万年筆でも気持ちよく筆記出来るヌルリフィル。本家ユポ紙と比較してその実力を測ってみた!

万年筆

一般的に万年筆での筆記には向かないと言われるユポ紙。ユポ紙はフィルム法合成紙で主原料はポリプロピレン樹脂。その為、耐水性に優れており水の中でも筆記出来、また破れにくく耐久性にも優れている用紙です。

万年筆での筆記には向きませんが、耐久性のある筆記用紙として選挙の投票用紙やポスター・シャンプーのラベルなどの用途で使われている事が有名ですね。また、システム手帳のリフィルでも破れてはならない用途のもの(例えば住所録など)で販売されているケースもあります。

さらには筆記感が素晴らしいという事で、メモ用紙として使用している方もいらっしゃいます。※選挙の時に鉛筆でユポ紙に書くと気持ちよく書けます(^^)

そんな素晴らしいユポ紙ですが、耐水性に優れすぎてインクが紙に浸透しない為、万年筆での筆記には向かないと言われております。そんな万年筆に向かないと言われるユポ紙をあえて万年筆で筆記ができるように紙があり、それが聿竹氏が開発したヌルリフィルです。

ヌルリフィルの書き味はぬらぬらで、他の用紙とは比べ物にならないほど無抵抗な中で筆記する事が可能です。乾きづらいとかインクの色が変色してしまうなどの問題はありますが、とにかく万年筆で気持ちよく筆記したい時にはヌルリフィルが最適。

万年筆愛好家なら絶対使っていただきたい。ユポで開発されたヌルリフィルが凄い!
万年筆は万年筆自体の書き心地や様々なインクの色合いを楽しめることが醍醐味。でももう一つ忘れてはいけない大切な醍醐味が、実際に万年筆で筆記する為の用紙です。現在は万年筆ブームの影響もあり、各メーカーから万年筆に最適と言われる用紙がたくさん発売...

書き心地については、以前こちらの記事で紹介しておりますのでご覧ください。

さて私、ユポ紙が万年筆に向かないという事は知っていましたが、実際のところどう向かないのかは理解していませんでした。今回、普通のユポ紙を手に入れることが出来ましたので、普通のユポ紙vsヌルリフィルでどういった差が生じるのかを検証してみました。

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普通のユポ紙とヌルリフィル比較検証

今回の実験では、ユポ紙の万年筆筆記での課題と言われている速乾性と一度乾いた後の耐水性です。

速乾性

筆記後、一定時間後にティッシュで文字を拭き取ってみて乾き具合を確かめます。
今回、30秒、60秒、90秒、120秒、180秒、300秒、600秒で検証してみました。

かなり長い秒数でも検証している事から、どんな状態になったかお察し出来るかと(^^;)

耐水性

上記600秒までの速乾性テストを行った後、水で流してみました。インクがきちんと浸透していれば紙に文字が残るはずですし、浸透していなければ流されるはずです。

検証結果

それでは検証結果です。

左側が一般的なユポ紙、右側がヌルリフィルです。それぞれ、筆記後30秒、筆記後60秒…と書いていますが、筆記してから記載の時間が経った後にティッシュで拭いています。

ヌルリフィルは30秒-60秒程度でほとんど乾き、それ以降はインクが乗り過ぎている部分のみ掠れてしまうという結果になりました。

一方、ユポ紙は30秒、60秒、90秒どころか、2分経っても3分経っても乾く気配がありません。その後5分、10分経っても乾きませんでした。

ヌルリフィルが筆記後に30-60秒前後でほぼ乾くのに対して、ユポ紙は5分経っても10分経っても乾かないという結果になりました。

続いて耐水性の検証です。上記で筆記したユポ紙とヌルリフィルをそのまま水で流してみます。水で流した後に筆跡が残っていれば、耐水性有りという事になりますが、結果は以下のようになりました。

ユポ紙で筆記した方はそのままインクが流れてしまう結果となり、ヌルリフィルは多少のインクが流れたものの筆跡は残る結果になりました。

尚、ヌルリフィルもベースはユポ紙であることから水に強く、濡らしても紙がダメにならないという事も改めて確認できました^ ^

長い時間が経過した後は?

さて、10分経過しても乾くことのなかったユポ紙。長い時間乾燥させたら乾くのかが気になりまして、筆記後に一晩乾かしてみる事に。

昨晩の23:37に筆記して、翌朝に改めてティッシュで拭いてみる検証を行いました。

その結果がこちら。

100パーセントではありませんが、ある程度乾いたようです。

そしてこの部分を改めて水で濡らしてみると、

多少の筆跡は残るものの、インクのほとんどが流れてしまうという結果になりました。

まとめ

今回の検証で、改めてユポ紙は万年筆での筆記は向いていないという確認ができました。インクが乾かない浸透しない理由は、ユポ紙の場合は表面が普通の紙ではなくポリプロピレン樹脂である為、万年筆で筆記したとしてもインクが紙の上に乗っているだけという状態になってしまう為です。

開発者の聿竹さんとツイッターでやり取りしたところ、以下のようなお話も頂きました。

これに対してヌルリフィルはユポ紙でありながらもしっかりとインクが吸着されるという事になりますね。

トモエリバーやフールス紙、バンクペーパーなど一般的に万年筆に最適と言われる用紙と比較すると、速乾性や耐水性で勝ち目はありませんが、ぬらぬらと気持ちよく筆記出来るヌルリフィルの素晴らしさは他の用紙で味わう事はできません。

ヌルリフィルは、乾きとか水に弱いとかそんな事は気にしない!とにかくひとときの快楽を追求したいんだ!という方に最適な用紙という事ですね。

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