オーストラリアのプロダクトデザイナー、マーク・ニューソンとタッグを組んで作られたモンブランM。
マイスターシュテュックに代表されるクラシカルなスタイルではなく、洗練された現代的なデザインが印象的であるとともに、マグネットによるギミックなど細部までこだわられたシリーズです。
実際に使ってみるとデザインやギミック的な良さよりも、筆記具としての性能の良さ・書きやすさに驚かされました。
目次
デザインと基本スペック
キャップを閉めている時のデザインから見ていきます。
丸みを帯びたフォルムの中に、尻軸部分だけが薄べったくなっていて、ホワイトスターが埋め込まれています。
この薄べったくなっている部分に何か特別な意味が込められているかどうかは分かりませんが、実用の部分では特に意味をなしている部分ではありません。
本音を言うと、このいかにもデザイナーチックなデザインというのが、使うまではあまり好きになれなかったのが正直なところです。
キャップの上にもホワイトスターと、モンブランでは珍しいダブルホワイトスターという欲しがり屋さんな構成です。
クリップ部分。
洗練されたラインが美しいですね。
モンブランMシリーズのギミックにあたる部分ですが、キャップと本体はマグネットでくっつきます。
キャップをはめる時のシュッと言う音は、良い感じで癖になりますよ。
ちなみに尻軸側にもマグネットが埋め込まれてます。
磁石の向きで、クリップが必ず上に向くようにハマるのは面白いところですね。
グリップ感と重心が最高に良い
さて、モンブランMの良さはデザイン以上に書きやすさにあります。
まずこのグリップを見てください。
グリップ部分は弱目のローレットが施されており、学生時代に使っていた製図用シャープペンを思い出します。
さらにはキャップとの合わさる部分は段差になっている事で、グリップした時の安定感がとにかく高いです。
そしてここからがモンブランMの本領発揮となるのですが、
グリップからペン先が金属でできているため、低重心設計になっています。
ボールペンは基本立て気味の角度で筆記する道具ですので、低重心だと自然にペンが立ってくれる(高重心だと寝てしまう)ため、非常に安定して筆記ができます。
キャップを後ろにつけると重心はだいぶ上になります。
モンブランMシリーズは、ボールペンの他に万年筆もラインナップされていますので、寝かして筆記するのがベースの万年筆であればキャップを後ろにつけるのがよいかもしれませんね。
インクリフィルと書き味
インクはモンブランの誇るジャイアントリフィルが挿さっています。
たまにモンブランのインクリフィルをジェットストリームなどに差し替えて使っているユーザーも見かけますが、モンブランの油性ボールペンの書き味はレベル高いです。
せっかくモンブランという素晴らしいボールペンを買ったのであれば、まずはモンブランならではの書き味を楽しんでもらえたら良いなと思います。
まとめ
簡単にモンブランMというボールペンを紹介しましたが、モンブランMは使用前と使用後で良い意味で大きくイメージが変わった一本です。
クラシカルスタイルなモンブランではなく、近代的なモンブランを保有したい方、低重心で書き味の良い高級筆記具を持ちたい方にはぜひ選択肢に入れてもらいたいボールペンです。