先日の記事にて紹介いたしましたピナイダー ラ・グランデ・ベレッツァ・ジェムストーンをお迎えしました。
欲しいとは思いつつも、他の万年筆に浮気ばかりしておりなかなかピナイダーにたどり着けませんでしたが、2019年度の新年筆としてお迎えする運びとなりました。
この万年筆の特徴といえば何と言っても弾力性に富んだペン先。筆圧をかけてあげれば気持ちよくしなり、とにかく筆記が楽しくなる万年筆です。また、柔らかな書き心地だけではなく、マーブル調の独特の柄・デザイン、磁石にて開閉するキャップなどこだわったポイントも多く、現在大人気である理由が分かるような気がします。
以前、万年筆を使い始める前、万年筆に対して思い描いていたのが「柔らかな書き味」でしたが、その思い描いていた書き味を実現してくれたようにも思えました。
Pineider(ピナイダー)というイタリアブランドの万年筆
ピネイダーという万年筆の概要は前回纏めていますので上記をご覧いただくとともに、趣味の文具箱48でも特集組まれているので参考にしてください。
改めて本日は実際のデザインや筆跡を中心にお話ししたいと思います。
目次
ピナイダー ラ・グランデ・ベレッツァ・ジェムストーン購入レビュー
まずお迎えしたジェームストーンのデザインについて、写真を中心にご覧ください。
キャップのデザインは羽
オシャレ過ぎです。自分はファッションセンスではペンが浮いてしまいますので恥ずかしくて胸ポケットには挿せません。
流石は、Made In Italy。
インクは、カートリッジ&コンバーター式。購入のタイミングでコンバーターが挿さっていました。
ジェームストーンの特徴といえばやはりペン先がえぐれている事ではないでしょうか。初めてみたときはパイロット社から発売されている軟調ペン先であるフォルカンに似た形状だと感じました。フォルカンはサイドがえぐれていることによってペン先の弾力を出して独特の柔らかさになります。
せっかくなのでフォルカンとジェームストーンを並べてみましょう。
奥15号フォルカン(カスタム743)と手前ピナイダージェームストーンのペン先。フォルカンの方がペン先側にえぐれており、ピナイダーのえぐれは軸側によっています。デザイン的にはフォルカンのシンプルなデザインも好きですが、ジェームストーンは違う美しさがあります。
ピナイダーの書き味
ピナイダーの書き味で良いと感じたのは、ペン先は柔らかいながらもしっかりとしたコシがあるので、普段の筆圧(基本的には力入れない)では無駄にグニャグニャと動くことは有りません。
そこから徐々に筆圧をかけてあげることで、ペン先はしなっていきます。
一般的に万年筆の書き味を伝える上で、筆跡の写真で書き味をお伝えするのは難しいと感じています。
1つ1つ繊細なディティールレベルでは異なってくるものの、万年筆ごとの差をサクッと写真で表しづらいためですが、ジェームストーンは写真一枚でペン先のしなりをしっかりとお伝えできます。
筆圧を入れてない部分の筆記線は細く、筆圧をかけてあげると線が太くなっていることが伝わるかと思います。また、日本語特有のとめはねはらいも気持ちよく書けます。
ペン先はFをチョイスしました。EFなども試してみましたが、筆記線においてはさほど変わらず、個体差のせいか購入したFよりもペン先が柔らかく感じました。個人的にあまり柔らかすぎると遊んでしまう(力が入っておかしくなる)ので、コシのある個体を選びました。
逆に遊びたい方にはEFをお勧めします。
まとめ
この万年筆について、仲間内で会話していた際、2019年1月現在、万年筆の人気は、1位カクノ、2位プレピー、3位ピナイダーと言われているようです。(ほんとか?)
実際に使ってみると、他の万年筆ではそう味わえない筆記感を体験でき、それは素晴らしく楽しいもの。この順位づけは極端ですが、あながち嘘ではないな〜と感じました。
おすすめです。
1 件のコメント