カランダッシュゴリアット
今回紹介する油性ボールペンは、油性ボールペンの中でも最強と評価の高いCaran d’Ache GOLIATH(カランダッシュゴリアット)。現在、私も主力のボールペンとして使用しているものになります。
カランダッシュは、スイスの昔からの伝統である精緻な製品づくりへの技術とこだわりによって、約100年にわたり素晴らしい筆記具を作り続けています。
そのカランダッシュが展開する油性ボールペン芯であるGOLIATH(ゴリアット)芯は、芯の先端のボールがタングステンカーバイドと呼ばれるダイヤモンドの次に硬いと言われる超硬合金を使用しており、ボールにインクを送る溝も通常より多く、6本の溝とすることでスムーズなインクの供給を実現。これによって耐久性を高め最後まで安定した書き心地実現していると言われております。
このカランダッシュゴリアット芯について検証いたします。
Caran d’Ache GOLIATHの性能検証
書き出し
油性ボールペンの特徴である、書き出しでのインクの出辛さを測る検証です。
カランダッシュの書き出しは非常によく、書き始めからスムーズにインクが出る結果となりました。
強いて言えば、2回目・3回目・4回目・7回目の書き出しにおいて、最初の2cm程度の濃さが若干薄かったというレベルで、書き出しにおいてストレスを感じることはありませんでした。
筆記圧
写真の上から、弱い筆記圧、普通の筆記圧、強めの筆記圧で筆記した線となります。
速乾性
「あ〜ほ」までのひらがな30文字を筆記した後に、筆記した文字をティッシュで拭き取ります。この30文字を書いてティッシュで拭き取るまで45秒前後の時間を要しますので、その45秒のうちにどこまで乾くかをテストしています。
検証結果としては写真の通りとなり、乾きは非常に早いと言える結果となりました。
ダマの出来やすさ
横線を5本書いた後に「8」という文字を10回書くという検証を行っています。10回「8」を書いておりますが、ボールペンの紙面に当たる向きを少しずつずらしながら筆記するためです。
カランダッシュゴリアット芯で確認できたダマは、
1回目:0箇所
2回目:1箇所
3回目:0箇所
4回目:1箇所
5回目:1箇所
となり、確認できたダマも非常に小さいものでした。
途中何度かペンポイントを確認しましたが、インクだまりが出来ているようには見受けられず、ダマは非常にできづらいボールペンである事が確認できました。
文章筆記
カランダッシュゴリアット芯の書き味は、従来型の油性インクでありながらとても滑らかです。滑らかと言っても滑りすぎることもなく、しっかりと筆記ができているという事が感じられる書き心地。
筆記途中でダマができる事はありませんし、インクの出が悪くなって掠れたりする事もありません。
また乾燥速度も速いため、筆記していて紙面が汚れてしまうような事もなく、他のボールペンと比較して高いレベルで安心して筆記ができると感じました。
蛍光ペンとの相性
筆記した後に蛍光ペンで上から塗る検証です。
どの蛍光ペンにおいても滲みはない事が確認できました。
まとめ
上記の検証結果から、カランダッシュゴリアットの評価は下記となります。
書き出し
- 5点:ほとんどの場合に書き出しからスムーズにインクが出る
- 3点:書き出しはインクが出辛く、平均して1〜5cmでインクが出る
- 1点:書き出しはインクが出ず、平均して書き出し5cm以降からインクから出る
速乾性
- 5点:乾きやすい
- 3点:普通
- 1点:乾きづらい
ダマの出やすさ
- 5点:0〜3箇所以下のダマが確認できた
- 3点:4〜7箇所以下のダマが確認できた
- 1点:8箇所以上のダマが確認できた
蛍光ペンとの相性
- 5点:蛍光ペンで塗っても滲まない
- 3点:注意して確認すると分かる滲みが確認できた
- 1点:明らかに分かる滲みが確認できた
筆記感
- 高い(ねっとりとした書き心地)
- 低い(サラサラとした書き心地)
- 柔らかめ(ヌルヌルとした書き心地)
- 硬め(カリカリとした書き心地)
総評として書き始めからインクの出が良く滑らかな筆記が出来ます。ダマも出来ずに速乾性も高いため、どんな筆記シーンでも安心して気持ちよく筆記ができるボールペンです。
使用したボールペン(リフィル)と代表的なボールペン軸
油性ボールペン比較について
本検証のコンセプトついては下記をご覧ください。
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