新世代Wi-Fi6規格に対応した超高速W-Fiルーター、エレコム(ELECOM)の「WRC-X3000GS」を我が家のインターネット環境に導入しました。
結論から申し上げますと、我が家のインターネット速度大幅にアップし、家中快適にインターネットが楽しめるようになりましたので、これは本当におすすめできると感じます。
今回はWi-Fi6ルータ導入の経緯と、実際に導入してどう変わったかをレビューいたします。
目次
我が家のインターネット環境
我が家のインターネットを先にお話ししますと、ソフトバンク光(戸建て)を2016年から契約しています。スマホと同時に契約すると安くなると営業いただき、ソフトバンク光を契約した思い出があります。
契約してから数年はWi-Fiでインターネットに接続する端末数や場所も限られていたので、ソフトバンク光の通信速度に不満は持っていませんでしたが、最近はインターネット利用環境が大きく変わり、状況によっては通信速度が遅くストレスを溜めるケースが出てきました。
二階建ての戸建て住宅ですが、娘もインターネットに繋ぐケースが増えてきて、家中様々なところでWi-Fi通信を行うようになったのです。スマホ、PC、任天堂スイッチ、huluなどの動画配信などなど。
特に二階の娘の部屋からだとインターネットが遅すぎてゲームができないと不満を述べるので、インターネットのスピードテストを実施したところ、場所によってWi-Fiの通信速度が出る場所、全く出ない場所、不安定な場所がある事を確認できました。
こちらは我が家の間取りです。
一階の書斎にルーターを設置しているので、一階は全般的に快適に利用できるのですが、二階にいくと場所によって通信が宜しくない状態になります。
各ポイントでどれくらいのスピードが出ているのか、スマホ、PC、タブレットで検証したところ下記の結果が出ました。
iPhone11Pro 2019 |
MacBookPro 2019 |
ipad mini2 2013 |
||||
下り | 上り | 下り | 上り | 下り | 上り | |
① 1F 書斎 | 49.5 | 46.6 | 50.1 | 35.1 | 30.2 | 45.1 |
② 1F リビング | 35.4 | 27.8 | 48.3 | 32.6 | 33.1 | 36.0 |
③ 1F ダイニング | 28.3 | 20.9 | 46.9 | 21.3 | 16.7 | 8.2 |
④ 2F 階段 | 26.1 | 1.7 | 2.4 | 1.2 | 0.8 | 0.3 |
⑤ 2Fトイレ | 12.4 | 0.7 | 2.1 | 0.7 | 1.6 | 0.2 |
⑥ 2F 洋室A | 22.0 | 14.2 | 33.8 | 18.7 | 4.7 | 11.1 |
⑦ 2F 洋室C | 30.5 | 22.4 | 40.5 | 37.0 | 8.5 | 18.0 |
⑧ 2F 寝室 | 19.3 | 1.4 | 2.1 | 0.6 | 0.3 | 0.1 |
平均 | 27.9 | 16.9 | 28.2 | 18.4 | 12.0 | 14.9 |
※それぞれの場所で5回ずつ測定し平均値を出した数値となります。(Mbps)
全体的な平均値では、下が22.7Mbps、上りが16.7Mbpsとなりました。
この数値が速いのか遅いのかというと、ソフトバンク光のウェブサイトにて下記の記載がありました。
速い | 60Mbps | 高画質・高音質の動画コンテンツなどに適しています。 |
30Mbps | WEBページでの動画閲覧やゲーム、ショッピングサイトのご利用などを快適にお楽しみいただけます。 | |
10Mbps | メールやブログ、テキストや容量の小さな画像のWEBページの閲覧、SNSなどのサービスを快適にお楽しみいただけます。 |
この案内からすると、我が家で60Mbpsの速度が出ている場所はありませんでしたので、速い部類のインターネット環境ではなかったという事でしょう。
それどころかストレスなくWi-Fiが使えていたのは一階のルーターに近い場所のみで、二階などルーターから離れた場所は10Mbpsどころか5Mbpsの速度も出ない事が多く快適とは言えない環境だと改めて理解しました。
ちなみに私も寝るのは二階です。寝る前にスマホでインターネットしていましたが、私自身は動画コンテンツなど重たいものをあまり見ないですし、もし遅さにストレスを感じるようならモバイル通信接続に切り替えてしまうのであまりストレスは感じた事がなかったのです。
娘は動画やゲームなど通信量の多いコンテンツを扱う事が多いため、Wi-Fiの速度が出ないのは致命的だったのでしょうね。
そんな訳で、我が家のインターネット快適化計画を進めることになりました。
インターネット環境改善プランと改めてのインターネット接続状況
今回の改善の目標は、二階も含めて家中で快適にWi-Fiでインターネットが楽しめること。
また、ブログやSNSを行っており画像をアップすることも多いので、下りだけでなく上り速度も高めたいです。
実数値としては下りも上りも30Mbps以上をアベレージで出せるような環境を作れたらそれなりに快適です。
改善前の環境は以下写真の感じ。
一番奥が光回線終端装置。俗にいうONUってやつです。
真ん中の背の高い白いのがNTT東日本から提供されている「ひかり電話ルーター」。そして手前がソフトバンク光から提供されている光BBユニットで、光BBユニットを通じてWi-Fiを利用しています。
