トラベラーズノートを洗剤で洗浄してから10日が経過しました。
↑こちら洗浄した時の記事
今回は洗剤で洗ったので表面の汚れや油分はほとんど取れ、カピカピの乾燥状態になっていたトラベラーズノートですが、洗浄後は10日間ほとんど触らずに放置していました。
放置したのは革の毛穴の汚れを取り除いた事で、革の中に含まれる油分が自然と浮き出てくるか確かめたかった為です。
油分チェック
洗浄から10日が経ちましたが、ぱっと見はあまり変化が感じられず、また手で触ってもあまり違いが感じ取れなかった為(10日前の手触りを詳しく覚えていない)、次の検証方法として「あぶらとり紙」で油分が取れるかを試してみました。
「10倍吸収!あぶらとり紙」…よく取れそうです。
このあぶらとり紙でトラベラーズノートを拭いてみます。
まず試しに、半年間ブラッシングだけでエイジングさせたオリーブエディションにて検証。
汚れも付いてきますが、油分も取れていますね。
続いて洗浄したブラウンでも試してみました。
オリーブエディションよりも少ないですが、多少の油分は取れた気がします。
洗浄してすぐのタイミングでこの実験をしておけば違いが確認できて良かったのですが、10日前、そこまで深く考えず場当たり的に実験をしてしまった事を反省。
定期的にあぶらとり紙で拭いてみて状況をチェックしてみたいと思います。
革の質感に変化
さて、洗剤で洗ったあと1つ大きな変化が見られたのが革の質感。
これまでのどちらかと言えばツルっとした表情だったのが、起毛したサラサラな表情に変化しました。
イメージでお伝えするとスエード革のような感じです。
革の表面が毛羽立っており、指で触ると毛の向き先が変わります。
これは想像の範囲ですが、洗剤で洗ったことにより表面の塗料などが取れて、これまで塗料などで抑えられていた毛羽が浮き立ったように感じられます。
元々のブラウンの色合いからも少し色が取れたように感じられ、この感じも悪くはありません。
今後はこの状態から実用で使ってみてどのように変化をしていくか確かめてみたいですね。