自分に合う万年筆は使う用途によっても違う。個人的な万年筆の使い方。

万年筆フォト 万年筆

雑誌やウェブサイトなどで万年筆を紹介するページには、「文房具屋で実際に触ってみて自分に合った1本を見つけましょう」とのコピーをよく見かけます。

文房具屋に行けば、たくさんの万年筆が売られていていますので、実際に手にとって試し書きして、、

あれ?すべての万年筆が書きやすくくも感じるし、書きにくくも感じる。
高い買い物なのでその日に即決せず別の日に行くと、違う万年筆の方が書きやすかったりもする。
そもそも、立ったまま試し書きしても、普段座って使うものだから分からないよ。。

※立って筆記するときと座って筆記するときとでは筆記角度が異なってくる為、ペンポイント(ペン先)が紙面に当たる角度が変わってります。その為、細かく言えば書き心地は変わってきます。出来れば座って試筆させてもらえる文具屋で購入するのが理想ですが、座って試筆できる店はほとんどありません。

いったいどれが自分に合った万年筆?

そんな思い出ありますよね。少なからず私にはあります。

特に初めての万年筆購入は悩みます。

安い万年筆だと1000円〜3000円でも手に入れられますし、高いものだと5万、10万といった万年筆だってザラにある。ペン先も14金、18金といった金でできている万年筆もあれば、スチール製のものも。

今回は私自身が使っている万年筆をベースにどんな時にどんな万年筆を使っているのかを自分なりに考えてみました。※どう使おうかなど、何を考えて購入して実際にどうだった、こうしているといったところですね。

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万年筆の使い分け


今回比較したのはこの3本。万年筆を購入し始めたときに購入した3本です。私の万年筆人生はここから始まりました。(ここから始まったと言っても一気に買ったわけではなく、最初は1年で3本になった流れ)

上から、モンブランマイスターシュテュック146(F)、プラチナ万年筆センチュリー#3776(EF)、PILOTグランセ(F)です。
保有する万年筆が増えた今でも使い続けている主軸メンバーです。

上から見てみると同じ万年筆でも長さ、太さいろいろあります。一つ一つ見ていきましょう。

PILOTグランセ(F)

パイロットグランセ

パイロット社のグランセは、私が初めて購入した万年筆で思い入れのある万年筆です。店頭で悩んだの思い出すな〜。笑
いろいろ文房具屋を見て回り、試し書きさせてもらい、悩んだ末にこの万年筆を購入しました。

用途は普段使いで気軽に使いたいというところから、使い回しの効きそうな小ぶりなタイプ出会ったこと、デザイン的にもマーブルな軸柄が好印象で、客先でも使用できるかなと思ったからです。

ペン先のサイズはFですが、グランセのFは他のFと比べると若干太めに感じるかもしれません。インクフローが良く気持ちよくインクが出ます。モンブラン146F比べると146の方が太いかな〜と感じますので、通常のパイロット社製Fとモンブラン製のFの中間あたりでしょうか。※一般的に海外ブランドの方が同じサイズでも太くなります。

写真で見て分かる通り、モンブラン146や#3776と比較してかなりペン先もボディも細身の万年筆です。長時間物書きしている時の疲れ具合は間違いなくモンブラン146に軍配が上がりますが、ちょっとしたメモなどはグランセの方が使いやすいですし、購入当初にイメージしていた通りビジネスで使用する時にも重宝しました。

モンブランを仕事で使うと、相手から少なからず「モンブラン使ってる〜」となりますし、センチュリー3776はちょっと大きめです。

書き味はあたりの柔らかい書き味。様々な万年筆を使っている中でもグランセの書き味は素晴らしいなと思えるレベルです。パイロットの万年筆には複数のペン先のサイズがあります。3号・5号・10号・15号・30号と別れており、グランセは一番小さな3号サイズのペン先です。