こんなに必要なのかと疑問が残るのですが、自分が知る限り、また諸々試した限り必要みたい。(詳しくはないので間違ってたらご指摘いただきたく)
インターネットに繋ぐだけでコンセントが3つ使われるのが本当にシャクです。笑
速度改善のため最初に考えたプランは中継機で増強
さて、私が最初に考えたのはWi-Fiの電波が届きづらい二階などに中継機を置くことで、改善されるのではということ。中継機を2つほど購入してきて、ソフトバンクの光BBユニットから離れている場所に設置すればだいぶ改善されるのではと思い、ネットで調べたり量販店で物色していました。
こんなやつですね。
この程度であれば失敗したとしても数千円程度。さほどお財布的に痛くありません。
とは言いつつ値段の開きもあったので、どの中継機がお勧めなのか店員さんに相談していたところ、店員さんから自宅の環境を教えて欲しいと。
早速娘に電話して、自宅のインターネット接続に使っているルーターなどの機器を写メ撮って送ってもらうとともに、娘に言ってしまったのです。
「インターネット早くなるよ!」
と。
電話越しの娘の嬉しそうな返事に幸せを感じるわたくし。
ところが、送られて来た写メを店員さんに見せると別の問題が発生しました。
ソフトバンク光から提供されるルーター(光BBユニット)はそもそもWi-Fiが弱いのと同時Wi-Fi接続数の問題もあるので、中継機を導入しても根本的な改善が見込めない可能性もあると言うのです。
ネットで調べてみると、確かにソフトバンク光のWi-Fiの遅さをお題に挙げているブログも多く見つかり、自分の中での中継機で増強プランが崩れ去りました。
ルーター交換プランに変更
さて、中継機では改善の可能性が薄れてしまったものの、娘にインターネット改善できると言ってしまった以上手ぶらでは帰れません。
ダメもとで中継機を買って試してみる案もあったのですが、自分の環境がそもそも弱いことを知ってしまうとなんか嫌なんですよね。
ではどうしたら良いかを相談している中で出ててきた案が、ルーターを交換してしまう案。
諸々の説明を受けた中で選んだのが、最新のWi-Fi6に対応したエレコムの最新ルータ「WRC-X3000GS」と言う流れです。
ちなみにWi-Fi6は対応したルーターはまだ発売されてまもない為お値段はそれなりに高いです。
環境を考えると安価なWi-Fi5のタイプでも十分ですが、一度買ってしまったら当分買い替えることもありませんから、せっかく買うなら新しい規格の方が良い気がしてこのルータをチョイスしました。
では、エレコムの最新ルータ「WRC-X3000GS」がどんなルーターなのかを紹介いたします。
エレコムの最新ルータ「WRC-X3000GS」
まず簡単にWi-Fiの規格のお話をしますと、Wi-Fiも時代とともに進化を続けてて、日々良いものへと変わってます。
新名称 | 世代 | 規格名 | 最大通信速度 | 周波数 |
Wi-Fi 6 | 第6世代(2020年1月) | IEEE 802.11ax | 9,600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
Wi-Fi 5 | 第5世代(2013年12月) | IEEE 802.11ac | 6,900Mbps | 5GHz帯 |
Wi-Fi 4 | 第4世代(2009年9月) | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第3世代(2003年6月) | IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 | |
第2世代(1999年9月) | IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 | |
IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 | ||
第1世代(1997年6月) | IEEE 802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
以前は、IEEE 802.11g、IEEE 802.11a、IEEE 802.11bなどと呼ばれていましたが、意味がわかりづらいので、最近Wi-Fi4、Wi-Fi5、Wi-Fi6と言う呼ばれ方に変わったようですね。
Wi-Fi6の特徴をお伝えしますと、
・通信速度がアップ
・複数の周波数に対応
・接続が安定している
と言う3つが挙げられます。
また、「Wi-Fi 6」に対応したルーターを購入したら、スマホやパソコン、スマート家電などのWi-Fi機器もWi-Fi6に対応した機器に揃える必要があると思われるかもしれませんが、Wi-Fiルーターを新しく購入しても、買い揃えなければいけないということはありません。
下位互換と言って古い世代のWi-Fi規格にも対応しているので、今使っているスマホ、パソコン、スマート家電などが対応している規格を上限として今までと同じようにWi-Fiを使うことが可能です。
Wi-Fi6に対応した端末はWi-Fi6で、それ以外はそれ以外の規格で通信できると言うことですね。
なお、逆に現在Wi-Fi6に対応した機器はまだ少なく、これから増えていくフェーズではあるのですが、我が家では一番Wi-Fiに接続することの多いスマホがiPhone 11Proで、iPhone11ProはWi-Fi6に対応した機器であることから、Wi-Fi6をチョイスする理由にもなりました。
