言っても、価格感的には4万円を切る程度の値段で、良い音を出せるしっかりしたヘッドホンを購入したいと考えている方であれば十分検討の土台に乗る製品です。

実際に使ってみた感想をレビューしていきます。

モニターヘッドホンとは?特徴を紹介

今回、モニターヘッドホンというジャンルのヘッドホンを紹介しますが、まずモニターヘッドホンがどんなヘッドホンなのかを簡単に説明します。

一般的な音楽鑑賞用のステレオヘッドホンは、低音を響かせたり音楽を聴くのに各ブランドがそのヘッドホンに考える趣旨・設計のもとで音を最適化して製品化していますが、モニターヘッドホンは原音に忠実に音が出るように設計されています。

低音から高音まで、なるべく偏りが少なく原音に近いリアルサウンドを高い解像度で体感できるため、音楽の制作現場やDTMの世界、また動画編集における音の編集などに活用されています。

あわせて最近は高音質を求めてモニターヘッドホンを購入する方も増えています。

ロングラン製品が多い

モニターヘッドホンの大きな特徴として、ロングラン製品が多く、なかなかバージョンアップをしません。頻繁に仕様が変わり、製作者が「前と音が違う?」となったら問題になってしまうためです。
長いものであれば発売から30年以上同じものが売られ続けているとともに、それがベストセラー商品になっている世界です。
合わせて長期使用が前提であるため、耐久性が高くコードやイヤーパッド、ヘッドバンドなど交換部品も用意されており、傷んだら部品交換をすれば再使用可能なのも特徴です。

性能に対して安い

モニターヘッドホンは長期前提で売り続ける事を前提に開発されている為、一つ一つの製品に対しての研究開発費の回収を長期で考えることが可能です。合わせて一般的なステレオヘッドホンのような広告宣伝も行いませんので、性能に対して圧倒的に安価です。

インピーダンスが高いものがある

モニターヘッドホンはインピーダンス(電気抵抗)が高いものがあります。普通のヘッドホンは高くても40~50Ω程度で、普通のスマホなどでもイヤホンジャックに挿せばストレスなく聞けますが、インピーダンスが高いと高いボリュームが出しづらくなります。

モニターヘッドホンではインピーダンスが非常に高いものも多く、今回紹介するATH-R70xも470Ωという高インピーダンスのヘッドホンです。

インピーダンスが高いとノイズを抑えられるというメリットがありますが、その分音量を出しづらくなるため、一般的なスマホレベルだと十分な音量を出すのは難しく、その場合はポータブルアンプが必要になります。

ちなみにiphoneなどのスマホと繋ぐのであれば、インピーダンスは30~50 Ω 程度のものが丁度良いと言われています。

聞き疲れする

ネガティブポイントとして、モニターヘッドホンは音楽制作のためのヘッドホンであり、ノイズを発見して除去するなどいわゆる粗探しをするためのヘッドホンでもあります。

良い意味でも悪い意味でも聞こえすぎるヘッドホンであるため、音楽を聞いていると、「今微妙にズレてる」とか「雑音が入った?」など、ステレオヘッドホンでは隠れている聞きたくない音まで再現されてしまうため、音楽鑑賞用としては聞き疲れしてしまうものもあります

オーディオテクニカのモニターヘッドホンのラインナップと傾向

モニターヘッドホンはソニー、ゼンハイザー、オーディオテクニカなど様々なブランドから発売されていますが、私はオーディオテクニカ製のモニターヘッドホンを好んで使用しています。

オーディオテクニカのモニターヘッドホンの主ラインナップは以下の通り。

  • ATH-M20x
    フラットな特性で広帯域再生を実現するモニターヘッドホンのエントリーモデル
    税込み:5,918円
  • ATH-M30x
    明瞭度の高いサウンドを実現。スタジオモニタリングなどに最適なモニターヘッドホン
    税込み:8,118円
  • ATH-M40x
    全帯域で色付けのない原音に忠実な再生音で正確なモニタリングを実現
    税込み:11,968円
  • ATH-M50x
    プロの現場で活躍する高解像度モニターヘッドホン。これ買っておけば間違いないレベルで世界的人気モデル
    税込み:19,668
  • ATH-M60x
    広帯域でフラットな特性で解像度の高いモニタリングが可能
    税込み:24,068円
  • ATH-M70x
    Mシリーズのフラッグシップモデル。超高解像度再生でレコーディングやミキシングに最適
    税込み:33,968円
  • ATH-R70x
    オーディオテクニカ初のプロ用オープン型リファレンスモデル誕生。40年来のヘッドホン技術に基づく新設計ドライバーと最適化された音響回路により全音域を正確に再現
    税込み:39,468円

