前回の記事で今回のトラベラーズノートのエイジング検証の趣旨と方法をお伝えしましたので、今回は事前のセットアップについてお伝えします。
※こちらが前回の記事
検証準備
改めて今回用意した5つのトラベラーズノートは下記のメンテナンスを行いながら日々使用をしていきます。
- ブラッシングのみ
- ブラッシング+定期的なラパナーでメンテ
- ブラッシング+ラパナー+日焼け
- ワイヤーブラシでこすってスエード調にして運用
- メンテなし
1.ブラッシングのみ
革製品のメンテナンスの基本はブラッシング。
ブラッシングはホコリを落としてあげることで中に含まれる油を表面に浮き出させやすくすることが目的ではありますが、トラベラーズノートに付く傷の大半はブラッシングをするだけでも綺麗になります。
1のブラッシングのみのメンテナンスに関しては、基本この馬毛ブラシで毎日手入れをするだけの運用になります。
【ブラッシング後の状態】
開封時に付いていた傷はほぼ取れているのが伝わりますでしょうか。
目印として、1のブラッシングのみで運用するトラベラーズノートには黒のゴム紐をつけました。
2.ブラッシング+定期的なラパナーでメンテ
1と同じく日々のブラッシングと合わせ、天然素材で作られたレザーケア用品であるラパナーを定期的に(2ヶ月に1度の目安)塗ることでエイジングを促進させます。
1の運用よりもオイリーな状態で運用を続けてく事で、ブラッシングのみと比較してどのようなエイジングが味わえるかを確認したいですね。
今回、違いを分かりやすくするために、初期のセットアップ段階でラパナーを軽く塗っておきました。
目印として、2のブラッシングのみで運用するトラベラーズノートには茶色のゴム紐をつけました。
この後の運用は次のラパナー注入まで1番と同じくブラッシングのみです。
3.ブラッシング+ラパナー+日焼け
2番と同じようにラパナーを塗った3番のトラベラーズノート。
この子に関しては、定期的に日当たりの良いところに置いて日焼けさせます。※最初のうちは毎日。
日焼けさせる事で革の表面が乾燥がちになるはずですので、乾燥を感じたタイミングでラパナーを塗って保湿。
日々のブラッシングは1番・2番と同じですね。
ラパナーを塗るタイミングは2番よりも多めになる予定です。
目印として、オレンジ色のゴム紐をつけました。
4.ワイヤーブラシでこすってスエード調にして運用
こちらは少し特殊なメンテナンスになると思いますが、写真のスエード革専用のブラシ(ブラシの内側がワイヤーブラシになっている)でメンテナンスを行なっていきます。
このスエード革専用のブラシで擦ると、上の写真のように革の表面が毛羽立ってきます。
10分ほど万遍なく向きを揃えながら擦っていくと、下の写真のように指で触ると毛羽が動くような状態になります。
日々のメンテナンスもスエード革専用ブラシで定期的にメンテナンスを行なっていく予定です。
目印として、赤色のゴム紐をつけました。
5.メンテナンスなし
最後の一つは一切のメンテナンスを行わない運用です。
今回のセットアップ時に馬毛ブラシで軽くブラッシングのみを行い、この後メンテはしません。
目印として、緑色のゴム紐をつけました。
初期セットアップ完了
左からゴムの色で、
茶色:2.ブラッシング+定期的なラパナーでメンテ
緑色:5.メンテナンスなし
黒色:1.ブラッシングのみ
赤色:4.ワイヤーブラシでこすってスエード調にして運用
橙色:3.ブラッシング+ラパナー+日焼け
の初期状態となります。
5つのトラベラーズノートをどう使うか
さて、このような形で5つのメンテナンス方法を変えるトラベラーズノートを準備しましたが、そもそも5つのトラベラーズノートを同時に使えるのかという問題が残っています。
実はこの実験を行う際に一番悩んだのがこの活用方法で、トラベラーズノートを持っていても使わなかったらなんの意味もありませんし、エイジングも進めづらいです。
最初はスケジュール、ノート、メモ、、、といった感じで使用方法を考えていましたが、そんなに書くものばかりを持ち歩いてもってところありますからね。
そんな中でよくよく考えてみるとトラベラーズノートってとりあえず何かを挟めばそれで意義が出るんですよね^^
普段使っているものを挟むだけでもとりあえずは事足ります。
そんな訳でまずは以下の使用方法で運用をスタートしたいと思います。
レギュラーサイズ
・ペンケース
・収納ポシェット
・ノート
パスポートサイズ
・パスケース
・メモ帳
なお、それぞれの使用時間にもムラが出ますので、時間を平等にするために、定期的に中身を入れ替えます。
簡単に入れ替えることが出来るのもトラベラーズノートのメリットですね。
ちなみにトラベラーズノートは、ツバメのペンケースと相性が良いようです。
縦のサイズがほぼ同じですので、
最近ペンケースはずっとツバメのペンケースを使用していたのですが、中に挿している筆記具とペンケースのギャップが激しく笑われることも多かったのですが、トラベラーズノートで包むと高級感も損ねず良い感じになりますね。
こちらを収納ポシェットとして活用。
簡単ですが3つのチャック付きの収納ポシェットが完成しました。
以上の状態で今日から本格的に運用スタート。
楽しみです。