1.3mm、2.0mmなど太芯シャープが大人気です。「大人の鉛筆」を筆頭に各社が太芯のシャープを発売し、メディアでも定期的に取り上げられていますね。
日本のシャープペンシルの一番オーソドックスな芯径は0.5mmです。どのシャープペンシルでも必ずラインナップされてますので、日本の王道シャープペンといえば0.5mmで間違いないでしょう。
ちなみに海外では0.7mmが王道。英語圏では漢字のような字画の多い文字がありませんので細芯を使う必要がないのです。
さて、シャープペンシルの芯径には0.5mmを中心に様々な芯径がありますが、0.5mmよりも太い芯径のシャープペンを太芯シャープと呼ばれている感があります。0.5mmよりも上の太さだと、0.7mm、0.9mm、1.3mm、2.0mmなどの芯径で、一般的な文房具屋でも販売されています。
私も太芯シャープは何本か持ってますが、はじめて太芯シャープで筆記してみた時は鉛筆のような書き味が書きやすく感じました。確か初めての太芯シャープはステットラーの925 25の0.9mmだったと記憶しています。そこから、2.0mm、1.3mm と購入し太芯の楽しさにハマっていった感があります。
今回はこの太芯シャープについてお話しいたします。
太芯シャープの魅力
自分の感想として太芯のメリットは「実用の筆記シーンで使いやすい芯径」、「強い筆圧をかけても折れない安心感」、そして「味のある文字が書きやすい」ことだと考えています。
それぞれ具体的にお話しします。
実用筆記シーンで使いやすい芯径
細かなものを書く時は細芯シャープの出番となりますが、社会人になってくると日常の筆記シーンで細かな文字を丁寧に書くシーンって案外と少なくなります。それよりも書き殴っていくシーンの方が多くなります。
電話しながらメモを取る、会議で議事録を取る際は、思考を整理して頭の中で考えていることを書き出す。そんな時は丁寧さよりもスピード重視になり、とにかくスピード感を持ってある程度大きな文字でガシガシ書ける筆記具が重宝されるわけです。そんな時はシャープペンだけでなく、ボールペンや万年筆でも太字の出番です。
強い筆圧をかけても折れない安心感
太芯はそもそも芯が折れにくいというのもメリットです。
私は筆圧がさほど高くないので、0.5mmの細芯でも折れることが少ないのですが、0.7mm、0.9mm 以上だと意図的に折らないと折れないです。
1.3mmを超えてくると折れる気がしません。
もちろん最近は芯が折れない素晴らしいシャープペンがたくさん発売されていますが、折れない系シャープペンは特殊な構造になっているものが多いです。そのような構造抜きに折れないのは太芯ならではです。
味のある文字が書きやすい
もう一つは味のある文字が書けること。
実は習字の世界では鉛筆を使う硬筆習字もあります。2Bや3Bなどの芯の鉛筆を使用するのですが、太芯であると筆記線の強弱や陰影を付けやすいため、とても味のある文字が書けるのです。
写真は2.0mm(2B)の太芯シャープペンでの筆跡ですが、陰影が美しく見えます。
纏めますと、太芯シャープは実用度が高く、芯が折れづらく、また文字そのものを楽しめる芯径と言えるのです。
お気に入りのおすすめ太芯シャープ
私のお気に入りの太芯シャープを二つご紹介します。
ステッドラー925製図用シャープペン
一つ目は製図用シャープペンで定評のあるステッドラー社の925シリーズ。
6種類の芯径(0.3、0.5、0.7、0.9、1.3、2.0mm)が用意されており、私は太芯に関しては0.9mmと2.0mmの二つを保有していますが、製図用シャープペンならではのローレッド加工されたグリップ、ロングガイドパイプによる視界の広さ、芯高度表示窓、そしてボディ全体のバランスなどなど、元々が精密なものを筆記をするために作られたシャープペンものだけあって、クオリティが非常に高いです。
使用していく過程で色が落ちてきたグリップ部分も味があって良いです。
オール金属製ボディは耐久性が高く使い勝手が良いので、常に机の上に転がしておきたいシャープペンです。
ファーバーカステル ペンシル エモーション ウッド&クローム 梨の木
私が仕事でよく使用しているのがファーバーカステルから発売されているファーバーカステル ペンシル エモーション ウッド&クローム 梨の木という回転させて芯を出す仕様のシャープペンシル。芯の太さは1.4mmで、ボディーには梨の木が使われています。すでに4年ほど使用していますが、使っているうちにボディに良い感じの艶も出てきました。
高級感があってビジネスシーンでも違和感なく使えますし、1.4mmという絶妙な筆記線の太さが使い心地が良く重宝しています。
他とは違ったものを使いたい、ちょっとおしゃれな太芯シャーペンを持ちたいという方にはオススメです。
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