私はこれまでATH-M50xというモニターヘッドホンを愛用しております。 ATH-M50x は実売15,000円前後の価格帯でありながらも圧倒的な解像度で、歌手やユーチューバーの中でも愛用者が多いヘッドホンです。

テイラー・スイフトの録音動画でも ATH-M50x が使われているシーンがありますね。

  • タイプ:オーバーヘッドタイプ
  • 構造:開放型(オープンエアー)
  • ドライバサイズ:45㎜
  • インピーダンス:470Ω
  • 音圧感度:98 db
  • 再生周波数帯域:5Hz~40kHz
  • 最大出力:1000mW

ATH-R70x開封の儀と使った感想をレビュー

さて改めてATH-R70xの開封の儀式と合わせ、使用した感想をレビューします。

開封の儀と同梱物

購入してまず驚いたのは箱の大きさです。思わずデカっと声を上げてしまうほどの大きさです。

愛猫もこの箱なら入り込めると潜入にエントリーしたレベルですし、一般的な猫なら余裕をもって入れるサイズ感です。

我が家では最近、段ボールに入った製品をお買い物をした際は、まず猫が箱の中に潜り込むところからスタートします。

話ズレましたが、ネットショップにてこっそり購入を考えている方は、それなりに大きな箱が届くことを覚悟しておいた方が良いかもしれません。

ATH-R70x本体以外に接続用のケーブルと、ヘッドホンを収納する袋が同梱されています

デザイン

外見について、写真多めで見ていきましょう。

接続は標準の6.3㎜プラグだが、ネジで外すと3.5㎜のミニプラグとしても使用が可能です。標準プラグにてオーディオ機材との接続も可能だし、PCやスマホにもつなぐことが出来ます。

ヘッドホン本体との接続は、L/Rの区別なく取り付け可能な独自のデュアルサイド着脱式コード(バヨネット式ロック機構)が採用されています。

柔らかい布の袋状の収納が用意されていますが、 ATH-R70xのサイズ感やスペック的に外に持ち出すことは考えづらく、自宅でも常時稼働なため、この袋を使うことは今後ないでしょう。

雑多でまとめづらい小物を整理するのに使用することになりそうです。

ATG-R70xは開放型ヘッドホン・密着型・開放型のメリットデメリット

左:密閉型のATH-M50x、右:開放型のATH-R70x

ヘッドホンには、密着型(クローズドタイプ)と開放型(オープンエアータイプ)の2種類があり、ATH-R70xは開放型のヘッドホンです。

構造上の詳細はここでは述べませんが、密着型と開放型のメリット・デメリットは以下が挙げられます。

密着型ヘッドホンのメリット

  • 遮音性が高く、ヘッドホン内部の音が外部に漏れ辛い
  • 外からのノイズも耳に入りにくい
  • 電車や飛行機などの乗り物、カフェで音楽を聴く場合には密閉型が最適
  • 低音が効いた迫力があるサウンドを出しやすい

最近話題のノイズキャンセリングタイプのヘッドホンも密閉型

開放型ヘッドホンのメリット

  • 音がこもらないため音の抜けがよく、広い音場感が出せる
  • 伸びのある高音が出やすい構造。
  • スピーカーで聞いている感覚に近いと言われ、自然で良い音を楽しむのであれば圧倒的に開放型に軍配が上がる
  • 密閉型に比べて装着感が軽く、長時間装着していても疲れづらい
  • ヘッドホンを付けていても自分の声を普通に発せられる(後ほど書きますが、テレワークで会話する際に便利)
  • メガネをかけていても疲れづらい

音の自然感や良さであれば、圧倒的に開放型

密着型ヘッドホンのデメリット

  • 開放型に比べて音がこもる
  • 高音が出しにくい
  • 耳に圧着させるため長時間付けてると疲れる
  • メガネが辛い

どこでも使用できる代わりに疲れやすく音がこもりやすい

開放型ヘッドホンのデメリット

  • 音漏れする
    ※もちろん耳で聞いているボリュームの音がそのままダダ抜けになるわけではありません。
  • 外からのノイズも聞こえてしまうため、ヘッドホンで音に没頭したいときには不向き
  • 大型で繊細な作りのものが多く、持ち運びには適していない

