OHTO(オート)は日本の筆記具ブランド。1949年に鉛筆型木軸ボールペンを開発し、日本のボールペンはここから始まったと言われています。現在のオートは何と言っても、ニードルポイントと言われる特殊なペン先。
ニードル型は、先端が細く突出しているので、一般的な砲弾型のボールペンに比べ筆記する際に視野が広がり書きやすいと言われています。また、定規などで直線を引くときなども安定した直線が引けるという特長がありますね。
それでは検証結果です。
OHTO(オート)の性能検証
書き出し
油性ボールペンの特徴である、書き出しでのインクの出辛さを測る検証です。
OHTOの書き出しは大変優れており、0〜1cm程度でインクが出始めるという結果となりました。
OHTOの油性ボールペンインクは、あまり知られてはいませんが低粘度をうたっており、低粘度油性インクならではの結果が出たと感じます。
筆記圧
写真の上から、弱い筆記圧、普通の筆記圧、強めの筆記圧で筆記した線となります。
速乾性
「あ〜ほ」までのひらがな30文字を筆記した後に、筆記した文字をティッシュで拭き取ります。この30文字を書いてティッシュで拭き取るまで45秒前後の時間を要しますので、その45秒のうちにどこまで乾くかをテストしています。
検証結果は写真の通りとなり、乾きは悪いという結果となりました。
また、筆記途中で何度かダマが出来てしまっており、その部分は特に滲む結果となりました。
ダマの出来やすさ
横線を5本書いた後に「8」という文字を10回書くという検証を行っています。10回「8」を書いておりますが、ボールペンの紙面に当たる向きを少しずつずらしながら筆記するためです。
確認できたダマは、
1回目:1箇所
2回目:2箇所
3回目:2箇所
4回目:3箇所
5回目:3箇所
となり、ダマは出来やすいと言える結果となりました。
文章筆記
OHTOの筆記感は従来型油性インクと比較すると非常に滑らかではありますが、ジェットストリームやアクロインキなどの低粘度油性インクと比較するとそこまでは滑らかではありません。
滑らかさを求めるが滑りすぎるような感覚が好きでない方には合う筆記感だと感じます。
文章筆記中にダマは確認できませんでしたが、若干の汚れが紙面に残りました。
蛍光ペンとの相性
Pentel FITLINE:ピンク・オレンジにて滲みを確認しました。
Tombow 蛍coat:ピンク・オレンジ・グリーンにて多少の滲みを確認しました。
まとめ
上記の検証結果から評価は下記となります。
書き出し
- 5点:ほとんどの場合に書き出しからスムーズにインクが出る
- 3点:書き出しはインクが出辛く、平均して1〜5cmでインクが出る
- 1点:書き出しはインクが出ず、平均して書き出し5cm以降からインクから出る
速乾性
- 5点:乾きやすい
- 3点:普通
- 1点:乾きづらい
ダマの出やすさ
- 5点:0〜3箇所以下のダマが確認できた
- 3点:4〜7箇所以下のダマが確認できた
- 1点:8箇所以上のダマが確認できた
蛍光ペンとの相性
- 5点:蛍光ペンで塗っても滲まない
- 3点:注意して確認すると分かる滲みが確認できた
- 1点:明らかに分かる滲みが確認できた
筆記感
- 高い(ねっとりとした書き心地)
- 低い(サラサラとした書き心地)
- 柔らかめ(ヌルヌルとした書き心地)
- 硬め(カリカリとした書き心地)
代表的なボールペン軸
油性ボールペン比較について
本検証のコンセプトついては下記をご覧ください。