トラベラーズノートを自分の意図するイメージに育てられないかと思い開始したトラベラーズノートキャメルのエイジング検証。検証を初めて3ヶ月が経過しました。
この検証がどんなことを行なっているかというと、5種類のトラベラーズノート(キャメル)を用意して、すべて異なるメンテナンス方法で運用をしていきます。
具体的にはレギュラーサイズを3つ、パスポートサイズを2つの合計5つのトラベラーズノートを用意し、
- 1つ目のレギュラー:日々ブラッシングでメンテ
- 2つ目のレギュラー:ラナパーとブラッシングでメンテ
- 3つ目のレギュラー:ラナパー+ブラッシングおよび、定期的に日光浴させる
- 4つ目のパスポート:ワイヤーブラシでメンテ
- 5つ目のパスポート:メンテしない
という形でメンテナンスをしつつ日々使用しています。
これまでの経緯と詳細については、下記に纏めていますので、ご覧ください。
さて、3ヶ月が経過して、それぞれがだいぶ異なる風合いに育ってきました。
ちなみに私の場合、手帳やノートはシステム手帳を使用しておりますので、トラベラーズノートは、お財布、ペンケース、パスペースなどで使用していたりします。
それではエイジングテスト3ヶ月経過後の状況報告です。
トラベラーズノート5つのエイジング状況(開始3ヶ月)〜
まず、こちらが検証開始〜1ヶ月のエイジング状況。上から「開封時」、「セットアップ時」、そして「1ヶ月経過時点」の写真になります。
ここから2ヶ月が経過して、下の写真のように成長しました。
この写真だと、検証1ヶ月後のものとあまり見分けがつきませんので少し角度を変えて。
ゴムの色で、オレンジが日光浴+ラナパー+ブラッシング、茶色がラナパー+ブラッシング、黒がブラッシング、緑がノーメンテ、もう一つの薄い茶色がワイヤーブラシでメンテしたものです。
色のつき方や光沢感が大きく異なるのが伝わりますでしょうか。
見た目や触った感じで大きく変化したのはレギュラーサイズの3つですが、それぞれの状況を挙げると、
ブラッシングメンテをしている黒ゴムと茶色ゴムのトラベラーズノートは、しっとりとした雰囲気に育ってきています。ブラッシングのみのメンテは別のトラベラーズノートでも検証しているのですが、元々の革に染み込んでいる油分がブラッシングによって浮き出てきてオイリーでしっとりとした状態になっていると感じています。
色の違いはラナパーを塗ったか塗らなかっただけかの違いで、ラナパーを塗る色は一段濃くなります。オイルメンテする際に、色を変えたくない場合はラナパーは控えた方が良いでしょう。
次に日焼け+ラナパー+ブラッシングでメンテしているオレンジゴムのトラベラーズノートは、日焼けによる乾燥が進み、乾いた光沢が出始めて表面も少し硬くなりました。。この風合いも個人的には嫌いではありません。
ただ、トラベラーズノートに付いてしまう引っかき傷は基本的にはブラッシングのみでも取れますが、日光浴させたトラベラーズノートに付いた引っかき傷はブラッシングでは取れづらくなるということも確認ができました。
パスポートサイズの二つ(ノーメンテのものとワイヤーブラシでメンテ)のトラベラーズノートの状態は、
ノーメンテのもの:少しずつ汚れが目立ち始め黒ずんできた。
ワイヤーブラシでメンテ:状態の変化は見られず。
という結果となっています。
ワイヤーブラシでメンテしているものは、汚れたり傷がついてもメンテ時にワイヤーで削り取ってまっさらな状態にしてしまう為、状態の変化には繋がらないのでしょうね。
触った感触も気持ち良いですし綺麗な状態が保てますので、このメンテナンス方法も悪くはありません。
※ワイヤーブラシ。ブラシの中心が硬いワイヤーでできたブラシで、革の表面を削り取るイメージのメンテを行なっています。
ただこの場合は、育てる(エイジングさせる)というよりも、リセットして綺麗にするイメージが強いかもしれません。
以上、エイジング開始から3ヶ月経過の状況報告でした。