ノートは基本的に用紙が綴じられているため、使い手が好むようなページ構成を後から作っていくことはできません。ノートだけを使っているとそれが当たり前に感じてしまうのですが、リフィルを自由に脱着できるシステム手帳に慣れてしまうと、用紙の構成を自由に変えられないノートの不自由さに気づきます。
例えば、このページ捨てたい、ページとページの間にこのリフィルを差し込みたい。そういったことが自由に出来てしまうのがシステム手帳の便利さで、私自身もこの便利さを味って以来ノート機能もシステム手帳で済ましていました。
さて、K-DESIGN WORKSより異なるサイズの用紙リフィルを手で引き抜く、指で押しはめる、という簡単な操作でページの着脱ができるフレックスノートというノートが発売され、今回の日本文具大賞にて優秀賞を受賞しました。
今回はこのフレックスノートについて紹介致します。
フレックスノート
まず、用紙が脱着可能なディスクバインド方式のノートの登場は日本では初ですが、歴史は長く70年前にベルギーで開発され、欧米を中心に多くのユーザーが活用しています。
日本でも、1,2年前にファイロファックス社から脱着可能なノート(ファイロノート)が発売されています。
ファイロノートはお尻ポケットに入るサイズなので重宝しています。以前こちらで挙げていますので、あわせてご覧ください。
さて、今回発売されたフレックスノート。
開封すると、面裏のカバーとリングが入っていますので、リングをハメてセットアップします。
全てのリングを取り付けて面裏のカバーをセットアップした後に、用紙リフィルを挿し込んでノートとして使えるようになります。
これだけ見るとファイロノートのようなディスクバインド式のノートとさほど変わりませんが、同じかというとそうではありません。単にリフィルを抜いたり挿したりできるだけでなく、同社から発売されている異なるサイズのリフィルも脱着編集させることが可能で、新しい情報管理のツールとして期待が出来ます。
この構成は一般的なオーソドックスなスタイルですが、下の写真のように異なるサイズのリフィルも販売されています。
私が購入したのは一般的な横罫のリフィルに、無地、方眼の3種類ですが、こちら以外にもスケジュールやリストカードなどのリフィルも発売されています。
そして、これらのサイズ違いのリフィルも収納することができる為、組み合わせることでアイデア次第で様々な使い方ができるイメージです。
http://www.flexnote.jp/
フレックスノートのウェブサイト。様々な使い方の提案がウェブで掲載されています。
フレックスノートを購入するまでは仕事はシステム手帳、習字はノートという形で使い分けていましたが、脱着可能なので仕事も習字もこれ一冊で済ませられるのが便利。また、小さなリフィルの方をメモとして使用することが出来るのも良いです。
用紙自体もそれなりの厚さのある用紙を使っており、万年筆で筆記しても裏に抜けません。
機能性の高いフレックスノート、新しい使い方が発見できそうですね。
第27回日本文具大賞優秀賞受賞製品
2018年度の日本文具大賞優秀賞受賞製品はこちらにまとめています。この中でグランプリが7月4日に選ばれます。あわせてご覧ください。