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【LAMY PERFECT BOOK】本1冊丸ごとラミー。ファンにはたまらない本が発売。

LAMY 伊東屋

銀座伊東屋10階で開催された、ラミーパーフェクトブックの出版記念イベント「ラミー祭り」に行き、長年ラミーのブランディングに携わってきているラミーブランドエキスパート「酒井久美子」さんと、趣味の文具箱 清水茂樹 編集長によるトークショーを楽しんできました。

トークショーでは、ドイツ・ハイデルベルグのラミー本社取材での驚きや発見を振り返りながら、ラミーの企業文化や製品の変遷、これからの展望を語っていただきました。

今回は、酒井久美子さんと清水編集長の対談の内容をまとめたいと思います。

ラミーついて

ラミー(LAMY)は1930年にドイツの古都ハイデルベルクで 家族経営の独立企業として創立されました。ブランド名として のLAMYは1952年にスタートし、「ラミー 27」万年筆によってその躍進性と先進性が広く知られることになりました。 そして1966年、「ラミー 2000」が登場し、独特のスタイルのラミーデザインが誕生。現在ラミーは年間約800万本の筆記具を生産し、1億1000万ユーロの年間売上を誇る企業に成長。ドイツ国内のマーケットリーダーというだけではなく、ドイツデザインを代表するブランドとして世界中に知られています。

尚、本社・工場のあるハイデルベルクはドイツでも有数の観光都市。1386年設立のドイツ最古のハイデルベルク大学や、約800年以上の歴史があるハイデルベルク城などが観光では人気で、ドイツでは珍しく第2次世界大戦での空襲を逃れており中世の歴史がそのまま残っているのが特徴。日本でいう京都のような街をイメージするとわかりやすいかもしれません。

ラミー社の特徴

今後のラミーのことについては、酒井さんも全くわからないようですが、今回の対談ではラミー社のことについて色々と語ってくれました。
まず2018年に会社のトップが変わり、営業・マーケティング・設計から1人ずつ役職に選任されたとのことですが、昔からのラミーの人たちであるため、これまでのラミーを大切にする原点回帰な経営が想像されるとのことでした。

また、LAMY社の特徴としては、以前はかっちりとした会社だったようで、相手をMr、Msを付けてきちんと呼び合う文化があるのだとか。最近は少しラフになったようです。

それと商品企画が特徴で、代理店や外部(内部の営業も含め)、商品企画に対して意見を聞いてもらえるような文化はないようです。
こういった商品が需要があるのだとか、ここを改良したら・・・という意見を聞いてもらえる風習はなく、トップ3名で全て決められているとのこと。

新製品も計画的に発売されるのではなく、突然出てくるものが多いようです。
とは言っても一つ一つの製品開発には最低3年の期間をかけて開発しているとのことです。(ダイアログ3は9年)

ラミー社の工場

ラミー社の工場はとにかく綺麗とのこと。機械、並べ方、工程管理表なども美しく、酒井さん曰くラミー社の工場をみて工場の価値観が変わったとおっしゃっていました。
機械が動く様子をずっと見ていると、人が一所懸命に作っているように見えるのだとか。

また、ラミー社の特徴として外注を使わずラミーの工場にて一貫生産を行なっています。これはノウハウの蓄積と効率の追求によりコストを下げることが目的とのことで、万年筆やボールペンの本体だけでなくインクやリフィルもラミー社の工場で製造されています。

ラミーの万年筆は軸に合わせてペン先を変えており書き味も異なってきます。仕様が変わればコストも跳ね上がってしまいますが、細かな仕様変更に対応できるのも自社生産ならではの特徴なのかもしれません。

ラミーから見た日本

ラミーから見ると、日本はラミーの哲学を理解してくれている国とのこと。昨年、thinking toolsというLAMY社のイベントが開催されましたが、thinking toolsが開催されたのもドイツと日本の二国のみのようです。

