万年筆のペン先はUEFやEFという極細のペン先から、B・CやMSなどといった極太のペン先まであります。
字幅は用途や好みによって使い分けるのが一般的で、例えば手帳など細かな字を書く必要がある際は細字のFやEFを使用し、宛名書きなどでは太字を使うなどと言った具合です。
私の場合ベースは細字ですが、個人的には思考をまとめる際のノートでは、太字を好んで使う事もあります。(A3のメモパッドにM〜Bあたりの太字で書きなぐっていくととても気持ち良い)
どの字幅にもその字幅の良さがありますので、どれが良いとかおススメとかいうのはありませんが、最近改めて EF、F、MFといった細字の万年筆にハマっています。
細い線の中で表現する繊細な強弱の中での筆跡が心地よいのです。
細字万年筆にハマったきっかけ
細字万年筆との付き合いは長く初めて万年筆を購入したのがFですから、万年筆を使い始めたころからずっと使っています。習字でもFやEFといった細字で練習していますので、プライベートや仕事も含め細字との馴染みは深いです。
最近、習字を学ぶ過程の中でお手本通りに筆記出来るスキルに加えて、普段の文字を綺麗に書く事に対して少し意識し始めました。※普段文字、相変わらずヘタ。
普段の文字というのは、お手本通り書く時よりも筆記速度が上がります。そんな中でさらさらっと筆記してきれいな文字が書けるというのが私にとって習字を習う上での目標ですが、これまではより正確にだけを意識してきたので、筆記速度はかなりゆっくり目で、速記した時は過去の悪いクセが全て出てしまう状態です。
習字を習って綺麗に書けるようになるのと、普段文字が綺麗になるのとは別物のようです。
その癖を修正したく、正しく書く習字と並行して普段文字も練習しようと思い、最近速記の練習もし始めたわけです。
速記の練習
速記の練習で何をやっているかというと、Twitterの「青空文庫から抜粋するbotさん(@aozorabasu123)」が流している文章を書写するだけ。
先日ご紹介した深夜のゆる書写さんの「#深夜のゆる書写60分一本勝負」と同じようなものですが、ゆる書写は丁寧に書く、青空文庫から抜粋するbotさんから流れてくるツイートは、丁寧にを意識しつつスピードも意識して書くというように使い分けています。
こんな感じで出されたお題をノートに書きなぐりつつ、習字で練習したポイントを意識するイメージ。こういう場合はノートに書いておくと、将来見比べられますから良いですよね。
さて、だいぶ話が脱線しましたが、細字万年筆。
この書写は細字(F)で書いたものです。何も意識せずにさらさらっと書いていますが筆跡のトーンというか繊細な強弱が自分好みに表現でき、なんか良いって気になっています。
自己満足の世界なので上手い下手は別として、「そうそう、こういう筆跡を万年筆に求めてるんだよね」と。笑
中字や太字では味わえない細字の魅力というものに気づき細字を楽しんでいます。
数ヶ月もすれば細字ではなく太字が良いとか言ってそうな気もしますがそれは私の仕様ということでご了承ください。
ちなみにこのノートは贅沢にもロイヒトトゥルム1917を使用。1冊習字用に下ろしてしまいました。249ページありますので書き続けることで、成長が感じられると良いのですが。