サクラクレパスから2017年10月に発売された SAKURA craft_lab(サクラクラフトラボ001)です。
発売の発表でデザインに心を奪われ、実物を見て触って質感に悶絶して購入した1本です。真鍮×アクリルで作り上げられたボディの質感の素晴らしさ、シックなデザイン、そして個人的には真鍮が使用によって味を出していくもの楽しみで仕方ありません。
また、一緒に発売されたインクリフィルの色合いがこれまた素敵で、大人の遊び心にグサッと突き刺さる出来となっています。
価格は5,000円と国産の筆記具では高めですが、他の海外ブランドで同様のものを発売したら1万円は間違いなく下らないと感じます。
高級筆記具らしく専用パッケージに梱包されていましたので、開封の儀を行ってみたいと思います。
目次
SAKURA craft_lab series 001開封の儀
こちらSAKURA craft_lab series 001のパッケージ。
パッケージからして名前のクラフト感が醸し出されており、ワクワク感が止まりません。
パッケージをとじるのにクリップを使っているのがニクい演出です。
サクラクラフトラボ001は、5色+2色(初回限定モデルの黒と白)のカラーが展開されており、私はブルーブラックを選びました。本当はボルドーブラックが欲しかったのですが売り切れてしまっておりましてのでブルーブラックにしましたがこの色の組み合わせも悪くはありません。
ブルーブラック以外のカラーも洗練された色合いで、どのボディカラーを選んでも後悔はしないはず。というよりも出来れば全色揃えたくなります。インクも5種類ありますし。
パッケージから取り出してみました。
最初に手に取った時の印象は重厚感。ズシッとした重みを感じるとともに、真鍮の素材感が伝わってきます。
真鍮だけの作りだと無骨な表情になりがちですが、ボディのアクリル部分は「スモークガラス」のような繊細な手触りが実現されており、上質な表情になっています。
特設サイトによると、「粉を吹かないようにブラスト具合を微細にコントロールした上で、表面にグリスとワセリンを調合し、絶妙なニュアンスをつくりあげた」とのこと。
また、このアクリルが微妙に透ける色合いで内側の真鍮の色とのバランスが独特の深みのある表情になっています。
ペン先部分。
少し太めのボディ・グリップ部分からペン先へと流れていく角度ってボールペンによって様々ですけど、個人的にはこの角度が好き。
ペン芯は後ろの天冠部分を回転させることで芯を繰り出します。
天冠部分は、このサクラクラフトラボ001の特徴で、サクラクレパスのロゴでもある桜のマークが刻印されています。
真鍮の天冠とサクラクレパスのロゴがマッチしていますね。可愛らしいサクラマークがかっこよく見えるのは僕だけでは無いはず。
こちらが分解写真。
全てのパーツが真鍮+アクリルで構成されており、作りに対してのこだわりが感じられます。
インクカラーと書き味
さて、肝心の書き心地とインクカラー。
サクラクラフトラボは水性ボールペンの部類に入るもので、私はあまり水性インクを使用していません。普段は油性ボールペンのみでした。
インクはベースとなるブラック、ブルーブラック、ブラウンブラック、ボルドーブラック、グリーンブラックの5色の黒です。
5種類の黒と言うように、パッと見はほとんど黒でカラーチャートのように並べても色合いの比較が難しいのですが、ほんのりとブルーが混ざっていたり、ボルドーが混ざっていたりといった色合い。この辺りは開発チームのセンスが素晴らしいと言うしかない絶妙な色合いです。
このインクで仕事してたらおしゃれ感が半端ないですね。
また、水性インクならではのスーッとインクの出てくる心地よさは、油性ボールペンでの書き味とは違った楽しさがあります。
とは言いつつ、私が購入した001についてたインクはハズレなのか、筆記途中にカスレが生じるケースと筆記線のブレのようなものを感じます。太くなったり細くなったりと言ったような。
もう一つ不満を述べると、ペン先のぐらつきでしょうか。
クラフトラボ001のみを使用していれば違和感はないかもしれませんが、しっかりと固定されたペン先の筆記具を使った後に、クラフトラボ001を使用すると、残念ながらペン先のぐらつきを感じてしまいストレスを感じます。
サクラクラフトラボ001はエイジングも楽しめる
最後にサクラクラフトラボ001の最大の魅力は、何と言っても真鍮で作られたボディです。
真鍮といえば使い込んでいくうちに味の出てくるのが大きな醍醐味で、私自身、そういったエイジングが大好きです。
購入して2年間使用していますが、程よい感じで使用感が出てきています。
真鍮部分のサビ感というかなんとも良い表情出していますよね。
まとめ
クラフトラボのコンセプト、そしてデザイン、さらにはエイジングも楽しめるという素晴らしい筆記具ですが、残念ながら肝心の書き味に不満は残ってしまった一本でした。
私自身が様々な筆記具を使っているので、細かなところまで気にしてしまうだけで、他の方のレビューを読んでいると書き味も素晴らしいと書かれているユーザーも多いです。
購入するのであれば、一度文具店で書き味を体感した上で検討するのが良いかと思います。