LAMYイベント thinking tools & LAMY Safari限定カラーをお迎え。

また、LAMY社の製品は他のブランドと比べると検品で返される割合は非常に少ないようですが、それでも弾かれることが多く、その際は「また日本か」と言われているそうです。なんとなく分かる気がします。笑

最初から売れない

一つ面白い話が聞けたのが、ラミー社の製品は発売当初から売れないようです。逆に売れると不安になるそうです。
2年目、3年目と時間が経ってから認知され始め売れるものが多いとのことで、アイオン(LAMY aion)もその一つなのだとか。

aionのデザイナーはジャスパー・モリソン。「スーパーノーマル」を提唱し、シンプルで機能的、そして永年にわたって価値が不変な簡素なデザインが特徴で「モダンデザインの巨匠」と呼ばれている。現在最も影響力のあるデザイナーの一人。

なお、そう言った話であればaionもそうですが、認知され続けられている製品として外せないのはやはりLAMY2000でしょう。

LAMY2000

ラミー2000は1966年に登場したラミーのデザインプロダクト最初の製品。50年以上の時を経た現在でも決して色褪せることなく、ラミーデザインの原点を伝える永遠のロングセラーとなっています。ボディは樹脂とステンレスのコンビネーションで、磨き上げられた樹脂の表面には繊細なヘアライン処理が施されるとともに、世界で初めてステンレス無垢材を用いて作られたスプリング入りクリップは、今なお人々の目を引きつけるものです。

今回嬉しい話が聞けたのですが、「バウハウス」が2019年に創設から100周年を迎えられます。その100周年を記念して、LAMY2000の100周年記念モデルが今年の夏に発表されるようです。これは注目したいですね^^

2019年の新商品


LAMY社では各国の代理店が集まるイベントが毎年9月頃開催され、そこで翌年の新製品のサンプル発表されるようです。
2019年に発売される新製品はとても多く、今回のパーフェクトブックでは新製品の一覧ページが4ページにわたって作られているほどで、掲載されている数だけ数えると14製品の新製品の発売が予定されています。カラー違いや筆記具の種別(万年筆やボールペンなど)を含めるともっとたくさん。
また、今回の掲載には間に合わなかった新製品も存在するようで、酒井さんの気持ちとしては今年これだけ発売しちゃったら来年はどうなるの?(来年は無い?)と不安を抱いてしまったとのことでした。

それにしても今年の限定サファリ。3色発売とかホント勘弁して欲しいです。

この色はおっさん絶対に使わないだろうな〜と思いつつ・・・

LAMY PERFECT BOOK

LAMY PERFECT BOOK

さて、改めて今回発売されたLAMY PERFECT BOOKについて。
LAMY好きでなくとも、この本を手にすれば間違いなくLAMYが好きになる一冊です。

清水編集長はラミーの価値をパラパラとめくって俯瞰できることを意識したとおっしゃっていました。

「LAMY社の製品がそもそも美しい」・「エイ出版が撮影される写真のクオリティが高く洗練されている」ということもあり、パラパラと本をめくっているだけで良いものに触れている感じがします。

ちなみに1ページ目をめくって驚いたのですが、最初に登場するのはLAMYのブランドロゴやLAMYの筆記具のシール。

この写真の商品一覧のようなページ、一つ一つの筆記具が全てシールになっているんですよ。笑
それだけでラミーファンとしては買いですね。

また、インターネットなどでは拾えない濃い情報を拾っていきたいとのことで、この本を製作するにあたってドイツのLAMY本社に訪問し取材されています。
LAMY社について、またそれぞれの製品について細かな特徴が書かれており、この本でしか得られない情報が詰まっている冊子になっています。

おすすめです。

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よしぞー

よしぞー

万年筆、ボールペン等の筆記具沼・ゲーム沼・美容沼、そして革沼など複数の沼のほとりにて、物欲のままに暮らしてます。このブログは使用した物のレビューを中心に好きなことを気ままに書いてます。ご覧になられた方が一人でも多く沼に堕ちてくれたら嬉しいです。

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