1945年にフランスで設立されたBIC。
BICというと低価格で使いやすいイメージがありますが、世界初の使い切りのボールペン【ビック・クリスタル】を発売したことで有名です。
信頼できるボールペンを低価格で”をキャッチフレーズに急速にBICブランドが浸透し、1961年には今日でもベストセラーであり続けるボールペン【ビック・オレンジ】が登場しました。今回はそんなBIC社の油性ボールペンを検証いたします。
BIC油性ボールペンの性能検証
書き出し
油性ボールペンの特徴である、書き出しでのインクの出辛さを測る検証です。
BICの書き出しは早く、10回のテストで1cm前後の部分から筆記が可能になりました。
筆記圧
写真の上から、弱い筆記圧、普通の筆記圧、強めの筆記圧で筆記した線となります。
速乾性
「あ〜ほ」までのひらがな30文字を筆記した後に、筆記した文字をティッシュで拭き取ります。この30文字を書いてティッシュで拭き取るまで45秒前後の時間を要しますので、その45秒のうちにどこまで乾くかをテストしています。
検証結果としては写真の通りとなり、乾きは早いと言える結果となりました。
ダマの出来やすさ
横線を5本書いた後に「8」という文字を10回書くという検証を行っています。10回「8」を書いておりますが、ボールペンの紙面に当たる向きを少しずつずらしながら筆記するためです。
BICで確認できたダマは、
1回目:3箇所
2回目:4箇所
3回目:4箇所
4回目:5箇所
5回目:3箇所
となり、ダマは出来やすいボールペンであることが確認できました。
文章筆記
BICの油性ボールペンで筆記して感じたのは、従来型の油性ボールペンであるのに関わらず、インクの途切れもなく安定した筆記が出来るとともに、書き味としてはカリカリとした筆記感であること。
このカリカリとした書き味は芯径0.7mmという細字である事も影響しているかと感じます。
また、文章筆記途中でもダマが出来てしまったケースが1度あり、(縦書きテストでの「る」)そのダマが影響した紙面の汚れが確認できました。
蛍光ペンとの相性
筆記した後に蛍光ペンで上から塗る検証です。
どの蛍光ペンにおいても滲みはない事が確認できました。
まとめ
上記の検証結果から、BICの油性ボールペンインクの評価は下記となります。
書き出し:良い(5段階評価で4)
筆記圧:圧によって濃い薄いが出やすい
速乾性:乾きやすい(5段階評価で4)
ダマの出やすさ:出やすい(5段階評価で1)
文章の筆記感:カリカリとした書き心地
蛍光ペンとの相性:良い(5段階評価で5)
総評として、ダマは出来やすいが書き始めからのインクフローが良く、カリカリとした筆記が出来ます。また速乾性も高いため、急いで筆記する必要のあるメモやノートでの使用に適していると感じます。
ただしダマが出来やすい性質であるため、丁寧に筆記する必要がある場合は注意が必要です。
使用したボールペン(リフィル)と代表的なボールペン軸
油性ボールペン比較について
本検証のコンセプトついては下記をご覧ください。