今回は、万年筆の撮影についてのお話です。
ブログやSNSで愛用する万年筆の写真を投稿する際、万年筆などの筆記具はサイズ的には長さ十数センチ程度の小さな小物なので簡単に撮れそうというイメージを持つ方もいらっしゃいますが、クオリティを上げていこうとすると簡単に撮れるものではありません。
私、写真は趣味で撮っておりますが、実は1番嫌いなのが万年筆など小さな小物のブツ撮りだったりします。
背景や周囲の雰囲気づくり、照明、構図など考える要素が多く、また万年筆のペン先は鏡のように物が映り込んでしまうため、そう言った対策なども考えます。印象付ける写真であればそれっぽい構図で済ませられますが、ちゃんとした万年筆の形を撮ろうとするとさらに大変だったりします。
一番単純なところだと、万年筆は円形なのでそのままではコロコロ転がってしまい構図作りでも苦戦する場合がありますね。
クリップを外してもペン先の重みでペン先が下に向いてしまう状態になります。
今回はそこまでのクオリティは求めないけど、TwitterなどのSNSでアップする際にそれなりの写真を気軽に撮りたいという場合におススメの小物の固定ツールを紹介いたします。
万年筆撮影時に便利な固定ツール
ひっつき虫
まず一つ目はカメラマンの必須道具とも言えるひっつき虫。写真の左側のものです。
下の写真のように必要な量をちぎって万年筆にくっつけるだけで固定されます。
固定力は強いので寝かしている時だけでなく、壁などにくっつけて撮影したい時にも重宝します。
こちら万年筆と壁をひっつき虫で固定させて撮影してますがこういったことができるのは、ひっつき虫有ってこそのものです。固定出来なければ怖くて立たせることは出来ません。笑
一つ懸念があるとすれば色が白い事で、撮影時に白いひっつき虫が見えないよう隠せる位置で固定させますが、油断するとひっつき虫が見えてしまうケースもあります。
透明な万年筆を撮る際はなおさらですね。
うまく隠しながら撮れば最強のパフォーマンスを発揮してくれる撮影ツールです。
クリアミュージアムジェル
もう一つ紹介したいのが、最近手に入れたクリアミュージアムジェルという透明のジェル状になったもの。
このクリアミュージアムジェルは簡単にはがせて何度でも使うことのできるゼリー状の粘着材。大切なコレクションやガラス製品などを地震などから守る転倒防止用途で使われているものです。例えばグラスなどの下に適量のクリアミュージアムジェルをくっ付けて30分ほど待つとしっかりと固定されて動かなくなります。
ひっつき虫と同じような使い方が出来ますが、クリアミュージアムジェルのメリットは透明であること。グラスなどの飾りを固定させるのは勿論ですが、透明軸の万年筆を撮影する際にも目立ち辛いというメリットがあります。
粘着力はひっつき虫と比べると即効性はなく固定されるまでに時間がかかりますが、撮影用途に万年筆を固定するレベルであれば問題ありません。(ジェルが固まらなくても一定の固定はされるのですぐに撮影には入れます)
また、クリアミュージアムジェルは使い終わったとで容器に戻しておくと、ジェルの中に溶け込んでしまいますので、減ることなしにずっと使い続けられるという特徴も。
使ったジェルを容器に戻すと、時間が経つと溶け込んで使う前の状態に戻る。
※ひっつき虫も何度でも使えますが、何度か使っていると汚れてくるのと、使い終わった後適当に置いてしまうためよく無くします。(自己管理の問題…)
値段的にはひっつき虫が定価300円、クリアミュージアムジェルが定価3000円と10倍の価格差がありますが、一つ持っておくと撮影時だけでなく、家財の転倒防止対策が出来るのでおススメです。