ディプロマットは1922年にドイツのヘンネフという町にて創業された設立当初から「最高の品質」「精密な職人技術」「小売重視」を基本理念に定めてきた高級筆記具メーカーです。
他には無い独特なデザインの筆記具が私の中では印象的で、「アエロ」というシリーズを私もどこかでお迎えしたいな〜と考えています。
それではDIPLOMATの油性ボールペンの性能検証です。
DIPLOMATの性能検証
書き出し
油性ボールペンの特徴である、書き出しでのインクの出辛さを測る検証です。
DIPLOMATの書き出しは悪く、2cm〜6cmまではインクが出ない結果となりました。
筆記圧
写真の上から、弱い筆記圧、普通の筆記圧、強めの筆記圧で筆記した線となります。
速乾性
「あ〜ほ」までのひらがな30文字を筆記した後に、筆記した文字をティッシュで拭き取ります。この30文字を書いてティッシュで拭き取るまで45秒前後の時間を要しますので、その45秒のうちにどこまで乾くかをテストしています。
検証結果としては写真の通りとなり、一般的なレベルの乾き具合でした。
ダマの出来やすさ
横線を5本書いた後に「8」という文字を10回書くという検証を行っています。10回「8」を書いておりますが、ボールペンの紙面に当たる向きを少しずつずらしながら筆記するためです。
確認できたダマは、
1回目:1箇所
2回目:1箇所
3回目:1箇所
4回目:1箇所
5回目:1箇所
となりました。
なお、確認できたダマは全て小さいもので、ダマは出来づらいボールペンと言っても良いかもしれません。
文章筆記
DIPLOMATの筆記感はネットリとした重めの書き心地。
昔の油性ボールペンってこんな感じだったな〜と思い出させるような筆記感です。
書き出しは悪いものの、ダマが出来づらく乾燥速度もそれなりにある為、インクが出始めてからは特に違和感を感じるようなことはありませんでした。
滑りすぎるボールペンが好きでは無い、強めの筆圧で筆記したい方には選択の候補として良いかもしれません。
蛍光ペンとの相性
筆記した後に蛍光ペンで上から塗る検証です。
どの蛍光ペンにおいても滲みはない事が確認できました。
まとめ
上記の検証結果から評価は下記となります。
書き出し
- 5点:ほとんどの場合に書き出しからスムーズにインクが出る
- 3点:書き出しはインクが出辛く、平均して1〜5cmでインクが出る
- 1点:書き出しはインクが出ず、平均して書き出し5cm以降からインクから出る
速乾性
- 5点:乾きやすい
- 3点:普通
- 1点:乾きづらい
ダマの出やすさ
- 5点:0〜3箇所以下のダマが確認できた
- 3点:4〜7箇所以下のダマが確認できた
- 1点:8箇所以上のダマが確認できた
蛍光ペンとの相性
- 5点:蛍光ペンで塗っても滲まない
- 3点:注意して確認すると分かる滲みが確認できた
- 1点:明らかに分かる滲みが確認できた
筆記感
- 高い(ねっとりとした書き心地)
- 低い(サラサラとした書き心地)
- 柔らかめ(ヌルヌルとした書き心地)
- 硬め(カリカリとした書き心地)
代表的なボールペン軸
油性ボールペン比較について
本検証のコンセプトついては下記をご覧ください。