パイロットからカバ材のグリップを採用した多機能ペン(4色ボールペン+シャープペン)が発売されました。
最近は万年筆ばかりであまりボールペンを購入していませんでしたが、カバ材が使われた多機能ペンであれば使用してみたくなるもの。
1本購入してきましたので、レビュー致します。
パイロット 4+1ウッド
パイロットの4色+シャープペンの多機能ペンといえば普及価格帯の【ドクターグリップ4+1(1,000円)】と、高級ラインである【4+1 RiDGE(10,000円)】がこれまでも販売されていましたが、今回の4+1ウッドはドクターグリップ4+1のデザインをベースとしてグリップ部分にカバ材(木軸)が採用されているというものになります。
このカバ材を使用した筆記具はパイロットの得意とするところで、S20、レグノ、万年筆でもキャップレス木軸などが発売されいます。
手前から4+1ウッド、S20、キャップレス木軸。いずれもカバ材を使用している。
このカバ材は正式には「樹脂含浸カバ材」と言われており、薄い木材板に圧力釜で樹脂を含ませ、幾層にも重ねて熱圧成形した素材です。その為、強度と耐久性も非常に高いものになっているのが特徴です。また、木軸は使い込むことでエイジングが進み独特の味が出ていくのも楽しみの一つです。
ドクターグリップ4+1との違い
さて、ドクターグリップ4+1と4+1ウッドの違いですが、デザイン部分ではボディの色合いがドクターグリップのラインナップとは一新されています。
ボディカラーは、ブラック・ボルドー・ダークブラウン・グレーの4色となっており、ドクターグリップのカラーバリエーションと比べて大人びた色合いになっていますのでビジネスで使用しても違和感なく使えそうです。
それと金属部分もドクターグリップ4+1がシルバーであったのに対して黒塗りになっています。
グリップとボディの取り付け部分。
良い感じです。
ちなみに私はボルドーをチョイスしましたが、他色ではブラックも好きな雰囲気でした。ボルドーを選んだのは、使いこむ過程の中でカバ材の部分がより深く艶のある色になっていくのがイメージできたので。それとブラックのカバ材軸はキャップレスで持ってますので違う色をチョイスしたかったというのもあります。
またデザイン部分で流石だなと感じさせられるのがグリップ部分の形状。写真を見てもらうと分かりますが、ドクターグリップ4+1も今回の4+1ウッドもグリップする部分が若干凹んでいて、そこからボディ中心へ向けて膨らんでいく形状です。これによりグリップ感を担保してくれます。
木軸のグリップは、場合によってはグリップしづらい(滑ってしまう)感覚を持ってしまうケースもあると思いますが、カバ材を使用してもこの形状を作り上げるところは使い手の事を考えた設計だと感じられます。
4+1ウッドのライバルはピュアモルト
さて、木材を使用した4色+シャープペンの多機能ペンといえば思い浮かぶのが三菱鉛筆から発売されているピュアモルト 4&1があります。
私も一つ保有して使用していますが、今では写真のようにエイジングが進み艶が出てくるとともに若干塗装が剥げてきています。
ピュアモルト4&1と、4+1ウッドの価格帯は両方とも2,000円ですので、真っ向勝負といったところでしょうか。
ピュアモルト4&1はジェットストリーム、4+1ウッドはアクロインキと両社の低粘度油性インクを搭載しており、書き味は甲乙つけがたいものがあります。
滑らかさではジェットストリームの方に軍配が上がりますが、私には滑らか過ぎる為アクロインキを選ぶ方が多いです。また赤・青・緑のカラーインクの発色がアクロインキの方が鮮やかである為、個人的にはアクロインキを推していますが一般的にはジェットストリームの方が人気が高そうです^^;
ジェットストリーム派の方、アクロインキも書きやすいですのでぜひ試してみてください。