自宅でゆったりと最良の音を楽しむ場合に限り有能なヘッドホン

ATH-R70xを使用した感想

それではATH-R70xを使用しての感想を記載していきます。

圧迫されない装着感と軽さ

感じたのは、まず装着感の軽さです。

コードを除いて210gという軽さと合わせ、耳に圧着させない作りが、装着時の心地よさに直結します。

開放型のヘッドホンを使用するのは今回が初めてで、今までは密着タイプのヘッドホンを使用していても着け疲れを感じることはありませんでしたが、ATH-R70xを使用してしまった事で、他の密着型のヘッドホンが窮屈な感覚を持つようになってしまいました。

あわせてメリットでも書きましたが、密閉型はメガネをかけているユーザーには不向きですが、開放型であればメガネをかけていてもストレスなく使用できるのが良いです。

とにかく高クオリティな自然、良い意味でヘッドホン感の無い音

続いて音。私が音をレビューできるレベルの耳を持っているとは一寸たりとも思っていませんが、私が感じたATH-R70xの音について感想をレビューします。

まず開放型ならではの自然な音は、密閉型ヘッドホンで出せるものではありません。低音から高音まで解像度が高く、作られた感の無い自然な音がスッと耳に入ってきます。

クリアな音が味わえるとともに定位・距離感も自然で、ヘッドホンで聞いているのにスピーカーを前にして音楽を楽しむかのような感覚に陥ります。

装着感の良さと合わせて、自然な音であるため、長時間聞いていても聞き疲れをしないのが良いですね。

Web会議時の会話がストレスなく出来る

もう一つ良いなと感じたのが、テレワークにおけるWeb会議での使用です。

ATH-R70xはオープン型のヘッドホンであるため、良い意味でも悪い意味でも音が抜けます。

密閉型のヘッドホンを付けた状態で会話をすると、耳に圧力がかかってしまい自分の声が聞き取りづらいケースがありますが、オープン型のATH-R70xであれば、自分の声も自然に入ってきます。

家族がいる環境でのテレワーク時のWeb会議では、何で音を聞き取るかは誰もが抱える悩みだと思いますが、ATH-R70xであれば、相手の声も自分の声も自然に入ってくるので非常に話しやすいと感じました。

※ATH-R70xにマイクは付いてませんので、別途マイクは必要です。

高インピーダンスの問題は自分の環境ではクリアできた

私のATH-R70xを使用する環境は、基本的にPCにて音楽を聴く程度です。Amazon Music HDにてハイレゾクラスの音源を楽しんでいます。

ATH-R70xの470Ωという高インピーダンスで出したい音量で音を出せるか購入するまで不安でしたが、私自身そこまで大音量を求めているわけでもありませんので、PC直繋ぎでも問題になる事はありませんでした。

スマホとの接続においても、他のヘッドホンと比べて音量は下がりますが、適度なボリュームで音楽を楽しみたいレベルであれば問題なく使えるのではと感じます。

音沼に堕ちないための最良の選択肢

ATH-R70xは音楽鑑賞用としても最良で、作り手が込めた曲作りに対しての想いをそのまま聞き取れる、そんなヘッドホンだと感じました。

音の世界はとにかく沼が深く、深みにはまるときりがありません。

ATH-R70xは4万円を切る価格帯ながら、「他のヘッドホンはどうだろ・・・」という邪な心を一刀両断してくれるヘッドホンです。モニターヘッドホンの特性でもある、定期的にそのモデルの新製品が発売されないというのもありがたいですね。

  • 多少高くても良い音を楽しめるヘッドホンが欲しい
  • 長時間聞いても聞き疲れしないものが良い
  • 使用するのは自宅で外に持ち出す事は考えていない
  • 一つヘッドホンを長期間愛用していきたい
  • 音沼に堕ちたくない

そんな方にはぜひ検討いただきたいヘッドホンだと感じました。

以上、オーディオテクニカATH-R70xの感想とレビューとさせていただきます。

\Amazonでお得に買い物をする方法/

Amazonで買い物するなら、Amazonギフト券の購入(チャージ)がポイントが付いておすすめです。

現金チャージすると、通常会員で2.0%、プライム会員なら最大2.5%ポイントをゲットできます!

定期的にAmazonでお買い物するならチャージをぜひ活用しましょう

▶Amazonギフト券の購入(チャージ)はこちらから可能です!

よしぞー

よしぞー

万年筆、ボールペン等の筆記具沼・ゲーム沼・美容沼、そして革沼など複数の沼のほとりにて、物欲のままに暮らしてます。このブログは使用した物のレビューを中心に好きなことを気ままに書いてます。ご覧になられた方が一人でも多く沼に堕ちてくれたら嬉しいです。

カテゴリー:
タグ:
関連記事