ガラスペンに新時代。キャップ付き・コンバーター付きで外出先でも楽しめるガラスペンが登場

ガラスペン 万年筆

インクを気軽に楽しめるガラスペン。

ガラスのペンというと硬い印象がありますが、そんな印象とは裏腹によいガラスペンは実際にインクをつけて筆記してみると、あ、こんなに気持ちよく書けるんだと感動を覚えるものです。ハズレを引いてしまうとガリガリして書きづらいといったハズレがあるのも事実なのですが。

ガラスペンは毛細管現象を利用してインクを送り出すことで筆記可能な筆記具。基本的な使い方はガラスペンの先にインクを付けて筆記するものですが、一度インクを付けるとガラスペンのつくりによりますが200〜400文字くらいの多くの文字を筆記することが可能です。

インクが出なくなったらインク瓶にペン先を浸けてインクを足す、使い終わったらペン先を水で洗い流すだけなのでメンテナンスも簡単です。

私も2本のガラスペンを保有しておりまして、インクを購入したときのチェックや複数インクの評価などに使用しています。

ガラスペンでの筆記
ガラスペンで筆記した文字。

万年筆は別のインクを入れる際に洗浄が必要であり、インクを変えるとなるとそれなりの時間がかかりますが、ガラスペンはサッと水で流すだけ済ませられますので複数のインクを使いたいときには最適で重宝しています。

尚、メンテナンスが楽でいくつものインクを気軽に楽しめるというメリットがあるものの、逆に外への持ち運びは向かないというデメリットもあります。ガラスペンはその都度インクを付けながら筆記を続けるものですので、筆記する際はガラスペン本体とインクがセットで用意しておく必要がある為、外出先での使用には向いていません。

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新しいタイプのガラスペン

さて、最近これまでとは全く違う考え方で作られたガラスペンが登場しました。ガラスペンなのにキャップとコンバーターが付いているタイプのものです。

キャップ付きについては私が保有しているヘリコのガラスペンがキャップ付きでしたが、コンバータータイプのガラスペンはこれまで見たことがありません。

このコンバータータイプのガラスペンを初めてお目にしたのは、先日5/3、4に開催されたペントレーディングのとき。私は撮影ブースにいたのでゆっくり見ることは出来なかったのですが、なにやら面白そうなものを展示されてる作家さんがいるなーとチラ見していました。

こちらのガラスペン。台湾の作家さんで、Ya- Ching Laiさんという方が開発販売されています。

今回の趣味文でも紹介されていますね。

カードリッジやコンバーターが装着できキャップも付いていますので、普段から持ち歩いてガラスペンでの書き味を楽しむことが可能です。

こちら字幅はF・MF・Mと3種類で値段は税込23,760円。数量も限定されて7月上旬にブングボックスにて発売されるようです。

もう一つ同じ時期に発表されたのが、ワンチャーという新しいブランドのガラスペンで「しずく万年筆うらら」という名称のもの。

昭和の「ガラス万年筆」復活 女性ターゲット、海外販売も 大分の企業
昭和初期に普及し戦後に廃れた筆記具「ガラス万年筆」を、大分県豊後高田市の輸入雑貨販売「ワンチャー」が復活させた。...| 西日本新聞は、九州のニュースを中心に最新情報を伝えるWeb版ニュースサイトです。九州・福岡の社会、政治、経済などのニュース、福岡ソフトバンクホークスなどのスポーツ情報を提供します。

記事には下記の記載があります。

ガラス万年筆の歴史は、明治期に開発された「ガラスペン」までさかのぼる。ガラス製のペン先にインクをにじませて書くタイプで、書き味の滑らかさから欧米にも技術が広がった。ただ、万年筆のようにインクをペン本体にためることはできず、すぐに文字がかすれる難点があった。昭和に入り、物資不足から万年筆の金属製ペン先をガラス製に変えた「ガラス万年筆」が登場。国内で普及し、海外にも輸出されたが、戦後は廃れたという。

ガラス万年筆という名で戦前にあったという事は知りませんでしたが、改めて復刻させたイメージでしょうか。こちらはお値段3万円とのこと。

なにはともあれ、キャップ&コンバーターが付いていて自由に持ち歩けるとともに長期筆記が出来るのはありがたい事です。

さて、こんな斬新な機能を持った素敵なガラスペンですので1本保有したいなーと思いつついくつか考える点もあります。

まず一つ目は、あくまでも私の場合はガラスペンはインク評価と気分を変えたいときに使用する程度ですので、気軽にインクを変えられなくなるのはデメリットになります。

もう一つはメンテナンスのこと。ガラスペンはガラスであるがゆえにメンテナンスが必要なケースが発生してしまう事があります。ガラスのペン先が欠けてしまったりする場合です。万年筆であれば一般的なブランドならメーカーのサポートもありますし、調整師にお願いして好みの書き味に手を加えてもらう事が出来ますが、ガラスペンでどれくらいのサポートをしてもらえるかは気になるところです。

何はともあれこういった企画的な筆記具が登場するのは嬉しいこと。この新しいガラスペンが今後どんな市場を作っていくのか楽しみですね。

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