グランセは金ペン万年筆の中では安価な1万円という価格設定です。1万円の万年筆でこれだけ気持ちよくかけるのであれば、購入な万年筆を使ったらどうなってしまうのだろう?と、次のモンブラン146に進み万年筆沼に落ちたきっかけとなった一本でもありました。

モンブランマイスターシュテュック146

モンブランマイスターシュテュック146は、私が2番目に購入した万年筆です。
モンブランの万年筆を検討している中で、90周年モデルが発売されたのを機に購入を決意しました。ですのでこちらの正式名称は、マイスターシュテュック 90周年コレクション #146 ル・グランですね。

使う頻度であればこれまでの万年筆人生の中で一番使用頻度の高かった万年筆です。

万年筆は使い込めば使い込むほど馴染むという話を聞いて、実際に使い込んだらどうなるのだろうと思いもあり優先的に触っていた時期もありましたが、気づくと146を手にしているといった感じになってしまっていました。

購入したのは2014年ですから使い始めて今年で5年が経ちます。この5年間で若干フローが悪くなった時期がありましたが、調整師にペン先のズレを調整してもらったところ蘇りました。馴染んだことによって書きやすくなったのかは定かではありませんが、購入当初から今日までずっと気持ちよく書けている万年筆であります。

マイスターシュテュック146は、ペンの中でも太くて大きい部類のペンになります。太くて大きいほうが疲れそうという印象がありますが、その逆で疲れづらいです。

万年筆は力を入れずに書けるペンなので、細い万年筆と比べるとペンを持つ(支える)という部分に対して力を入れる必要がありません。手に添えるだけで、あとはペン先を走らすことだけに集中する感覚でしょうか。

どんなシーンでも利用できますが、特に長文を書きたい時に重宝しています。

尚、ペン先のサイズはFを使っています。購入時にはMを選んだのですが普段使いにはMだと太すぎてシックリこず、交換してもらいました。

プラチナ万年筆センチュリー#3776(EF)


手帳用途にとくかく字幅の細い万年筆を1本持ちたいという思いから#3776(EF)を購入。
万年筆特有のヌラヌラとした書き心地は一切なく、カリカリっとした書き心地です。

当初予定していた手帳用途としては合いませんでした。ペンが大きいのと、万年筆は字幅が細くなればなるほどフローも渋くなるので、手帳に殴り書きをするのにはちょっとフローが渋すぎました。
それとセンチュリーはペン先が大きいので客先で使うには少なからずの威圧感が否めません。

インクフローについては何度か調整師にフローの改善をしてもらっていますが、現在は手帳用途ではなく、細く丁寧な文字を書く習字に使用することが多くなっています。
ペン先は14Kですが、硬くほとんどしなりませんので、万年筆=柔らかい書き味・・・みたいな感覚でチョイスすると失敗するかと思いますが、硬筆習字で使用するにはちょうど良い硬さです。

コメント

  1. 龍の尻尾 より:

    こんにちは、楽しく拝見させていただきました。
    私も同じルグランのFニブを使っております。
    私のは、紙質にもよりますが、パイロットで云うとFM-M位の太さです。
    インクがロイヤル ブルーだというのも少し太めに出ますからね。
    二本目のルグランですが、現行品はとかく巷ではいろいろと言われますが、マイスターシュテュックは他のペンには無い、何かを秘めた万年筆の王であると私は思っております。
    黙って10年位使い込めば素晴らしい味わいになるらしいですよ。

  2. Stationery Life より:

    龍の尻尾さん、コメントをいただき有難うございます!
    私も同じく、マイスターシュテュックは万年筆の王様だと思っています^^
    色々浮気して他の万年筆も使っていますが、最後はこの子に必ず帰ってきます。

    > 黙って10年位使い込めば素晴らしい味わいになるらしいですよ。

    そうなんですね。
    私は購入してからまだ3年目。
    今でもだいぶ馴染んできたな〜と思っていましたが、この先がさらに楽しみになりました!