iPhone11Proを利用している方はWi-Fi6にすることで、しっかりと恩恵を受けられるのではと思います。
WRC-X3000GSの本体は、よくある外付けHDDのようなサイズ感。アンテナも内蔵されおり、無駄にスペースを取られないのが気に入りました。別途お伝えしますが設定も楽です。
Wi-Fi6ルータに変更した結果
では、エレコムのWi-Fi6対応ルータ WRC-X3000GS を使うことでWi-Fiの速度がどのように改善されたのかをお伝えします。
左側の数値が元々の実測数値、右側の数値が、Wi-Fi6ルータに変更しての数値です。
ソフトバンク光BBユニットにてWi-Fiを飛ばしている時よりも速度が上がったものは青文字としたのですが、なんと全てのポイントで速度が大幅に改善すると言う結果になりました。
iPhone11Pro 2019 |
MacBookPro 2019 |
ipad mini2 2013 |
||||
下り | 上り | 下り | 上り | 下り | 上り | |
① 1F 書斎 | 49.5→82.7 | 46.6→80.4 | 50.1→72.6 | 35.1→54.8 | 30.2→34.9 | 45.1→79.7 |
② 1F リビング | 35.4→76.7 | 27.8→63.3 | 48.3→75.2 | 32.6→50.0 | 33.1→38.1 | 36.0→82.8 |
③ 1F ダイニング | 28.3→49.8 | 20.9→44.2 | 46.9→72.3 | 21.3→31.8 | 16.7→35.4 | 8.2→78.0 |
④ 2F 階段 | 26.1→23.7 | 1.7→11.7 | 2.4→20.9 | 1.2→8.1 | 0.8→21.2 | 0.3→8.0 |
⑤ 2Fトイレ | 12.4→24.7 | 0.7→12.9 | 2.1→18.6 | 0.7→8.6 | 1.6→13.3 | 0.2→1.2 |
⑥ 2F 洋室A | 22.0→40.8 | 14.2→38.7 | 33.8→55.1 | 18.7→35.4 | 4.7→32.3 | 11.1→21.2 |
⑦ 2F 洋室C | 30.5→46.7 | 22.4→47.8 | 40.5→59.3 | 37.0→37.9 | 8.5→26.3 | 18.0→42.3 |
⑧ 2F 寝室 | 19.3→20.0 | 1.4→6.9 | 2.1→8.2 | 0.6→3.5 | 0.3→14.8 | 0.1→2.9 |
平均 | 27.9→45.6 | 16.9→38.2 | 28.2→47.8 | 18.4→28.8 | 12.0→27.0 | 14.9→39.5 |
全体での平均値は、下りが40.1Mbps、上りが35.5Mbpsとなりましたので、変更前からの状態をまとめると、
ソフトバンク光BB | Wi-Fi6対応ルーターWRC-X3000GS | 速度アップ | |
下り | 22.7Mbps | 40.1Mbps | 176.7% up |
上り | 16.7Mbps | 35.5Mbps | 212.6% up |
といった結果となりました。
一階の元々速度が出ていた環境ではあまり体感速度の向上は感じられませんでしたが、二階などルーターから離れた場所では、数値だけでなく体感速度が大幅に向上したことをしっかりと感じ取ることが出来ました。
娘もゲームで固まらなくなったと喜んでいますし、もう一つ私のデリケートなお話ですが、二階のトイレでインターネットサーフィンしたいんです。これまで二階のトイレはガチなネット繋がらないゾーンでしたが、ルーターを変えたことで快適にネットサーフィンができるようになりました。
大変満足な結果となりました。
ソフトバンク光でWi-Fiの通信速度が出なくて悩まれている方がいらっしゃれば、ぜひ検討してみてください。
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ソフトバンク光でのWi-Fiルータ接続方法
さて、エレコム WRC-X3000GSを購入した後のルーターの設置方法に関して。
私の勝手な勘違いの中で、ソフトバンクから提供されているBBユニット(E-WMTA2.2)を取り外し、購入したWi-Fi6ルータ、エレコム WRC-X3000GSに取り換える形で考えていたのですが、実際に交換したところ上手くいきませんでした。
ネットで検索すると光BBユニットを別のWi-Fiルーターに取り替えるといった方法も見かけますが、ソフトバンクとの契約内容にてBBフォンや光電話など固定電話の契約をしている場合は光BBユニットを取り外すことができないようです。
その場合は、BBユニット(E-WMTA2.2)も必要になるようで、BBユニットも残した上でアクセスポイントのような形でWRC-X3000GSを増設する形になりました。
LANケーブルの配線は以下のように接続しています。
- PR-200NE のLAN1ポートから BBユニット(E-WMTA2.2)のインターネット回線というポートへ。
- BBユニット(E-WMTA2.2)のパソコン1というポートから、エレコム WRC-X3000GSのINTERNETポートへ。
もし配線に悩まれたら試してみてください。
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