ご縁があって3本目のシャーボX プレミアム(ST10)を我が家にお迎えしました。今回お迎えしたのは写真手前のグラファイトブラックというシルバーのもの。
一緒に写っているネイビーゴールドやブロンズウォーカーのエレガントなデザインも好きですが、グラファイトブラックはシーンを選ばず活躍できそうですし、シャーボXは全体的に固い感じがある中でスタイリッシュな雰囲気も醸し出しています。
若い方が使用しても似合いそうですね。
ゼブラシャーボX ST10 グラファイトブラックは私が保有している多機能ペンで近しい雰囲気の多機能ペンだとロットリングの4in1の雰囲気に近いかもしれません。
手前がロットリング4in1で奥がシャーボXプレミアムのグラファイトブラックです。グラファイトブラックの方が若干マットがかっており、ボディの大きさも4in1よりも一回り太く長いです。
シャーボXは極細の油性インクが選べる高級多機能ペン
さて、シャーボXは本体と合わせてシャープペンやボールペンのリフィルを選んで、自分好みの多機能ペンを作ることができる事がウリの高級筆記具です。
シャープペンリフィルは0.3mm、0.5mm、0.7mmから選択ができ、ボールペンリフィルも油性・エマルジョン・ジェルという様々なインク種類及び、カラー・芯径からチョイスしていきますので完全オリジナルなペンにカスタマイズしていく事が可能です。
シャーボXについては先日ブログでも書かせていただきましたので、こちらをご覧ください。
今回お話ししたいのは、シャーボXのリフィルには0.4mmという極細の油性インク(黒のみ)が存在するという事。
手帳など細かい文字を書くシーンでは細めのリフィルが本当にありがたいんですよね。
市販されている油性インクのリフィルでもっとも細いのはジェットストリームの0.38mmの多機能ペンが存在しますが、高級ラインの筆記具ではない為、普段一緒に持ち歩くにはちょっと悩みどころ。
また、高級ラインの多機能ペンは4c規格のペンが多いですが、4cのリフィルは基本0.5mmか0.7mmが中心の為、0.5mmよりも細いリフィルで高級多機能ペンを選ぶという選択肢が少ないのです。
お客様や社外の方との接点の多い営業マンや採用の方だと良い筆記具を持ちたいけど極細の油性インクが使える高級多機能ペンが無くて悩んでいるなんて方も多いのでは。
シャーボXの油性インクリフィルにはブラックのみですが、0.4mmという極細のリフィルが存在する為、手帳などに細かい文字を書きたいという悩みにもしっかりと応えてくれるのです。
尚、シャーボXの油性インクリフィルは、黒のみ0.4mmと0.5mmが存在し、0.7mmと1.0mmで黒・赤・青・緑の4色が販売されています。
ベースが黒での筆記、赤や青などは必要な際にラインを入れたり補足を書いたりするレベルであれば、実用には全く問題ありません。
ちなみに0.4mmがどれくらいの細さなのかというと、分かりやすいところでいうとジブン手帳の小さな方眼のマスの中に文字を書いても潰れないレベル。
ゼブラシャーボXの0.4mm油性インクリフィルと、ジェットストリーム0.5mm・0.7mmとの比較
この細さは細かな文字を書きたい人にとっては非常にありがたいです。
他の4c多機能ペンにゼブラ4cリフィルを使用するときの注意
上記のお話だけだとゼブラの0.4mm油性インクリフィルをラミー2000やロットリング4in1など4c規格の多機能ペン装着すれば良いのではと考える方もいらっしゃるかと思います。
しかし、ゼブラの4cリフィルは他の4cリフィルと比べると若干太く作られている為、ゼブラ以外の多機能ペンに装着すると装着側がガバガバになって他のリフィルが使用できなくなってしまいます。
ゼブラのリフィル以外は使用しないというのであれば問題ありませんが、基本的にはシャーボX以外の多機能ペンにゼブラの4cリフィルを装着するのは控えた方が良いです。
低粘度インクでは無いメリット
もう一つ、シャーボXの油性インクならではのメリットががあります。
ゼブラの油性インクは、ジェットストリームやアクロインキなど最近主流になっている低粘度インクでは無く、従来型の油性インクです。
筆記時の滑らかさや発色では低粘度インクには勝てませんが、従来型油性インクならではの長期保存性に優れているというメリットがあります。
ジェットストリームやアクロインキなどの低粘度インクは、筆記時の書き心地は非常に滑らかで書き始めからスムーズに筆記できる事で人気を集めていますが、筆記する紙質や湿度などとの相性により、筆記から時間が経過すると裏抜けしてしまう問題があります。
私も裏抜けの問題を知るとともに実際に裏抜けを体験してから、手帳など長期的に保存したい物への筆記には低粘度インクは控えるようにしており、従来型の油性インクを使いようにしています。
ゼブラの油性インクは従来型油性インクですのでそういった問題に対して安心して筆記することができます。
こちら簡単な耐水性テスト。ゼブラの油性インク・ジェットストリーム・アクロインキで筆記した紙を水で濡らしてみた結果です。
紙はトモエリバーでジブン手帳やほぼ日手帳で使われている用紙。濡らして10分程度ですがジェットストリームやアクロインキは文字が滲んでしまいアクロインキで書いた文字は赤くなってしまいます。濡らす前と比べて裏抜けも確認できますね。
逆にゼブラシャーボXの油性インクは滲みも無く、裏抜けも濡らす前と全く変わりがありません。
今回のテストではあえて水に濡らしましたが、こういった問題が湿気によっても起きてしまいます。
この辺りが低粘度インクが長期保存に向いていないと言われる理由です。
※もちろん低粘度インクでの書き心地は大好きですので、普段のメモなどにはガシガシと使っていますよ^^
まとめ
今回はシャーボXの優れた基本性能部分ではなく、0.4mmの極細リフィルや従来型油性インクならではのメリットを書かせていただきました。
私の保有しているST10というシリーズは、1本1万円と価格帯としても気軽には手を出しづらい金額ではありますが、1本保有しておくと様々なシーンで活躍できるので重宝できます。