Pentel社から発売されている低粘度油性ボールペンVICUNA 0.7mmの検証です。
VICUNAは、超低粘度インキ「ビクーニャインキ」を搭載したなめらか油性ボールペンで、なめらかさでは低粘度油性ボールペンの中でも最強クラスの書き味。力を入れずに筆記できインクの発色も濃いことからファンも多いのでは。
早速検証の結果を報告します。
Pentel VICUNA(ぺんてる ビクーニャ)0.7mmの性能検証
書き出し
油性ボールペンの特徴である、書き出しでのインクの出辛さを測る検証です。
ビクーニャの書き出しは評判通りで、最初からスムーズにインクが出ます。
筆記圧
写真の上から、弱い筆記圧、普通の筆記圧、強めの筆記圧で筆記した線となります。
速乾性
「あ〜ほ」までのひらがな30文字を筆記した後に、筆記した文字をティッシュで拭き取ります。この30文字を書いてティッシュで拭き取るまで45秒前後の時間を要しますので、その45秒のうちにどこまで乾くかをテストしています。
検証結果は写真の通りとなり、乾きは非常に早いです。
ダマの出来やすさ
横線を5本書いた後に「8」という文字を10回書くという検証を行っています。10回「8」を書いておりますが、ボールペンの紙面に当たる向きを少しずつずらしながら筆記するためです。
確認できたダマは、
1回目:5箇所
2回目:4箇所
3回目:0箇所
4回目:2箇所
5回目:1箇所
となりました。
この検証ではあまり大きなダマは出来ませんでしたが、一つ上の写真を見ていただければ分かる通り、ビクーニャはダマが出来やすいです。
実は今回のビクーニャの検証では2本のビクーニャを使用しておりまして、1本目のビクーニャではかなり酷い結果が出てしまいました。あまりにも酷く、自分の保有しているビクーニャがハズレを引いたものだと感じてもう1本を使って検証を行なったものとなります。
こちらが1本目の検証結果となりますが、文章筆記途中でもかなりのダマが出来てしまっており、通常の使用に耐えられない物でした。ビクーニャは基本的にダマが出来やすく、そして個体によっては酷いものもあると見て良いかもしれません。
文章筆記
ビクーニャの筆記感は、定評通りの滑らかさで力を入れなくとも気持ちよく筆記できます。
当たり芯であればダマは少なくインクの乾きも良い為、高速筆記にも耐えられる性能ですが、当たり外れの差が大きいためなんとも言えないのが本音。ハズレに関しては、1本目の検証画像をご覧ください。
また、替え芯の個体差以外にも、筆記時の環境(温度や湿度などが関係してくるのかな〜?)にも影響されるように感じており、同じ替え芯でもストレスなく書けることもあればストレスを感じる時もあります。非常に検証が難しいインクでした。
蛍光ペンとの相性
ダマが出来た部分でZEBRA OPTEX2EZでの検証時において滲みが確認できました。
同じくダマができた部分でも他の蛍光ペンでは滲みになりませんでしたので、相性的なものもあるのかもしれません。
まとめ
上記の検証結果から評価は下記となります。
書き出し
- 5点:ほとんどの場合に書き出しからスムーズにインクが出る
- 3点:書き出しはインクが出辛く、平均して1〜5cmでインクが出る
- 1点:書き出しはインクが出ず、平均して書き出し5cm以降からインクから出る
速乾性
- 5点:乾きやすい
- 3点:普通
- 1点:乾きづらい
ダマの出やすさ
- 5点:0〜3箇所以下のダマが確認できた
- 3点:4〜7箇所以下のダマが確認できた
- 1点:8箇所以上のダマが確認できた
蛍光ペンとの相性
- 5点:蛍光ペンで塗っても滲まない
- 3点:注意して確認すると分かる滲みが確認できた
- 1点:明らかに分かる滲みが確認できた
筆記感
- 高い(ねっとりとした書き心地)
- 低い(サラサラとした書き心地)
- 柔らかめ(ヌルヌルとした書き心地)
- 硬め(カリカリとした書き心地)
代表的なボールペン軸
油性ボールペン比較について
本検証のコンセプトついては下記をご覧ください。